ハーブはガーデニング初心者にも育てやすい植物。
私もガーデニング始めたころ、ハーブにはまってました(笑)。
我が家は庭の日当たりがいまいちなので、プランターで育てることが多いのですが、基本的にハーブ栽培に必要なのが
*日当たり
*水はけのよい土壌
水はけをよくするための土の配合は
赤玉土 6・腐葉土 4
この記事ではハーブの基本的な育て方や、土つくりについてカンタンにまとめてみました。
【主婦インテリアコーディネーター】
ガーデニング初心者のころ、育てやすくて香りのよいハーブにドハマりしてました(笑)。
その時に猛勉強した本から、大事なところだけ抜粋してみました。
これから育ててみょうかな?と思っている方は、どうぞ参考にしてみてください。
ハーブ苗を購入してきたら、すぐに植え付けないといけないですよね。
鉢植えの場合はそのまま植えてしまえば良いですが、庭植えのときは準備が必要です。
でも肝心の庭を耕してなかった!なんてことが無いように、ハーブを植える前の土づくりについて解説します。
ハーブは水はけのよい土を好む
【庭での栽培ポイント】
- ハーブは太陽が大好き。出来るだけ日の当たる場所を選ぶ。
- 水はけのよい土壌にする。
- 植え付け前には「堆肥」「腐葉土」を入れ「土を団粒化」させる。
- 酸性に弱い。石灰を施して中和させておく。
- ハーブは長雨に弱い。下部元にマルチングし、土の跳ね上がりを防ぐ。
【鉢植えでの栽培ポイント】
- 「保水性・排水性・保肥」の3条件を満たすよう用土を配合する。
- 北風の当たらない南向きの暖かい場所で育てる。
- 冬場は発泡スチロール箱などを大にしておくと凍らない。
- プランター栽培は雨や水やりで肥料は流出する。➡追肥をする。
- 追肥ポイント:薄めの肥料を分けて与える。(与えすぎに注意!)
液肥1,000倍に薄めたものor粒化成肥料をパラパラ撒く。(1週間~10日置き) - 乾燥の激しい時期は朝晩2回水やりする。
☆病害虫予防ポイント
・株間を広く取る。
・風通しを良くする
・虫がいたら捕殺する🐛
ハーブを植え付ける前の土づくり~庭植えのとき~
全ての植物もそうですが、植え付けの前に良く掘り起こして周辺を耕しておきましょう。
ハーブが育つ土づくり、最大ポイントは
植え付ける2週間前に苦土石灰をすき込んで置くこと。
ハーブの好むフカフカの土にするには
ハーブはとにかく水はけのよいフカフカの土が大好き。
フカフカの土=団粒の土
☆団粒とは?
有機物(動物や植物が土の中で腐敗したものや家畜の排泄物、堆肥など)が土に交じって単粒を結び付けて出来上がる土。
団粒の土づくりには、堆肥などの有機物を土壌にすき込みます。
ハーブの土づくりは冬に準備しておく
土づくりは種まきや苗を植える2週間前に行います。
土づくりに最適なのは冬です。
日当たりの良い場所を選び、30cm深さくらいをスコップで掘り起こし、太陽と冷たい空気に十分さらします。
これで土の中の害虫を凍死させることが出来ます。
ハーブは酸性の土に弱い
ハーブのほとんどは酸性の土に弱いため、調整する必要があります。
☆酸性土壌かどうか見分けるポイント
スギナやオオバコ、ヨモギなどがはびこる土はたいてい酸性
(日本の土はたいてい酸性らしいです。)
酸性の土を中和させるためには?:庭植えの時は植え付けの2週間前に、30cm深さくらいを掘り起こして、腐葉土をすき込みます。
その時に表面に苦土石灰を薄く巻いて、一緒に混ぜこんでおきましょう。
ハーブの好む土いろいろ
基本は赤玉土と腐葉土を混ぜればOK。
初めのうちは「ハーブ用の土」を使ってしまうとラクですよ。
慣れてきたら、いろいろな土をブレンドして使ってみましょう。
用 土 | 性 質 |
赤玉土 | 大粒、中粒、小粒とあります。 大粒は鉢やプランターのそこに入れ、水はけを良くします。 |
バーミキュライト | 蛭石を砕いて高熱処理したもの。 挿し木、さし芽用に多く用いられる。 軽くて通気性、水はけが良いので容器栽培に向く。 |
黒土(火山灰土) | 細かい粒子で軽い。 過湿、過乾になりやすいが、有機物を多く含む。 |
腐葉土 | 落葉広葉樹の葉を腐らせたもの。 ハーブ栽培には欠かせない用土。 完熟を選ぶのがポイント。 |
ピートモス | ミズゴケなどの植物が湿原に堆積して泥炭化したもの。 北海道産は酸性が強いので、北欧産を使用する。 |
ハーブの肥料の種類と与え方
ハーブは元肥には有機肥料(鶏ふん・油かすなど)を与えますが、追肥は液肥や化成肥料で十分です。
与える季節は春と秋。夏と冬は与えません。
植物の生育に必要とされる元素
植物の生育に最も必要とされる肥料の元素は
肥料3要素 : 窒素(N)・リン酸(P)・カリ(K)
です。さらに
カルシウム・マグネシウム
を加えて5要素というそうです。
・チッ素(N)
葉や茎をつくるのに欠かせない要素。不足すると葉色が悪くなり、黄変して落ちてしまいます。茎の伸びも悪く、また花付きも悪くなります。
・リン酸(P)
根の促進と花や実を充実させるために必要な成分。不足すると根の伸びが悪く、葉肉も薄く貧弱になり、花や実の付きも悪くなります。
・カリウム(K)
植物の繊維を丈夫にし、寒さ・暑さに対する抵抗力を付けます。不足すると植物全体の抵抗力が低下し、病害虫の被害に遭いやすくなります。
ハーブの水やりは忘れるくらいでちょうど良い
ハーブの水やりはちょっと忘れてるくらいが良さそう。
あまり過保護に水を与えてしまうと、枯れてしまいます。
特にローズマリーなどは乾燥気味に。
寄せ植えをするときは、乾燥に強い植物同士で植えましょう。
冬場は2~3日おきくらいで良いみたいです。
庭植えは神経質にならずに放っておいても良く育ちます。
夏場雨が日照りが続くようなら、朝水まきしておきましょう。
ベランダ栽培は乾燥しやすいので、毎日与えた方が良いですよ。
ハーブの病害虫対策
ハーブは風通しや日当たりを気を付けていれば、比較的育てやすい植物。
でも病害虫が全くないというわけではありません。
ポイントはしっかりと土づくりをすることです。
強い株を育てることが病害虫の予防になります。
それには先に述べた、植え付け前の準備(土を掘り起こして外気にしっかり当てる)や、元肥をしっかり与えること。
- ムレに弱いものは風通しを良くする。
- 庭植えの時は畝を高くする。
- 鉢植えなら水はけの良い土を使用する。
などなど。
それでも気になるとき、
でも口に入れたりお風呂に入れて使いたいハーブに農薬は使いたくないですよね。
そんな時、私は木酢液などを使用してます。
土に入れてあげると植物が元気になるらしいです。
スプレー式の木酢液も売っているので、葉に直接かけることもできます。
自分で薄めてスプレーを作っても良いですね。
細菌は納豆水を使うことが多くなりました。薄めてスプレーするとどんな植物も元気になり、病気になってしまった葉っぱも症状が緩和するんですよ。
ハーブが少し育ってきたら支柱を立てる・カットする
ハーブが少し育ってきて風で倒れそうになったら、支柱を立てましょう。
また、まっすぐに伸びてしまうと横に増えていかないので、適度にカットして使用しましょう。
カットしたところから枝分かれしていくので、横に増えていって良く育ちます。
カットしたハーブは料理に使ったり、ハーブウォーター、ハーブティーで飲んでも良いですね!
だいぶ育って増えて困ったら早めに刈り込む
植えた環境がハーブにぴったりだと、良く育ちます。
ミントが増えすぎたり、ローズマリーが大きくなりすぎて困ることになるかもしれません。
そんな時は多めに剪定して、ネットに入れてお風呂に浮かべてみましょう。
良い香りがする上に、ミントやローズマリーはスッキリして元気になる気がしますよ。
ハーブの産地もいろいろです。
地中海沿岸のハーブは砂地で乾燥気味が好きです。
熱帯アジア系は湿気が多いので、水はしっかり与えましょう。
寄せ植えの参考にしてみてください。
原 産 国 | ハーブ名 |
地中海沿岸 | ローズマリー・パセリ・フェンネル |
南ヨーロッパ | セージ・タイム・オレガノ・タラゴン・ディル |
熱帯アジア~アフリカ | バジル |
シリア | コリアンダー・ルバーブ |
ヨーロッパ中部 | ウォータークレス(クレソン) |
西アジア | チャービル |
ヨーロッパ全域 | チャイブス・マジョラム |
多国籍 | ミント |
ハーブは苗で買ってくるのが一番カンタンです。
でも、もっとたくさん増やしたい!
そんなとき、株分け、挿し木が出来るハーブはたくさんあります。
中には種でしか育てられないハーブもあるので、それぞれ紹介します。
増やし方 | ハーブ名 |
株分け出来るハーブ | ミント・チャイブ・タラゴン・レモングラス |
挿し木で増やせるハーブ | ローレル(ベイリーフ)・ローズマリー・セイジ・タイム・マージョラム・レモンバーム・レモンバービナ・ラベンダー |
種で蒔いて育てるハーブ | スイートバジル・イタリアンパセリ・ディル・カモミール・チャービル・フェンネル・マスタードグリーン・ボリジ・コリアンダー・マロウ・ロケット・ナスタチウム・マーシュ |
日本のハーブはなじみの深いものばかりです。
ざっと上げると
あさつき・ゴマ・サンショウ・シソ・ショウガ・ミョウガ・ミツバ・ワサビ
野菜と思っていたものが、ハーブだったんですよねぇ。
☆ハーブ小話
ハーブにも色々ありますが。
最近知れば知るほどハーブとしての植物が多く、驚きます。
つい先日、ゴボウもハーブの一種だと知り、とても驚きました。
ウコン(ターメリック)も根っこ仲間ですけど。
どちらかというとスパイスですよね。
確かにゴボウ茶って身体に良いって言いますものね。
植物の根っこを料理して食べるのは、どうやら日本人だけらしいです。
世界から見たら珍しいのでしょうね。
ハーブを生活に取り入れてみると、楽しいですよね。知れば知るほど、奥の深いハーブ。
まだまだ知らないハーブがありそうです。
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※参考文献:「ハーブを楽しむ やさしい栽培から利用法まで」/主婦と生活者