もはや知らない人はいない代表的なハーブであるローズマリー。若返りや元気になるとして古くから料理や生活に活用されていて、筆者も大好きなハーブです。
ローズマリーは料理以外にも、化粧水やヘアトニック、ルームスプレーなど生活の中でも様々な利用方法があるんですよ。
手軽に活用するためには、ローズマリーの成分を十分に抽出した「ローズマリーチンキ」があると便利。そしてローズマリーチンキは自宅で簡単に作れます。
かりてりあです。この記事ではローズマリーチンキの作り方から使い方までを解説します。「若返りのハーブ」と言われているローズマリーを生活に取り入れてみたい方は、ぜひ試してみて下さいね。
主婦インテリアコーディネーター
※ローズマリーが好きすぎて、とうとうローズマリーで生垣を作っってしまった記事はコチラで紹介👇
【秋の庭づくり①】ツツジを抜いてローズマリーで生垣を造ろう!植え替えは秋がオススメな理由ローズマリーチンキは、多くの健康効果をもたらすと言われる人気のハーブエキスです。チンキにしておくことで生活の色々なシーンでも使えるので紹介します。
ローズマリーチンキは自宅で簡単に作れるので、日々の生活に取り入れやすいのが魅力ですね。
ローズマリーチンキのおもな効果と効能
ローズマリーにはウルソール酸というレチノール以上の効果があると言われる天然成分が含まれてます。さらにロスマリン酸やカルノシン酸などの抗酸化成分は、細胞の老化やシミ・シワの原因となる活性酸素を除去する効果があります。特にロスマリン酸はポリフェノール成分として名高く、抗菌・抗酸化作用のほかにも、毛穴を引き締める収れん作用、血行促進作用があります。
抗酸化作用があり、体内のフリーラジカル(抵抗力の低下や老化)を抑制する効果があります。また、血行を促進し、冷えや肩こりの改善を助けます。
さらに記憶力の向上や認知機能のサポートにも注目されており、頭がクリアになったり気分がスッキリする感覚を与えてくれます。ローズマリーの持つ独特な香りが、心に安らぎと集中をもたらすという声も多く聞かれます。
ローズマリーチンキを頭皮に使うと
ローズマリーチンキには、髪の健康に良いとされる成分が含まれています。白髪の原因となるメラニンの減少を抑える効果が期待され、定期的に頭皮に使用することで白髪の発生を防ぐ一助になると言われています。
また、頭皮の健康を維持し、髪を強く育てるのにも役立ちます。髪に関する悩みを抱えている方は、一度試してみてはいかがでしょうか。
虫除けや除菌効果の活用法
ローズマリーチンキは、虫除けスプレーとしても活用できます。エタノールと共に希釈してスプレー型容器に入れるだけで、天然の虫除けが完成です。
また、除菌効果を期待して掃除の後に使用することで、部屋中がローズマリーの良い香りに包まれ、リフレッシュ効果も得られます。家庭のお掃除をちょっと楽しくするアイテムとしてぴったりです。
ローズマリーチンキの香りの効果
ローズマリーチンキの香りは、ツーンとしたハーブ系の香り。青々としたグリーンのシャープな印象があり、爽快感や頭をスッキリさせたい時におすすめです。
香りを嗅ぐだけで気分がリフレッシュされる、そんな贅沢な時間を日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。
ローズマリーの香りは、集中力を高める効果があると言われています。勉強や仕事の合間に香りを取り入れることで、心をクリアに保ち、作業に没頭することができるでしょう。
また、朝の目覚まし代わりにルームスプレーとして使用しても目覚めがすっきりします。頭をスッキリさせたいときに重宝する一品です。
ローズマリーチンキをルームスプレーとして使用すると、部屋中にクリーンで爽やかな香りが広がります。特に空気が淀んでいると感じるときは、一吹きすることで気分も一新しますよ。
材料も手に入れやすく、必要な道具もシンプル。作り方もローズマリーの葉を無水エタノールに漬け込むだけと簡単なんですよ。
ハーブのチンキ作りで欠かせない無水エタノール。でもチンキって、ホワイトリカーやオイルでも作れるのでは?
そんな疑問にお答えします。
ハーブをアルコールに浸すと、水には溶け出さない脂溶性の成分を抽出することができます。特にアルコール度数が99.5%の無水エタノールは、ローズマリーに含まれている「ウルソール酸」という成分を抽出することができます。
無水エタノールで抽出すると、キレイな緑色になりますよ。(アルコール度数が低いとチンキは茶色になるそうです。)
- 紫外線や乾燥などの外的刺激から肌を守る
- コラーゲンファイバーの復元を助ける
- 肌荒れやひび、シワ改善
- 抗炎症作用
- 美白作用
すごい効能ですね!では早速、必要な材料と道具を紹介しますね。
- ローズマリー(乾燥または生葉)
- 無水エタノール(または40度以上のウォッカ)
- 保存用のビン(煮沸消毒しておく)
ローズマリーチンキを作るにあたって必要なものは、乾燥(または生葉)ローズマリー、無水エタノール(またはウォッカ)、そして密閉できるビンです。
乾燥ローズマリーは市販でも手に入りますし、生のローズマリーもおすすめです。ビンは密閉できるものを選び、あらかじめ熱湯消毒して乾かしておきましょう。
これらが一式揃えば準備完了です。
ローズマリーチンキを抽出する媒体として、無水エタノールかウォッカを使用します。無水エタノールは高濃度のアルコールで、エッセンシャルオイルを抽出するのに最適です。
一方、ウォッカはエタノールに比べると低濃度ですが、食品としても利用できる手軽さがあります。ローズマリーの風味をしっかりと引き出したいなら、無水エタノールを。まろやかさも求めるなら、ウォッカを選びましょう。
無水エタノールはアルコール度数が高く、ローズマリーから成分を抽出するためには欠かせないもの。ですが料理や飲用にも使用する場合は、ウォッカで作りましょう。
ローズマリーチンキの作り方は、ローズマリーを無水エタノールに漬けるだけとと簡単です。自分で作れると思うとワクワクしますよね。
では早速ローズマリーチンキを作ってみましょう!
葉っぱを入れっぱなしにしておくとカビることがあるそうなので、濾して保管したほうが良いそうです。入れるビンは、やっぱり煮沸消毒してから入れましょう。
少しアルコールの臭いがツンとしますが、エメラルドグリーンの深い色が、日にかざすととってもきれいですよ。自家製のローズマリーチンキを使って、日々の生活を少し豊かにしてみませんか?
筆者はキッチンカウンターの上で濾した際、チンキを少しこぼしてしまいました。この時写真撮影していたためすぐに拭かなかったのですが、後から拭くときに色素が沈着してしまって落とすのは大変でした!(すでにアルコールが乾いてしまっていた)メラミンスポンジで何度か拭いて何とか落ちましたが、チンキを注ぐ時は何かマットを敷いてから注ぐと、こぼれた時の対策になりますよ。
せっかく手作りしたローズマリーチンキは、上手に保存したいですよね。保存の際の注意点を紹介しますね。
ローズマリーチンキの保存方法
- 葉を濾してチンキだけで保存する。
- 直射日光を避けて、冷暗所に保存する。
保存方法としては、葉を濾してから冷暗所で保管するのが基本となります。日光に当ててしまうと、その効果は半減してしまうそう。
直射日光を避け、高温にならない場所に密閉して風味を保ちましょう。使うたびに、香りの変化を楽しむのも手作りの醍醐味です。
ローズマリーチンキの保存期間
ローズマリーチンキは、冷暗所(できれば冷蔵庫)で保存した場合、約1年ほど保存することができます。高温になると劣化してしまうので、気を付けましょう。
暫く保管する際は、葉を濾しておきます。ゆっくりと使いながらその効果を体感してください。
ローズマリーチンキの保存容器
容器はアルコールを入れても大丈夫な、ガラス瓶などがおすすめ。アルコール消毒か煮沸消毒をしてから入れて下さいね。
◆チンキ作りの定番「無水エタノール」は、掃除やまな板、プラスチック容器の除菌などにも使えるので、一つあると便利ですよ👇
◆ドライローズマリーはネットでも購入できます。料理に、お茶に、美味しく健康になりながら、手作りのローズマリーチンキを作って生活を楽しみませんか?
◆ちょうど良いビンが無い~!って方はネットで購入しちゃいましょう。
自家製のローズマリーチンキは、様々な方法で日常に取り入れることができます。その用途もいろいろで、化粧水やヘアスプレーとして、またうがいやルームスプレーとしても活用できます。
いつものケアを少し特別にするためのアイテムとして、ご自身のライフスタイルに合った使い方を見つけましょう。
- ローズマリーチンキ 5g
- ワセリン 10g(チンキの2倍)
ワセリンにローズマリーチンキを加えてローズマリーバーム(軟膏)として使います。手や顔、体の乾燥したところに使って香りと一緒に楽しみましょう。バームはリップクリームとしても使えますよ。
バームは水を使っていないので、半年くらいもちます。いっぺんに作っておくと便利ですね。
ワセリンはローズマリーの成分であるウルソ―ル酸を移すことができる基材。そのほ他の植物性オイルですと、ウルソ―ル酸の成分が移せないそう。もし血行促進や抗菌採用だけで良い場合は、お好きなオイルで作ってもよいですね。
近所のドラッグストアでは、50gのワセリンしか手に入らなかったので、ネットで大きいもの買ったほうが良かったです。
◆肌にやさしい酸処理をしていない白色ワセリン。手作りクリームにおすすめの安心な基材です。
◆近くのドラッグストア50gのワセリンしかないって方(筆者もそうです)は、ネットで500gをまとめ購入!
- ローズマリーチンキ 5g
- グリセリン 10g(チンキの2倍)
- 精製水 50g(チンキの10倍)
ローズマリーチンキは、化粧水としても優れた効果を発揮します。適量を水で薄め、スプレーボトルに入れて顔に吹きかけると、素肌をリフレッシュさせてくれます。
ローズマリーの化粧水には、肌にハリを与える、肌荒れを防ぐ、肌をひきしめる、ニキビケアに効果的、 シミやシワの改善につながる、などの効果があります。
朝晩のケアに取り入れてみてはいかがでしょうか。
◆オーガニックなグリセリンは顔に使っても安心ですよ。200mlでまとめ購入の方はコチラ👇
◆植物由来のグリセリン、気になるけどまずは50mlで試したい方はコチラ。筆者も化粧水用にこちらを購入しましたよ👇
◆最近知った、実は精製水より長持ちのベースウォーター。手作りでも1ケ月は保存できるそう。オーガニック性だから顔に使っても安心です。手作り化粧水作りのお供に👇
筆者もベースウォーターの存在を知り、楽天で早速購入!植物由来のグリセリンと同じお店でしたので、同時購入しました。
1週間くらいで使い切らないといけない精製水よりも、ベースウォーターは長持ち。使い勝手が良いので、絶対に希釈しなければならないローズマリーチンキとの相性バッチリです。
化粧水は顔に使うので、こちらを使って作ろうと思います。
- ローズマリーチンキ 5ml
- グリセリン 小1/2(チンキの半分)
- 精製水 40ml(チンキの約8倍)
- ラベンダー精油 2~3滴
頭皮のお手入れにヘアトニックとして使う方法もあります。※ヘアトニックを作った様子は次の項目で紹介👇
洗髪後、タオルドライした頭皮に良くもみ込むことで、頭皮を清潔に保ち血液の流れを良くして髪を健康に保つことができます。ローズマリーの血行促進作用や抗菌作用が利いてますね。
また、抗炎症作用もあるため、頭皮の炎症やフケ、かゆみを抑える効果もありますよ。
ローズマリーは髪の健康を促すハーブとしても超優秀。お湯で煮出してリンスとしても使えます。
毛先に使いたい場合は、ローズマリーオイルを作る方法も。乾燥ローズマリーを入れたビンに、ホホバオイルや椿油などをひたひたに注いで約1か月くらい冷暗所に放置。髪にうれしいローズマリーオイルの出来上がりです。タオルドライ後の毛先につけて、髪をツヤツヤに保ちましょう。
コップ1杯の水に、ローズマリーチンキ1~3滴
ローズマリーチンキは、うがい薬としても使うことができます。無水アルコールを含んでいるため、抗菌作用も期待でき、喉に優しいケアを提供しますよ。
- ローズマリーチンキ 5ml
- 精製水 25ml~50ml(チンキの5倍~10倍)
ローズマリーチンキを、約5倍にうすめてルームスプレーとして使います。(希釈はお好みで)※ルームスプレーを作った様子は次の項目で紹介👇
ローズマリースプレーを空間にシュッとひと吹きすると、リフレッシュできる香りが広がります。
毎日の小さなルーティンに、ささやかな贅沢をプラスしましょう。抗菌作用があるので、5倍くらいまでの希釈でお掃除の後に抗菌スプレーとして使用することもできますよ。
実際にヘアトニックとルームスプレーを作ってみました!
ローズマリーのヘアトニックを作ってみた
ヘアトニックなので、自宅に合った(薬局で買った)精製水とグリセリンで充分です。早速作っていきます。
- 材料:チンキ5ml、精製水40ml、グリセリン2.5ml
- 作り方:ボトルにチンキとその8倍の精製水を入れて、チンキの半分の量のグリセリンをいれるだけ。お好みでハーブ(ラベンダーなど)の精油を入れるとさらに気分がアップ!
この分量ですと、出来上がったとき「少ない!」て思いましたが、手作りなので少しずつ作って使い切る方が良いのかな、とも。合う合わないもあるので、お試しするならちょうど良い量でした。
手作りローズマリーのヘアトニックの使用期限を調べたところ「70日以上」とあったので、2~3カ月くらいはもつようです。
3か月で使い切るぐらいを目安に作る量を調整すると良さそうですね。
ローズマリーのヘアトニックを使ってみた感想
ホホバオイルが入っていた容器で、オイルが少し残った状態でそのまま入れて作ったので、少し潤いもありちょうど良かったです。
使ってみた感想は、ツーンとするアルコールとローズマリーの爽やかな香り。頭皮にもみ込むと頭皮がさっぱりして、頭もクリアになる感じでした。
気分爽快になって、とっても気持ち良いですよ。
ローズマリーのルームスプレーを作ってみた
ルームスプレーも簡単なので、早速作ってみました。
- 材料:ローズマリーチンキ10g、精製水20~100g
- 作り方:スプレーボトルに2つの材料を混ぜるだけ。お好みで2~10倍に薄めます。5倍くらいの希釈までなら「抗菌スプレー」としても使えますよ。
少し多めですが、ここは大体でOKです。
50gを追加して5倍希釈だと、抗菌スプレーとしても使えるようです。
やっぱり100g精製水を入れて、10倍にして完成。普通にルームスプレーとして使おうと思います。
今回、自宅にあった色付きボトルに入れてしまいましたが、グリーンカラーが生える透明ボトルにすればよかったとちょっと後悔。
次回は絶対、透明ボトルを用意しようと思います。
ローズマリーのルームスプレーを使ってみた感想
お部屋の中にシュッとひと吹き。ソファやヨガマットなんかにもシュッ。爽やかな香りがお部屋に漂い、森の中にいるような気分に。
ローズマリーの香りはホッとする癒し感もあります。気軽に作れるので、おすすめですよ。
ローズマリーチンキを使用する際には、いくつかの注意点があります。アルコールで抽出しているものはその分成分が濃いため、適量を守ることが大切です。
使用する前に必ずパッチテストを行い、自身の肌に合うか確認しましょう。特に敏感肌やアレルギー持ちの方は慎重に。
アレルギー反応や感作※の可能性も考えられます。特にアルコールに対して過敏な方は注意が必要です。
※感さとは;特定の抗原に対して過敏状態になること。または免疫が働きアレルギー反応を起こす体質になってしまうことを意味します。
初めは少量から試して、肌や髪が製品に慣れるまで様子を見てください。何らかの異変を感じたら使用を控え、医師の指導を仰ぐことをおすすめします。
安全に気をつけながら、ローズマリーチンキを楽しみましょう。
ローズマリーチンキ(アルコール抽出の)は非常に濃縮されたエキスです。そのため、使用する際には必ず希釈が必要です。
特に化粧水やうがい薬として使用する際には、決められた濃度にしっかりと希釈してから使いましょう。濃すぎると刺激になることもありますので、自分に合った濃度を見つけてご利用ください。
ローズマリーはハーブの中でも作用や刺激が強い部類に入ります。妊娠中や授乳中の方には刺激が強すぎる可能性が高いため、使用は避けましょう。
安心してローズマリーチンキを使うためにも、容量や希釈濃度を守って快適に使いましょうね。
自家製のローズマリーチンキは、オーダーメイド感覚で日々の生活に取り入れられるのが魅力です。香りや効果も、自分好みに調整することができ、また作る工程も楽しいひとときとなります。
自分仕様でブレンドしたチンキは、まさに世界に一つだけの特別なエッセンス。ローズマリーの持つ力を、ぜひ実感してみてくださいね。
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