チューリップの球根はコツさえつかめば植えっぱなしでも2.3年に1回くらいは花が咲きます。
しかしさすがに7・8年くらいを目安に掘り上げることをおススメします。
それはわが家で7年以上植えっぱなしだったチューリップ球根が大変なことになっていたからです。
そして掘り上げのタイミングも大事。極力春の花後のタイミングで掘り上げましょう。なぜならどこに埋まっているかわからなくなってしまうからです。
【球根掘り上げが花後のワケ】
植えっぱなし球根をキズ付けてしまう確立が高い
チューリップの植えっぱなし球根は数年に一度、しかも花後に掘り返すことをおすすめします。
(主婦インテリアコーディネーター)
戸建てに引っ越してきて18年。庭を土から改良し色々な植物に挑戦してきました。この記事では秋の植え替えタイミングでチューリップ球根を掘り上げて後悔した体験談をレポします。植えっぱなしの球根がある方はぜひ参考にしてくださいね!
チューリップの球根は植えっぱなしでも花が咲くのか?という疑問は皆さんありますね。
球根を花後に一度掘り上げる理由は、ジメジメした日本の気候では球根が腐ってしまうことが多いからです。
ただし管理のコツを掴めば、植えっぱなしのチューリップでも2・3年に1回くらい花は咲きます。
植えっぱなしで花を咲かせるには
- 日あたりが良い花壇に植える。
- 長雨が当たりにくい場所に植える。
- 真夏は直射日光が当たらない場所に植える。
- 花後に花をすぐ積む。
- 葉はかれるまで光合成をしっかりさせる。
- 肥料も与えて球根をしっかり太らせる。
これらを守れば、チューリップの球根が腐らず植えっぱなしでもそれなりに花が咲きます。
ではここで今一度、チューリップの球根を植えっぱなしにするとなぜ花が咲かなくなるのか?復習してみましょう。
チューリップの球根を植えっぱなしで花が咲かない理由
- ジメジメした日本では土の中で球根が腐ってしまう
- 真夏の直射日光で温度が上がりすぎて球根が弱ってしまう
- 花後の光合成をする前に葉を切ってしまう
- 花後に肥料をあげるのを忘れてしまう
チューリップの球根を植えっぱなしすると、梅雨時に球根が腐ってしまうことがあります。
また、植えっぱなしですとついつい肥料をあげ忘れてしまいますね。
また葉っぱをしっかり光合成させてから切り取らないと、球根がうまく育ちません。
植えっぱなしはついほったらかししてしまうため、咲かなくなってしまうのですね。
こんな植えっぱなしはNG!
- 日あたりが悪くジメジメした場所に植える
- 真夏も直射日光が当たり高温になる
- 夏も水や肥料を与えている花壇に植える
こんな花壇に植えてしまうと球根は上手く生きられません。運よく我が家の球根は全く腐ってませんでした。
何年も植えっぱなしで毎年葉っぱが生えてきたり、たまにキレイな花が咲きました。たまたまですが環境が合っていたようです。
そこで球根が腐らなかった理由を検証してみました。
球根が腐らなかった理由を検証
たまたまこんな条件が重なっていました。
- 丈夫な植物ばかりで水を与えていない花壇だったので常に乾燥気味だった。
- 真夏木陰になっていて高温にはならなかった。
- ハーブやアイビーが旺盛でマルチング代わりにっていた。
これらの理由から、球根は腐ることなくすくすく育っていました。
ただし葉っぱだけだった年もあり、肥料を与えていなかったのが原因で光合成だけで2年に一回くらいは花が咲くという状態でした。
植えっぱなしでほったらかしでもたまに咲くなら、それ充分。可愛いわ~!
なんてのんきに構えてました。
しかしこの植えっぱなし球根、どんどん分球して小さくなっていくんですね。
しかしこの秋に花壇の植え替えをしようとした際、さすが後悔しました。
新しくクロッカスや原種系のチューリップ球根を植えよう!と掘り返したところ・・・
- ムスカリ球根と混ざってしまいわからない
- 植えっぱなしの球根に根が生えて芽が出ている
- どこに球根が埋まっているかわからない
- 球根植えっぱなし年数がバラバラでわからない
1.ムスカリ球根と混ざってしまいわからない
めちゃめちゃ分球した小さな球根がわんさか出てきました💦ムスカリの球根と混じってしまってます。
※小さな球根はムスカリ??
もうどれがどれだかわかりません💦
2.植えっぱなしの球根に根が生えて芽が出ている
植えっぱなし球根はしっかり根が張ってしまってます。中には芽を出しているものもありました。
このタイミングで掘り返すのはちょっとかわいそうでしたが、植え替えのために掘り上げるしかありません。
小さく分球している球根は、恐らく花を咲かせるのは無理でしょう。
3.どこに球根が埋まっているかわからない
しかもこの掘り返し作業、葉っぱが無いのでどこに球根が埋まっているかわからないんですよね。
去年花が咲いていた風景を思い出しながら、位置に目星をつけて掘り起こしします。
結局、せっかく球根から出てきている花芽を折ってしまったり、時には球根をスコップでグサッと刺してしまったり(汗。
もしも球根を掘り上げるのが花が咲いた後なら、どこに球根が埋まっているか一目瞭然ですよね。
【球根掘り上げタイミング】花と葉が枯れた後に掘り上げる!
4.球根植えっぱなし年数がバラバラでわからない
さらには植えっぱなしの球根の花壇には、最近植えたものと7年前とさらに前の球根が入り乱れてしまってました。
どの球根が花が咲く球根なのかわからなくなってしまいました!!
しかも植えっぱなしの球根は、信じられないほど分球して増えて小さな球根と入り混じっていたのです。
- 球根を「大・中・小」で振り分ける
- 大きい球根だけ植えなおす
- 中球根は空いた花壇で光合成させる
- 小球根はさよならする
- 植えっぱなしOKの球根は区切って植えなおす
こんな工程が必要になってしまったので、もし秋に掘り上げたくなった方は参考にしてくださいね。
1.球根を「大・中・小」で振り分ける
まずは増えすぎた球根を分別する作業。くっついている球根は剥がして分け、ザックリと「大・中・小」で振り分けます。
2.大きい球根を植えなおす
大き目の球根だけ花壇に植えなおしました。芽が出ているのでおそらく葉は生えるでしょう。
3.中球根は空いた花壇に植えておく
中球根は空いた花壇に植えてみることにしました。葉を生やして光合成をさせれば球根が太って育つからです。
【中球根の可能性】
葉だけ生えさせて光合成をさせればまた咲くことが出来るかも?
球根は本来なら春に掘り上げて網にいれ、風通しの良いところに干しておくもの
しかし既に根がたくさん生えてしまっているので、とりあえず1週間くらい放置したところ。
何だか根が枯れてしまって微妙な状態になってしまいました(汗。
この時期に干してももう遅いんでしょうか・・・。
このまま干しても微妙な状態だったので、もう一度空いてる庭に球根を植えなおして見ることにしました。(すぐに植えれば良かった・・。)
春にバジルなどを植えていた花壇が空いていたので、とりあえずそこへ植えました。(ちょっと日当たりが悪い場所で心配ですが。)
ほんのり期待(笑)。
4.小球根はさよならする
あまりにちびっこ球根はもう咲かないので、「ありがとう」と言ってさよならしましょう。
でも少し大きめの小球根はかわいそうなので、空いている花壇にダメもと空いている庭へ植えました。
5.植えっぱなしOKの球根は区切って植えなおす
細い葉の付いたものはムスカリ確定なので、一旦抜いてまとめて植えなおします。
ムスカリはもともと植えっぱなしOKの球根だからです。
チューリップと混ざらないようにレンガで区切って並べて植えなおしました。
◆ムスカリは植えっぱなしでOK!紫のムスカリ1色で花壇を埋め尽くしてみる⇩
◆色とりどりのムスカリで毎年華やかな花壇を目指したい人はコチラ⇩
では本来はどうやって球根を太らせてどのタイミングで掘り上げるのでしょうか?
球根の正しい管理方法をここでおさらいしてみましょう!
- 花が咲いたらすぐに花茎を切り取る
- 葉は出来るだ光合成をさせる
- 枯れるまで水を切らさない
- 葉が完全に枯れたら球根を掘り返す
- ネットに入れて風通しの良い場所に干す
【保管】風通しの良い軒下があればオススメ!
これが正しいチューリップ球根の花後の管理方法。
では順番に見て行きましょう。
1.花が咲いたらすぐに花茎を切り取る
花が咲いて枯れるのを待っていると球根がやせてしまいます。
球根を太らせるにはチューリップの花が咲いたらすぐに花茎ごと切り取ります。
ちょっと勿体ない気もしますが、次の年も咲かせようと思うなら仕方ないですね。
花瓶に挿して家の中でも楽しむとよいでしょう。
2.葉は出来るだ光合成をさせる
球根は花後やせ細っています。球根を太らせるには、葉は切り取らずに枯れるまで出来るだけ光合成をさせます。
ちょっと見た目は悪いですが、完全に枯れ枯れになるまで我慢しましょう。
3.枯れるまで水を切らさない
光合成をしている間は、水を切らさないようにしてください。
球根に栄養を蓄えている間は水分が必要です。花後の肥料を与えても良いのですが球根が腐る可能性もあるそうなのでおススメしません。
4.葉が完全に枯れたら球根を掘り返す
葉っぱが完全に茶色くなって枯れたら、球根を掘り返します。
葉っぱが映えた状態なら球根の場所がどこにあるかわかりますね!(ここ重要!)
5.ネットに入れて風通しの良い場所に干す
分球して小さい球根は棄て、大・中の球根だけネットに入れます。
雨の当たらない風通し良い場所に干して保管します。ここが一番困りますね。
【保管】風通しの良い軒下があればオススメ
ネットに入れることは出来ても、雨の当たらない風通しの良い場所って中々無いですよね?この保管場所って結構皆さん困るのでは無いでしょうか?
屋根付きベランダがあれば、その軒下が良いでしょう。
わが家の外デッキに一部屋根のある場所はあるのですが。干せるようなフックがありません。
我が家は防犯用センサー照明を取り付けているポールに、ロープを引っかけて今後干してみようと思います。
今回はとりあえず空いた庭に植えて様子を見ます!
※チューリップの育て方・植える時期なども知りたい方はコチラの記事で詳しく解説しています。
そもそも乱れた花壇をリニューアルするための、球根掘り上げ作業。
夏の装いから秋冬仕様へ変えていきます。
夏花を植木鉢からお庭へ
夏の日日草も花が終わり種を付け始めたので、ついでに球根を植える花壇へ一緒に移しておきます。
夏の間楽しませてくれた日日草
タネを付け始めたので球根と一緒に移動
上手くいけばこぼれだねで日日草が来年咲くかも?(良い子の皆さんは、ちゃんと種床に巻きましょう)
日日草を抜いた後は少し土を掘り、元肥としてマグアンプKを施しておきます。
◆マグアンプKは元肥のロングセラーです。どんな植物の植え付けにも使えてゆっくり1年間効果が続きます⇩
ほったらかしでも花を咲くので、常備しておくと花が長く楽しめてお得ですよ。
夏の寄せ植え鉢から秋~春の花へ植え替える
夏の日日草を抜いた後に、中心だけ入れ替えます。
周りにはハツユキカズラ他多年草が寄せ植えしてあります。
ビオラの「ももか/おまつり」というパールイエローとフチがピンクがかったビオラがステキでしたので
これを日日草の後の植木鉢へ、ポット苗の土を少し崩して植え付けます。
数日後の「ももか/おまつり」です。
良く咲くのでたまに花を切り取って小さな花瓶でお部屋に飾ったりします。
元々アイビーとパイナップルミントが茂っていた花壇。
お陰で球根の温度が上がり過ぎずマルチング代わりに!(笑)。
しかし秋の植え替えで花壇をリニューアルするのが当初の目的。思い切って抜きました。
- 茂り過ぎた多年草を全て抜く
- チューリップの球根を掘り返し、大き目の球根だけ植えなおす
- 中球根を別の花壇へ移植
- 新しい球根と花苗を植える
この順番で秋の花壇をリニューアル。球根は振り分けたので、新しい花苗や球根を植えていきます。
繁りすぎた多年草を全て抜く
これ以上何も植えられないほどアイビーとパイナップルミントが生い茂っていたので、全て抜きました。
代わりに新しい球根と花苗を植え付けます。
新しい球根と花苗の植え付け
◆クロッカスは植えっぱなしOK!小さな星型の花が可愛くて人気です。
◆原種系チューリップは植えっぱなしOKのチューリップ!小型なのでコチラも花壇の手間に植え付けがおすすめです。
※秋植えにオススメの球根や多年草についてはコチラの記事を参考にしてくださいね。
球根は春にならないと芽が出ないので、その更に後方にビオラを3株植えてみました。
紫のビオラ3株を
球根の後方へ植える
手前から白いクロッカス・ピンクの小チューリップ・青いビオラの順番で咲く予定です。
白いビオラは奥の黄色いクリスマスローズのあたりへ。
春になって球根たちが芽を出すのが楽しみです。
◆ビオラは秋~春にかけての花壇には欠かせないですよね。いっぺんに買えばおトク。あちこちに植えて春まで楽しみましょう。
- 日あたりの良い場所に植える
- 夏は水や肥料を与えない
- 真夏は日陰になるような場所に植える
- または真夏はマルチングをする
これらを気を付けていれば、意外と球根は腐りません。
たまたまですが球根を植えっぱなしだった我が家の花壇は、この条件がそろっていました。
- 朝日と夕日は当たるので、日あたりは良かった
- 丈夫な花木ばかりの花壇だったため、水をほとんど与えていなかった。
- たまたま木のふもとだった。
- アイビー・ハーブが繁っていたためマルチング代わりとなっていた。
こんな条件なら植えっぱなしでも、球根が腐ったりカビてしまったりせずに育てることが出来そうですね!
原種系チューリップなら植えっぱなしOK
安心して植えっぱなしできるのは「原種系チューリップ」。強いので植えっぱなしでも毎年花を咲かせてくれます。
- 草丈が小さい(15センチくらい)
- 色が鮮やかなものが多い
- 植えっぱなしでも毎年咲く
多年草として安心して植えっぱなしできるところは嬉しい限りですね。
◆原種系チューリップいろいろ。鮮やか色が多く小さいなりに花壇のポイントになります。
原種系チューリップで毎年チューリップを楽みましょう。
結論!!チューリップの球根は花後に掘り上げましょう!
例え数年植えっぱなしだとしても、約5年くらいをメドに一度は掘り返した方が良いでしょう。
- 古い球根は花が咲きにくい。
- 分球ばかりして球根が小さくなってゆく。
球根を掘り上げた後は「大・中・小で分別」しましょう。
また掘り上げのタイミングは花後がオススメ。
なぜならどこに植えっぱなし球根が埋まっているかさっぱりわからなくなるから。
結果、出ている芽を折ってしまったり球根を傷つけてしまうからです。
- チューリップ球根はコツつかめば植えっぱなしOK
- ただし5年くらいをめどに掘り上げて大小仕分けするのがベター
- 掘り上げは花後に葉っぱが枯れたタイミングで!
- 大・中・小で球根を仕分けて再利用
逆に言うとこれさえ守れば、チューリップを植えっぱなしでも快適にお花を楽しめますね。
- 日あたりが良い場所に植える
- 真夏は日陰にになる場所に植える
- 夏は休眠状態なので水も肥料も与えない
植えっぱなし球根を掘り上げるタイミングにも注意が必要です。
そして葉っぱを十分に光合成させた後に掘り上げましょうね。
◆植えっぱなし球根を掘り上げるタイミング⇨花後なら球根をキズ付けない!
これらのコツをつかんでしまえば、あなたも植えっぱなしで毎年チューリプを楽しめますよ。
秋のテコ入れ後の花壇、春の様子はコチラの記事で詳しく紹介しています。
【ほったらかしでも毎年咲く花壇】を目指そう!秋植えの球根×1年草×植えっぱなしチューリップ球根でOK