毎日出る生ごみや野菜くず。土に入れてコンポスト(堆肥)化することで、ガーデニングや家庭菜園に役立つとしたら、ワクワクしませんか?
生ごみや野菜くずを使って、土の環境を底上げするコンポスト(堆肥)。でも広い庭が無いと…。虫が出そう。作るのがむずか難しそう…。そんな心配でためらっている方のために。自宅で簡単にできるコンポストの作り方を紹介します。
【筆者はこんな人】
戸建てに引っ越してきて20年。腐葉土や苦土石灰を入れて土を育て、ガーデニングが日々の癒しに。最近コンポストにハマっている。
かりてりあです。植木鉢コンポストや衣装ケースコンポストに挑戦中。自分でやってみた経験をもとに、コンポスト作りを成功させるポイントをまとめてみました。コンポストが気になるけどためらっている方は、是非チェックして下さいね。
主婦インテリアコーディネーター
「コンポスト=堆肥」のこと。堆肥は土の環境を良くして、植物が育ちやすい環境にしてくれます。
堆肥を作る道具を「コンポスター」と呼ぶそうですが、だんだんと堆肥自体だけでなく「コンポストを作る過程」「コンポストを作る道具」のことも総称して「コンポスト」と呼ぶようになったそうです。
堆肥コンポストは、家庭から出る生ゴミや庭の落ち葉などを微生物の力で分解して堆肥に変えたもの。
コンポストの本来の意味は「堆肥」。そのうち「堆肥を作る過程」「堆肥をつくる道具」のこともコンポストと呼ぶようになった。
※発酵を利用すると、堆肥だけでは無くぼかし肥料も作れます。コーヒーかすの再利用でぼかし肥料を作る方法はコチラ👇
コーヒーかすを利用したぼかし肥料の簡単なレシピ堆肥コンポストの種類
落ち葉コンポストは庭に木枠などを使ってどんどん放り込んでいくスタイルですが、生ごみコンポストは色々なタイプがあります。
- 設置型コンポスト:バケツをひっくり返したような形。土の上に直接埋め込んで設置するので、地面にフタをするイメージ。
- 回転式コンポスト:ぐるぐる回すだけでかき混ぜが要らない。分解が早い。
- 密閉型コンポスト(嫌気性発酵):フタをして空気を遮断する。強い発酵臭が出る。液肥もできるのがメリット。
- ミミズコンポスト:ミミズに分解を手伝ってもらう。ミミズが苦手な人に不向き。
- 電動生ゴミ処理機:機械ですぐ乾燥させるので早くて手間いらず。電気代がかかる。無臭で清潔。
発酵方法には好気性発酵と嫌気性発酵との2種類があり、ほとんどが好気性発酵で空気が必要です。
これらのコンポストは、ある程度のスペースが必要になりますが、自宅の広さに合わせて狭いスペースでも手軽にできる手作りのコンポストがあります。
この記事では、簡単にできる手作りコンポストを紹介します。
自作できる!簡単なコンポストの種類
自作で簡単に始められるコンポストの容器には、色々な種類があります。
- ダンボールコンポスト:通気性があり適度な水分管理も可能。
- 植木鉢(プランター)コンポスト:手軽でゴミも出ない。水分管理もラク。
- バケツコンポスト:安価で始められる。水分管理がすこし難しい。
- バッグ型コンポスト:無ければ買う必要がある。ベランダなどでもおしゃれ。
- 米袋コンポスト:通気性が良い。軽い素材のピートモス+くん炭でやるのがおすすめ。
これらはスペースを取らず初期費用も抑えられるため、手軽に始められます。
わざわざ大きなコンポストを買って来て置かなくても、家にある材料で省スペースで、コンポストは簡単に始めることができます。
すぐに始められる堆肥コンポスト
すぐに始めたい人には、段ボールコンポストや植木鉢コンポストがお手軽。段ボールも植木鉢も大抵はすぐに手に入るもの。思い立ったら即始められますね。
通気性の確保のために、カゴなどをひっくり返してその上に置くと良いでしょう。
段ボールは手軽ですが、水分で崩れやすい点が難点。廃棄も大変なため筆者は植木鉢がおすすめです。
※植木鉢コンポストは植木鉢があればすぐに始められます。植木鉢コンポストで堆肥作りに挑戦した記事は近々アップ予定です。
おしゃれで軽いコンポスト
不織布のバッグや不織布の衣装ケースがあれば、通気性も良く場所も取りません。特に衣装ケースはひっくり返すだけでかき混ぜ作業が終了するので、ラクですよ。
衣装ケースが柔らかい素材のときは、段ボールなどに入れると良いですね。
また、バッグ型コンポストはベランダに置いてもオシャレなので、マンションの方にもおすすめです。こちらも通気性の確保のためにかごなどを裏返した上に置きます。
自宅にあるもので、まずは気軽にトライしてみましょう!
どのコンポストにしようか迷ったら、それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。
どのコンポストがもっとも手軽にできるのでしょうか?これから挑戦してみようと思うと、悩みますよね。
それぞれのメリット・デメリットを表にしたので、参考にしてくださいね。
コンポストの種類 | ダンボール | 植木鉢 | バケツ | 不織布バッグ型 | 不織布衣装ケース型 |
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メリット | ・すぐに始められる ・通気性が良い | ・植木鉢があれば、すぐに始められる ・水が抜けやすい | ・100均でもそろう ・下にに土がこぼれにくい | ・通気性がある ・ベランダでもおしゃれ ・チャックがあればクリップも必要なし | ・通気性がある ・ひっくり返すだけでかき混ぜ完了 |
デメリット | ・すぐにふにゃふにゃになる ・廃棄が大変 ・マメに混ぜる必要がある | ・水が抜けるので水分管理がラク ・マメに混ぜる必要がある | ・水分管理が難しい ・マメに混ぜる必要がある | 不織布バッグを用意しなければならない | 不織布の衣装ケースが無ければ買う必要がある |
生ごみを投入していくコンポストに入れる基材は、土と米ぬか。米ぬかの代わりにあおからや油粕でも代用できます。
- 土:庭土、使用済みの土、赤玉土、黒土など、なんでもOK。
- 発効を促進するもの:米ぬか、おから、油かす、ピートモス、腐葉土、茶ガラなど。
- 水分:水、または納豆水、ヨーグルト水など容器を洗ったものでも可。
初めにコンポストに入れるのはこの3つ。後は毎日生ごみを追加していくだけです。
- 段ボール、バケツ、植木鉢、プランター、不織布バッグ、不織布衣装ケース、洗濯ネット、米袋など
※段ボールやバケツ、プランターは、布や網でフタをしましょう。
容器は家にあるものや100均などでそろうので、ぜひあなたに合った容器で気軽に初めてみて下さいね。
コンポスト作りの手順
- バケツや植木鉢に、土を6分目位まで入れて米ぬかと水分をいれておく。
- 野菜くずは出来るだけ細かく切って、容器に貯めておきます。
- 生ごみを入れたら(米ぬかを足すと早い)よくかき混ぜ、上に土を少しかけます。
- これを繰り返して、いっぱいになったら1~3カ月くらい熟成させます。
熟成中も時々かき混ぜて空気を入れます。
こんな感じで気軽に出来ますよ。すぐいっぱいになってしまうので、たくさん生ごみを入れたい時は、いくつかコンポストを用意しておくと良いですね。
次の項目では堆肥コンポスト作りのポイントを紹介しますね。
コンポストを発酵させる過程では、水と空気が必要です。そのため置き場所も注意が必要なので解説しますね。
空気と水が超重要!
コンポスト作りで重要なのは水分量と空気の管理。
空気に含まれる酸素は、微生物が有機物を分解する際に必要なもの。微生物は好気性であり、酸素が不足すると嫌気性のバクテリアが増えて臭気の原因になります。
水を入れ過ぎて酸素が減り、嫌な臭いがしてきたことがあります。
時々、土を軽く混ぜることで空気の通り道を作りましょう。
水は微生物の活動を活発にするために欠かせません。しかし、水分が多すぎると酸欠し腐敗の原因となるため、適度な湿り気を保つことが重要です。
水分が多いと感じたら土を足し、反対に乾燥しすぎているときは水分を足して調整します。
不織布ケースコンポストで、乾燥しすぎて発酵が止まってしまったことがあります。
理想的な水分量は、材料を手で握ったときに軽く湿り気を感じる程度です。
コンポストの置き場所
空気と水分の管理のためには置き場所がとっても大事。
雨が直接あたる場所では、水分が多くなりすぎて微生物が死滅してしまうため、雨の当たらない軒下に置きます。
夏場は温度が高いため分解が早く進みますが、直射日光は避けて置きます。適度な温度は必要ですが、高温になりすぎると微生物が死滅してしまうからです。
反対に冬場は温度が低く分解が遅くなるため、日当たりの良い場所に置くのがおすすめですよ。
雨が直接当たらない場所で、季節によって日当たりは調整するとよいですね。
分解しやすい素材としにくい素材
分解しやすいもの | 分解しにくいもの |
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野菜くず、果物の皮、コーヒーかす、紅茶のガラ、卵の殻 | 魚や肉の骨、貝殻、玉ねぎの皮、トウモロコシの皮、野菜の芯、芽の出る箇所 |
生ごみには分解しやすいものとしにくいものがあります。
分解しやすい素材には野菜くずや果物の皮、コーヒーかす、卵の殻などがあります。これらは栄養価も高く、微生物が分解しやすいのでジャンジャン入れましょう。
卵の殻は乾燥して細かく砕いてい置くと、分解されやすくなりますよ。
一方、分解しにくい素材としては骨、油脂類、貝殻、たまねぎやトウモロコシの皮などがあります。特に貝殻は分解しにくいです。
玉ねぎの皮などは一旦煮詰めたものだど、分解しやすくなりますよ。
分解しやすい素材を中心に選ぶことで、コンポストは効率良く進行します。
分解しにくいものは庭に埋めて、コンポストは分解しやすいものを入れていくのも1案ですね。
コンポストの発酵を助けるもの
発酵を促す素材 | 市販の爆上げ発酵促進剤 |
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米ぬか(米のとぎ汁)、ヨーグルト(または洗い水)、 油粕、おから、納豆(または洗い水)、 麹、イースト菌、ハチミツ、黒糖、乳酸飲料等 | EM菌 カルスNC-R コーランネオ えひめAI |
発酵をスムーズに進めるために、コンポストへ投入すると発酵を爆上げしてくれる素材があります。家にある有機物から、市販の効果が莫大なものまでいろいろあるので、時々投入してみましょう。
冬場は発酵が遅いので、市販の発酵促進剤を使用すると早くなります。
◆冬用にカルスNC-Rをカンフル剤として使用するのも方法の一つ。米ぬかとセット売りだと便利ですね。
◆こちらの発酵促進剤は、開封しても劣化する心配の無い使い切りの個包装。プランターなどの省スペースコンポスト向きです👇
筆者もこちらをこの商品を購入しました。使いきりで便利ですよ。
これは入れちゃダメ! |
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病気の植物、ペットの排泄物、油分の多い食品、調理した食品、生肉、生魚、ごみやプラスチック類、ペットの排泄物、油分 |
コンポストに避けたい素材には、病気の植物や調理した食品など塩分の強いもの、ペットの排泄物や生肉生魚などがあります。特に病気の植物は病原菌がコンポスト内で増加する可能性があるので、絶対に避けましょう。
また、ペットの排泄物や油分は、悪臭を引き起こしやすく不快な臭いを発することがあります。
これらの素材はコンポストの質を下げる原因となるため、避けるようにしましょう。
堆肥が完成するまでの期間は一般的に3ヶ月から半年程度。特に気温の高い、春から夏にかけてはスムーズに進みますよ。
適切な環境が整えば、微生物は活発に働くようになります。
手に持ったときにサラサラで匂いが少なくなったら、完成の目安ですよ。
コンポストと言えば、臭いや虫も気になりますよね。
コンポストの悪臭対策
コンポストの悪臭対策には、水分と空気の適切な管理がカギ。水が多すぎると腐敗臭がしてきてしまいます。そんなときは乾燥した土やもみ殻などを加えて水分を調整します。
また空気の流れを良くするために、こまめに材料を混ぜ返すことで嫌な匂いの発生を防ぐことができますよ。
コーヒーかすなど入れると消臭効果が期待できます。
コンポストの害虫対策
コンポストに発生する可能性のある害虫として代表的なのがハエやゴキブリです。その対策として、洗濯ネット、細かい網、古布などをかぶせることで虫の侵入を防ぐことができます。
よく混ぜることで発酵が進んで高温になり、虫が繁殖しにくい環境になりますよ。
完成堆肥の保存方法
完成した堆肥は、ときどきかき混ぜならそのまま使用します。ただし残ってしまってすぐに使わない場合は、通気性のある土嚢やコメ袋があれば入れて保管するといいでしょう。
または少し乾燥させてから、培養土の入っていたビニール袋などに入れて口をしっかり縛っておきます(虫対策)。
培養土のビニール袋は小さな空気穴が開いているそうなので、取っておくと良いですね。
家庭菜園での堆肥の使い方は簡単です。堆肥を庭やプランターの土と混ぜ合わせるだけで、土の栄養が補充され、植物の生育が促進されます。
堆肥はいつ入れる!?
堆肥を土に混ぜるタイミングは、植え付けの1〜2週間前。少し置くことで、土の状態が植え付けに適した状態に整います。
また、作物が成長後であっても、土の表面に軽く撒く形での追肥としても利用できます。
土と堆肥の割合
土と堆肥の理想的な割合は、約7:3の比率です。ただし、堆肥が多すぎると窒素が過剰となり、逆に少なすぎると栄養が不足する可能性もあるため、土の状態や植物の性質を考慮しながら調整しましょう。
コンポスト堆肥が効いてくる期間
堆肥が植物への効果を感じられる期間は、投入後2〜3週間ほど。その後はしっかりと生育が促進されます。
花壇や家庭菜園で使ってその効果をぜひ体感してみてください。土の香りや植物の元気さが違うことに気づくはずですよ。
堆肥を使うことで、化学肥料に依存せず健康な土を作れますね。
コンポストを成功させるためには、いくつかポイントがありましたね。
大事なのは水・空気・温度の3つ。
- 握ると染みるくらいで水分調節
- 定期的なかき混ぜ作業で空気を取り入れる
- 置き場所は雨が当たらず、夏は日陰で冬は日の当たる場所
これらに気をつけながら、管理するとうまくいきますよ。
植木鉢コンポストやバケツコンポストといった手軽なコンポスト方法もあるので、自分に合った方法で初めてみると良いですね。
ぜひ、あなたのガーデニングや家庭菜園で試してみてくださいね。
「キエーロ」がおすすめな人
堆肥は使わないけど生ごみは消したい!て人は、「消費型コンポスト」のキエーロがおすすめ。
コンポスト(堆肥型コンポスト)とキエーロ(消費型コンポスト)の違いは、その目的。コンポストは一般的に堆肥を作ることを目的としていますが、キエーロは生ごみを処理することが主な目的です。
キエーロは米ぬかを入れたり納豆を入れたりする必要は無く、基本は土に埋めるだけです。土の中のバクテリアに分解をお願いするので土が増えていくことは無く、生ごみが消えていきます。(空気を水になるとか)
土に穴を掘って野菜を放り込んだらザクザクとシャベルで細かく砕き、土をかぶせて放置。
次回は入れる場所をずらして、他の場所に同じように埋めて土をかけてを繰り返します。時間をかけて分解していくため、10日分くらいの広いスペースが必要ですが、深さ30センチ以上の透明プラスチックの大型衣装ケースでも代用できます👇
衣装ケースの箱の四角に棒を立てて、フタを浮かせて空気の通り道を作るのがポイント。フタを支える棒は、手前ふたつを短くして斜めに角度を付け、雨が流れ落ちるようにします。フタが雨を防ぎ、水分過多になりません。
またフタは透明であることが重要で、日光の当たる場所に置くことで温度が上昇し分解が進みます。
光の入る透明のフタと、フタを浮かせて空気を通す仕組みが必須です。詳しくはコチラのサイトで!
「生ごみ処理機」がおすすめな人
生ごみは無くしたいけど、コンポストそんなにたくさんいらない!生ごみを埋めるのは虫が心配!という人は、生ごみを強制的に乾燥しちゃいましょう!臭いも発生しないので、とっても清潔ですよ。
そんな毎日の生ゴミ捨てから解放される生ごみ処理機が、
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