全自動で食器を洗ってくれる食洗機はとても便利ですよね。
食洗機を使うことによって
- 食器洗いの手間が省けて家事の時短になる。
- 水仕事が減ることによる手荒れの軽減になる。
というメリットがあります。
また、食洗機にはカウンター上に設置する「据え置き型」と、システムキッチン内に組み込む「ビルトイン型」とありますね。
悩む主婦
この記事ではビルトイン型食洗機を設置するメリットについて、解説しています。
主婦インテリアコーコーディネイターのかりてりあです。
この記事では食洗機を設置するかどうか?据え置き型かビルトインか?迷っている方に向けて、ビルトインにするメリット、手洗いとの光熱費の差などについて検証してみたいと思います。
かりてりあ
ビルトイン食洗機がオススメの理由
食洗機にはシステムキッチンに組み込みのビルトイン型、キッチン天板に設置する据え置き型の2種類があります。
据え置き型は比較的安価、コンパクトというメリットがありますが、カウンター上のスペースを狭くしてしまうというデメリットがあります。
ビルトイン型はシステムキッチン内に設置するので、大容量であるのにキッチンカウンター上はすっきりしますね。
ビルトイン食洗機のメリット
ビルトイン食洗機を設置するメリットは
- メリット1:手洗いより少ない水量で洗うことができ、電気代を含めて光熱費の節約になる。
- メリット2:高温で洗浄・すすぎをするので衛生的。
- メリット3:ビルトインはカウンターの上がすっきりする。
メリット1:光熱費が少なくて済む
食洗機は高温で洗うことによって汚れを落とすので、実は手洗いよりも水道代は安く済みます。電気代を差し引いてもおつりがくるくらい。
手洗いの時間の節約ばかりでなく、光熱費の節約にもなります。
メリット2:高温洗浄のため衛生的
更には、60℃もの高温で洗ってくれるので除菌にもなり安心です。
グラスがピカピカになるので、ビールの泡立ちも違うようですよ。
メリット3:カウンター上がすっきりする
「ビルトイン型」はカウンター下のシステムキッチン内に設置するため、カウンター上がスッキリします。
「据え置き型」の様にカウンター上のスペースを占領したり、配線がゴチャついたり食洗機下のホコリが気になったりのストレスはありません。
清潔にスッキリしたキッチンになりますね。
しかしビルトイン食洗機にはもちろん、デメリットもあります。
ビルトイン食洗機は設置に条件がある
ただしビルトインなので、設置は新築時やキッチンリフォーム時、または収納を排除しての交換工事となります。
「据え置き型」の様に気軽に買ってきて水道工事で設置する、というわけにはいかず、しっかしスペースを確保しての設置工事となります。
もちろん故障した際も入れ替え工事をする必要があります。
【ビルトイン食洗機を設置できる条件】
- 新築時にシステムキッチンに組み込む
- キッチンリフォームの際にシステムキッチンに組み込む
- 収納部分を潰して食洗機に部分リフォームする
(幅45センチの収納を潰して設置orシンク下のスペースに設置できるリフォーム対応有)
また、食洗機にには入れられる食器とそうでない食器があったりとデメリットも実はありますね。
ビルトイン食洗機のデメリット
- デメリット1:使用できない食器がある。
- デメリット2:予洗いが必要な場合がある。
※食べ残しがあった場合は簡単によけたり、焦げ付きはあらかじめとる必要がある。 - デメリット3:食器をセットするのが難しい。
- デメリット4:カウンター下の収納がつぶれる。
デメリット1:使用できない食器がある
食洗機は全ての食器が洗えるわけではありません。
強い水流で高温で洗うため、繊細な食器や高温に弱い食器は割れてしまったり塗装がハゲてしまったりするため、食洗機は使用できません。
【食洗機で洗えない食器】
- 切子細工・クリスタルガラス(繊細なガラス)
- 塗りもの
- 金色の飾りぶちやメッキ等
- 銅やアルミ製のもの
- 耐熱性のないプラスチック製のもの
- 小さすぎるもの
※資料作成:かりてりあ
デメリット2:余洗いが必要な場合がある
また、食洗機入れる前に食べ物が残っていたらよけたり、あまりにへばりついているものは簡単に拭ってからのセットする必要があります。
【余洗いが必要なもの】
- グラタンや茶わん蒸しなどはカンタンに拭ってからセットする
- フライパンやお鍋の焦げ付きはサッと取ってからセットする
- ご飯は水につけるなどふやかしておく
※資料作成:かりてりあ
「それなら全部手で洗った方が早い」と感じる方も少なからずいるようです。
サッとゆすいでじゃんじゃん入れてスイッチポン!なので、さほど苦になりませんよ。
デメリット3:食器をセットするのが難しい
意外と慣れるまではセットの仕方が難しいと感じる方もいるようです。
しかし、基本的にはどんな食器も無理なく、自由にセット出来るようになっています。
手にしたものから、どんどんセットできますので、食器の仕分けは不要ですが、大きさや入れる場所によっては水流が当たらなくなってしまうので、ちょっとしたコツが要りますね。
いずれも慣れてくれば、大体クリアです。
お椀もお皿もコップも簡単にセットできるようなマルチピンを採用しているので、どんな形の食器も大抵簡単にセット出来ます。
【食器セットのコツ】
- お椀;縁を引っ掛ける
- お皿;小、中皿をスリットに立てる、またはピンにフチを引っかける
- コップ;上段に伏せて置く
- 並べるときは手前を小さめの食器、後ろに大き目の食器を置く
とまあ、こんな感じです。
デメリット4:カウンター下の収納がつぶれる
ビルトインはカウンター下に設置するため、カウンター上はスッキリする反面、下の収納部分は少なくなります。
ある程度のスペースは必要になるでしょう。
キッチンの大きさやスペースとの相談になりますね。
※部分リフォームの場合は水道の分岐工事に加えて、100Vの電源工事が必要になります。
「ビルトイン食洗器のウワサ」ウソ・本当を検証!
最後に、食洗機を設置しようか迷っている方のために、「食洗機のウワサのウソ・本当」について検証してみました。
食洗機のこんなウワサを聞いたことはありませんか?
【食洗機のナゾのウワサ5つ】
- ウワサ1:手で洗う方が安心
- ウワサ2:手で洗うだけで充分清潔
- ウワサ3:食洗機は不経済
- ウワサ4:手で洗わないと手抜きと思われる
- ウワサ5:洗い物がある限り手荒れは無くならない
ウワサ1:「手で洗う方が安心」は本当?
食洗機には手洗いには真似できない安心感があります。
- 【約60℃で高音洗浄】
豚や牛の脂が溶けるのは40〜50℃。
手洗いでは難しい約60℃の高音洗浄で、溶かしてきれいに落とします。 - 【特別な専用洗剤】
手洗い用洗剤とは違う、デンプン質やタンパク質を分解する酵素を含んだ弱アルカリ性洗剤。
しつこい汚れも浮かして落とします。
よって
手洗いよりもラクに、食器がキレイになります。
ウワサ2:「手で洗うだけで充分清潔」は本当?
手洗いは確かに汚れが残っていないか確認しながら洗えるので、そういう点では安心かもしれません。
しかし実際はスポンジは雑菌が繁殖しやすい場所。食器用スポンジを定期的に天日干しにしたり、カルキで消毒したりしないと雑菌は無くなりません。実はかなり危険な状態なのです。
その点、食洗機は
99%除菌:高温洗浄と洗剤の中に含まれる酵素で除菌が可能
なので安心ですね。
高圧洗浄は、ザルの間までキレイに出来たり、見えないところまで除菌できるので安心です。
ウワサ3:「食洗機は不経済!?」は本当?
食洗機は電気代も水道代も無駄なのでは?と思い込んでる方がまだ一定数いるようです。しかし実際は
食洗機の水の使用量は手洗いの約1/9
※ラクな上に経済的
電気代はかかりますが、水道代と差し引くと経済的です。
【1回あたりの使用水量比較】
- 手洗い➡約75リットル/回
※流しすすぎで無駄が多い - 食洗機➡約8.0リットル/回
※ため濯ぎを繰り返して節水
結果は何と約89%節水でした。
水道代を年間約22,100円も節約出来るようです。
ウワサ4:「手で洗わないと手抜きと思われる」は本当?
日本では食洗機を使用していると、「家事をサボっているのでは?」と考えてしまう主婦がまだ存在してるようです。しかし実際は
日本では4人に1人が食洗機をもう手放せなくなっています。
また、欧米では3人に2人が使っている国があり、日本よりも家事に対する理解と優しさが一歩進んでいるようです。
ウワサ5:「洗い物があるかぎり手荒れは無くならない」は本当?
これは本当です。
手肌の荒れを防ぐのに、食洗機が役に立ちますね。
【手荒れの原因】
- 水やお湯に常に触れている
- 洗剤を使って食器を洗う
主婦は毎日水を触って家事をしますね。水を触らない日は無いというほど。
手荒れは一度してしまうと中々直らなかったりして厄介ですよね。
食洗機を使って洗うことによって、手荒れを防ぎ、余った時間でお肌の手入れをする時間も出来てしまいますね!
お皿もお肌も、食洗機でもっとキレイに!
【主婦が手荒れの原因と思うもの】
- 台所仕事・食器洗い:63%
- 冬の乾燥・寒さ:17%
- 掃除:10%
- 手洗い洗濯:5%
※引用;「食洗機って必要?」パナソニック冊子より
日本の食器洗い乾燥機普及率は約35%
食洗機は、ロボット掃除機、ドラム式洗濯乾燥機と並んで「新・三種の神器」と呼ばれていますが。
さらには、最も古くから同神器に数えられているのが食器洗い乾燥機だそうです。
以下は日経ビジネスの引用です。
内閣府が食器洗い機の普及率調査を開始したのが2005年3月以降なのでそれ以前のデータはないが、パナソニックの調べによると1990年の時点で普及率は2.1%とかなり低い。
当時の販売台数は卓上タイプ、ビルトインタイプ含めて約15万台と市場規模は小さかったが、04年には約98万台まで上昇(経済産業省「生産動態統計調査/機械統計編」より)。
内閣府「消費動向調査」によると2020年3月時点での普及率は34.8%に上っている。
まだまだ普及率は低いようにも思えるが、ドラム式、縦型含めた洗濯乾燥機の普及率が43.3%(同)なのを見ると、かなり普及してきていると考えてもいいのかもしれない。
~中略~
マイボイスコム(東京・千代田)が2019年2月に実施したアンケート調査によると、食器洗い機の所有状況は卓上タイプが8.6%、ビルトインタイプが21.3%となっている。
同社が2004年から継続している調査データによると、普及率はほぼ横ばいで、卓上タイプが減る一方でビルトインタイプが増えているというのが興味深い。
新築住宅やリフォームなどでビルトインタイプの導入が進むものの、場所を取る卓上タイプが敬遠されているという背景があるのかもしれない。
※日経ビジネス;「#3もう普及率35%まで来た 新「三種の神器」食器洗い乾燥機の進化」より引用
というわけで、普及率は約35%。
主流は邪魔にならないビルトインになってきている、ということですね。
食洗機は今や忙しい主婦にとって無くてはならないものになりつつある、ということです。
まとめ:ビルトイン食洗機がやっぱりオススメ
【ビルトイン食洗機を入れるメリット】
- 時間の節約になる
- 光熱費の節約になる
- カウンター上がすっきりする
家族が多かったり小さなお子さんがいるご家庭なら、時間の節約になる食洗機はメリットの方が多いのでは無いでしょうか。
光熱費も思ったよりかからず、逆に節約になるところもうれしいですね。
特にカウンター上がすっきりするビルトイン食洗機がおススメです。
デメリットとしては
【ビルトイン食洗機のデメリット】
- 使用できない食器がある
- 予洗いが必要な場合がある
- 食器をセットするのが難しい
- カウンター下の収納がつぶれる
食洗機掛けられない食器があるので、そういったものは手洗いになります。また、こびりついた汚れは排除してのセットになります。
これらは慣れてしまえばどうってこと無いですね。
また、ビルトインはカウンター下に設置するのでその分のスペースが必要になります。
タイミングとして最適なのは
- 新築検討時
- キッチンリフォーム時
のいずれかでしょう。
ぜひ新築時やキッチンリフォームの際は「食洗機をビルトインで入れるか入れないか?」よく検討して計画的に設置しましょう。
キッチンリフォームを検討中の方へ
キッチンリフォームを検討中なら、相見積もりを取って比較することで、自分の希望に合ったリフォームが可能にまります。
優良リフォーム会社1,500社の中から選べるので、あなたに合ったリフォーム店にきっと出会えると思います。
もちろん、キッチンの収納部分を食洗機する部分リフォームも可能ですよ。
- 45cm幅の収納がある➡その収納部分を丸ごと食洗機変更
- シンク下に入れたい➡シンク下に食洗機を設置も可能
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※参考サイト;食洗機洗剤クリスタTOP
※我が家に食洗機を後付けした、後悔ポイント・良かった点を公開してます。


