冬の寒い時期にキレイに咲くクリスマスローズは、その神秘的な様子がとても人気ですね。
その名前からクリスマスに咲くと思われがちですが、実際は少々異なります。
この記事ではクリスマスローズの咲く時期と、咲かない理由やいっそ「開花株」を買ってしまうメリットなどをお伝えしたいと思います。
主婦インテリアコーディネーターのかりてりあです。半日陰の我が家の庭でも元気に咲き続けるクリスマスローズが大好きです。開花時期が長い花ですが、実際はいつ咲くのか疑問に思われる方もいらっしゃると思うので解説しますね。
かりてりあ
クリスマスローズはクリスマスに咲かない?
【クリスマスローズの基本情報】
- 学名:ヘルボルス・ニゲル(有形種)
ヘルボルス・ハイブリッッド(無形種) - 科名:キンポウゲ科
- 属名:クリスマスローズ属(ヘルボルス属)
- 原産国:東ヨーロッパ・西アジア
- 開花時期:ニゲル:1~2月/ハイブリッド:1~4月
クリスマスローズは原産地の東ヨーロッパや西アジアではクリスマスの時期に花が咲くので、この名前が付いています。
元々ヨーロッパでは「ヘルボルス・ニゲル」の事を「クリスマスローズ」と読んでいたようですが、日本では「ヘルボルス属」全体のこと「クリスマスローズ」と呼んでいるそうです。
そんなワケでヨーロッパでは12月のクリスマスの時期に咲くニゲルを「クリスマスローズ」と読んでのですね。
日本で言う「クリスマスローズ」は「ヘルボルス属」全体のことなので、ヨーロッパとの気候の違いもあり、1月~4月の時期に咲くことになります。
クリマスローズの本当の開花時期は日当たり環境でも違う
そんなクリスマスローズですが、その開花時期は環境によってももちろん違います。
暖かい地域では1月から開花しますし、寒い地域ではもう少し遅くなります。
さらに日当たり条件でも勿論違います。日当たりの良い花壇のクリスマスローズは、2月の初旬にはすでに蕾を付けているか咲いているクリスマスローズもありました。
こちらは日当たりの良い花壇のクリスマスローズの様子です。2月初旬にはすでに蕾が付いていました。
※2月初旬:蕾が付いたクリスマスローズ:日当たり良し
※2月中旬:1つ花が咲きました
※2月下旬:次々花が咲きました
※3月下旬:満開:種を付け始めました
※日当たりの良い花壇の3月のクリスマスローズ
わが家の庭は半日陰なので、クルスマスローズの開花時期は全体的に遅めでした。
しかし生垣のツツジを抜いて午前中だけよく日の当たるようになった場所のクリスマスローズは、2月の初めに一番に開花しました。
※生垣を抜いて日当たりが改善;2月初旬:開花したクリスマスローズ
もともと半日陰の我が家は、ご近所のクリスマスローズが開花してもまだ咲いてなかったりもしました。
しかしさすがに3月に入ると、午前中だけ日の当たる半日陰の庭のクリスマスローズは、次々と開花しだしました。
※午前中だけ日の当たる3月のクリスマスローズ
さらには直射日光は当たりにくい半日陰のクリスマスローズは、もう少し開花が遅かったです。
※半日陰の3月のクリスマスローズ
わが家の庭の中でも、日あたりの良し悪しで開花時期が異なっているんですよね。
※日陰気味の3月のクリスマスローズ
かりてりあ
クリスマスローズが咲かない理由
クリスマスローズは冬の寒い時期でも半日陰でも育つ、丈夫で育てやすい植物ですが、花が咲かない場合ももちろんあります。
原因としては
- 日当たりが極度に悪い(または良すぎる)
- 乾燥しすぎ
- 根詰まりしている
- 肥料不足
- 6~8年経っている
- 幼苗を購入してまだ1年未満
こんな時には、さすがのクリスマスローズも花付きが悪かったり咲かなかったりします。
日当たりが極度に悪い・または良すぎる
クリスマスローズは半日陰でも育ちますが、極度に日あたりが悪いとさすがに花付きが悪くなるようです。
反対に夏の直射日光がガンガン当たってしまうと株が弱ってしまいます。
夏は明るい日陰、冬はそこそこ日の当たる落葉樹の下が最適な環境ですよ。
乾燥しすぎ
地植えはほとんど水やりせずに育ちますが、鉢植えの場合は水キレを放っておくとさすがに株が弱ってしまいますね。
また水はけがよく保水性の良い土を好むので、粘土質の土には注意が必要です。そんな時は植え付け前に、腐葉土をたっぷりとパーライトなどの土壌改良剤を混ぜて排水性を良くしてから植え付けましょう。
根詰まりしている
根が長く伸びる性質なので、あまりに短い鉢植えだったっり、鉢がパンパンになってしまっていると花が咲かなかったり花付きも悪くなってしまいますね。
肥料不足
肥料は生育期に入るころの秋口に緩効性肥料を与えます。
わが家はほとんど肥料を与えずとも毎年咲いていますが、忘れずに与えるととても花付きが良くなりかなり違いがあります。
6~8年経っている
6~8年で大きく成長した古い株は、花付きも悪くなったりします。5年くらいをメドに花後の5月~6月頃に株分けして更新してあげましょう。
幼苗を購入してまだ1年未満
クリスマスローズは花が咲くまでに年数を要します。ポット苗を秋口に購入した場合は、その年はまだ花は咲きません。
「開花見込み株」を購入した場合は3年生苗なので、その年に咲く確率が高いです。
またすぐに花を楽しみたい、確実に花の色を選びたい場合は「花付き株」を購入しましょう。
クリスマスローズ「花付き株」を買うには?
クリスマスローズは、1月ごろから花付き苗が出回り始めます。
クリスマスローズはポット苗は手ごろな値段ですが、開花見込み株は少し高くなり、「花付き株」はそこそこ高額ではあります。
ですが、クリスマスローズの場合その性質上から、実際咲いてみないと花の色がわからないため、確実に欲しい色が決まっている場合は「花付き苗」の購入をオススメします。
花の色はもちろんの事、清楚なシングルや華やかなダブル、フチ取りの可愛いアプリコットや斑入りのものなどその種類も豊富なので、きっとあなただけのお気に入りが見つかるでしょう。
「花付き苗」は近くの花屋さんやホームセンターでもてにはいりますが、インターネットで手軽に手に入れることも出来ます。
「千草園芸」
クリスマスローズ開花株の種類が豊富に揃っています。シングル・ダブル、色、模様など自分の好みに合わせて選べます。オトクな八重咲色おまかせセットもありますよ。
「Gifu Ryokuen」
クリスマスローズのダブル開花株5株セットがお得に買えるサイトです。送料無料のサービス付きです。花の状態や梱包も丁寧で、安心して注文できます。
[花の専門店いろいろ]
好きなショップでお気に入りを見つけたい方はこちらから
どうです?気に入ったクリスマスローズは見つかりましたか?
かりてりあ
まとめ:クリスマスローズの花はすぐには咲かない
まとめます。クリスマスローズはクリスマスの時期では無く、年明けの1月~4月の間が開花時期ということでしたね。
そして地域や日あたり環境によってももちろん違って来ます。
- クリスマスローズの開花時期は1月~4月
※地域や日当たりによっても違う
またクリスマスローズは、花が咲くまでに数年かかります。
- ポット苗は翌年くらいに咲く
- 開花見込み株は恐らくその冬に咲く
- 花付き苗を買えば花色も確実
もしもすぐに花を楽しみたい場合や確実に花色を選びたい場合は、「花付き苗」を購入する方法があり、ちょうどいまくらいの時期(2~3月)くらいが種類も豊富にそろっていて良いでしょう。
かりてりあ