キッチンにおいて、カップボードやその収納方法は、キッチンでの作業効率にとても影響しますよね。使い勝手が良いほど調理の効率がアップしそう。
- キッチンは使いやすさ重視!重視という方
- 見える収納が好きな方
- だんぜんキッチンはオープン棚!という方
- DIYが好きな方
- クローズドキッチンなのでカップボード作りに挑戦したい方
この記事はそんな方に役立つ記事となっています。
かりてりあです。この記事ではキッチンのうしろの壁に、収納キャビネットと組み合わせてDIYでオープン棚&カウンター収納を作ってみた実体験をレポします。元々ある収納を活用してカウンター台がカンタンにできるので、DIY初心者の方もぜひ挑戦してみて下さいね。
主婦インテリアコーディネーター

オープン棚と下台を作ることになったきっかけは、10年くらい使用したすえ置き型のカップボードの引き出しの背板が抜けて来たから。毎日たくさんの食器の入った引き出しを開け閉めしていたので、中でコップや小皿が動き、背板がだんだん緩くなっていたようです。
置き型家具の宿命でしょうか。キッチンメーカーが作ったキッチン収納とはその丈夫さや持ち具合が異なり、寿命は短いものです。
- 毎日使うカップや小皿を引き出し収納にたくさん入れていた
- 日々の忙しさの中でガンガン開け閉めしていた
こんなことが原因で、引き出しの背面がハガレかけていました。
そろそろ買い替え時かな・・・。
そう思っていた頃に、たまたま仕事先の業者さんから小ぶりのキッチンキャビネットを2つ譲り受けました。

そこで!カウンター台を手作りして、壁にはあこがれのオープン棚を付けることにしました。

イメージは青い塗り壁に木のオープン棚でおしゃれに・・・なんて考えてましたが、壁紙に塗る塗料が思いのほか色が少なく、オーダーカラーできる塗料がかなりたかかったので、色は断念。
白壁のまま棚板だけ着色して取り付けることにしました。

まずはどんな組み合わせでオープン棚と下台を作ったのか、解説しますね。
トールキャビネットに食器を収納+ローキャビネットに家電を収納

譲り受けたキッチン収納は、一つは奥行きの深い(冷蔵庫と同じくらい)のトールパントリー。もう一つはカップボードのカウンター下に入れる家電収納用キャビネット。
- 大型パントリー収納(内部引き出し)単位㎜
1900(高さ)× 600(奥行)× 600(幅) - 家電収納下台(スライド家電収納+引き出し)単位㎜
100(高さ)× 450(奥行)× 750(幅)
トールパントリー収納は、奥行きが600㎜(60㎝)もありる内部が引き出し式の収納。かなり大型だったので、元々食器棚に入れていた食器はほとんどこのトールキャビネットにおさまりました。
家電収納用ローキャビネットはスライド式になっていて、炊飯器やポットなどが置ける家電収納。高さは1m(1000㎜)でカウンターにしたらちょうど良い高さです。
そしてカウンター台を作るポイントとなるのが、このローキャビネットです。
カップボードの下台はDIYで作れる!?

家電収納用ローキャビネットは【幅750㎜×奥行き450㎜×奥行き450㎜】の小ぶりな収納。(通常はシステムキッチンの下に入るキャビセットです)
高さも1mでちょうど良いので、この家電収納の上に厚めの板を乗せてカウンター台として使用することにしたのです。板を乗せるだけなので、ここでは釘もトンカチもネジも使いません。
板を上に乗せるだけなので、これだけだとグラつきますが、この上に電子レンジを置くことでカウンターの台が安定します。
そうだ!壁には憧れのオープン棚を付けよう!

キッチンの壁付けオープン棚は筆者の憧れでした。普段使いの食器や食材が見える位置におけるのは、作業効率が上がりそうです。もちろん使い勝手も良さそうです。

では実際にオープン棚と板乗せるだけカウンター台をどのように作ったのかを、純に解説いきますね。
- キッチンの採寸とキッチンボード作り計画
- 必要な板のサイズを決める
- 板材や道具を購入する
- カウンター・棚板に塗料を塗る
まず初めにキッチンの寸法を測ります。そしてどんな形にするか?入れるものや使い勝手を考え、出来上がりを想像しながら計画を立てます。
キッチンの採寸とキッチンボード作り計画

わが家のキッチンの全体の幅は2,580㎜。カップボードはキッチンの後ろの壁に設置しますが、我が家のキッチンはここの壁の幅は同じ長さなので、カップボード側の壁幅も2,580㎜。
その壁へ冷蔵庫700㎜とトールパントリー600㎜を置くと、残りは約1,200㎜。(上の図面を参照)この長さをカウンターの長さに設定します。
壁全体2,580ー冷蔵庫約700ートールパントリー600=約1,200
カウンター台の作り方はかんたん。750mmの家電収納のボックスの上に、1,200㎜の長さのカウンター用の板を乗せ、上に電子レンジを乗せるだけ。
キャビネットと電子レンジでカウンターを挟む形となり、これでほぼグラつきません。
カウンター材の長さは1200㎜なので、ローキャビネット750mmを置いた横に550㎜の空きスペースができます。
カウンター幅1,200ーローキャビネット750=ゴミ箱スペース550
この残りの空き空間は、ダストBOXスペースとして使います。
必要な板のサイズを決める
カウンター材の幅(奥行き)はキャビネットの奥行きより少し大きくし、すぐヨコの壁にある窓枠手前ギリギリまでの奥行き50cmのカウンターに仕上げました。
さらに上のオープン棚には何を置くかを考え、棚を何段にするか?棚の間隔はどれぐらいが使いやすいかを考えます。
筆者は棚の奥行きを25cm、棚板同士の高さ間隔は19cmとしました。
【必要な板材】我が家の例
- カウンターにする板;奥行450㎜×幅1,200㎜×厚み40㎜
- 棚板;1段目;奥行250㎜×幅450㎜×厚み25㎜(電子レンジ横スペースに設置)
2段目;奥行250㎜×幅1,200㎜×厚み25㎜(カウンターと同幅)
最上段;奥行250㎜×幅1,200㎜×厚み25㎜(カウンターと同幅)
※最上段は高い位置なので、奥行きを深めにして出し入れしやすくしました。

壁に付ける棚は、何を置くかで奥行きや棚間隔を決めると良いと思います。
板材や道具を購入する
- カウンター材(厚み40㎜):長さ1,800㎜×幅450㎜の板×1枚
- 棚板材(厚み25㎜):長さ1,800㎜×幅250㎜の板×2枚
カウンターにする板は厚み40㎜(4㎝)のしっかりした板材を選び、棚板の方は厚み25㎜(2.5cm)としました。
壁に付ける棚板は、カウンター幅と同じ1200㎜にしてそろえました。

たいていの板が1,800㎜の長さで売っているので、カットした余りを電子レンジ横のスペースに合わせて450㎜にカットし、小物置き場用に小さい棚板を取り付けました。
道具や塗料を購入する
カウンターや棚板は、取り付け前に一応塗料で塗りました。
- 木の塗料(水性):茶色
- 下地チェッカー(スライド式):下地の位置で赤く点滅するタイプ
- 白いアングル;大×4つ・小×5つ
- 紙ヤスリ
ツルンとした感じに仕上がるウレタン系やアクリル系の塗料にするか、素材感を残した水溶性の塗料か悩みましたが、結局ナチュラル感を出したかったので水溶性の沁み込む系の塗料を選びました。


水溶性の塗料は、一度塗りではハゲハゲの感じでしたので、一度乾かして二度塗りをしました。
取り付けてしまったの今さらですが、カウンターだけは水溶性の上からニスを上塗りするべきだったな、と後から思いました。

素材感は良いのですが、汚れを拭きにくくちょっとそこだけ惜しい!と思ってます。
では早速カップボードを作っていきましょう。作る手順は以下の通り。
- ローキャビネットにカウンター板を乗せる
- 上部の壁を下地チェッカーで確認し印をつける
- 電子レンジを乗せる
- 棚板をカウンターに平行に付けていく
- カウンター下ダストBOXスペースに小さな棚を付ける(ゴミ袋等の収納スペース)
キッチンボードは、カウンター材を乗せるだけ。気を付けるのはカウンター材のサイズ決め。幅はピッタリより少し小さめがおすすめです。
そして奥行きについては、わが家キッチン壁は窓枠があったので、そこに当たらない範囲で決定。

我が家の場合は、この窓枠があったおかげできっちりカウンター材がハマっって良かったです。
ローキャビネットにカウンター板を乗せる
小ぶりのローキャビネットの上に、塗料を塗ったカウンター板を乗せます。
塗装したカウンターは、800mm高さの家電収納の台の上に乗せ、更にその上に重りのように電子レンジを置いて安定させました。
カウンターの方が長いので、下に出来たオープンスペースはゴミ置き場としました。
上部の壁下地をチェックし印をつける
1.下地チェッカーを使って下地確認(鉛筆で下地部分にしるしをつけておく)
2.取り付けたい高さの壁面に棚板を当て、鉛筆でしるしをつける
3.下地のある個所にアングルをネジ留めする
4.アングルに棚板に乗せて棚板にネジ留めしていく
アングルは荷重がかかるので、必ず下地のあるところへ取り付けます。
幅450mmの1段目の棚板部分だけ、片側にしか下地が無かったため、片方は下地なしのところにアングルをネジ留めしました。幅も45cmと小さく重いものを乗せることは無いので、現在問題なく使用出来ています。
◆下地チェッカーは結構ピンキリなのですが、私はこちらの赤いチェッカーを使いました。
とても安く購入出来て、お買い得です。
電子レンジを乗せる
カウンター材をキャビネットの上に置いたら、すぐに電子レンジを置くと安定します。
棚板をカウンターに平行に付けていく
棚板を一番下から順番に付けていきます。この時、カウンターに対して平行に付けていくようにするのが大変でした。
平衡を測る器具もあるので、心配な方は買って置くと良いかもしれません。
棚板の位置を決めたら、鉛筆などで壁に印をつけておきます。下地の位置もわかるように印をつけておきます。
棚板の印の箇所に棚板を支える金具(アングル)をねじ止めしていきます。アングルが止め終わったら、棚板を乗せて棚板にもねじ止めしていきます。
ダストBOXスペースに小さな棚を付ける(ゴミ袋等の収納スペース)
- 【ダストBOXスペース】➡カウンター下のキャビネット横空きスペース
- 【ゴミ袋置き用棚設置】➡上部に小さな棚板(幅450mm×奥行き300mm)を壁付け
カウンター幅1,200㎜をキャビネット幅750㎜の上に乗せて空いた下の空間約550㎜のスペースを、ゴミを置きスペースとしました。
ダストBOXスペースには、余った棚板をアングルで付けゴミ袋などを置くスペースにしました。こうすることで、サッとゴミ袋を出してゴミ箱にセットできます。
本当はキッチンの棚板を吊り付ける壁を、ダークな水色にしたかったのですが、ホームセンターでは「壁紙に塗れる塗料」に良い色が見つかりませんでした。
そのホームセンターには原色系しかなく、鮮やかな青はどうしても抵抗があったのです。
塗料のカラーオーダーもあったのですが、かなり高額だったため断念。壁は白のままで諦めました。
ですが!後からネットで壁紙に濡れる塗料を見つけてしまいました!

意外と安くて良い色あるし、いつか塗りたい・・・。
コチラの塗料もいろいろな色があり、壁紙の上から塗れるので、気に入った色が見つかったら早速購入しておきましょう⇩
出来上がって数年たち、オープン棚を便利に使ってます。毎日使う食器や食材を取りやすい位置に置けるので、オープンラックは本当に使いやすいです。

置くだけカウンターも板材がズレてしまったりなどの不具合も無く、順調に使えてますよ。
OPEN収納の良いところ:扉を開けるワンアクションが無いので作業効率が良いです。
その他の食器は扉付きの大型キャビネットへ収納しているので、もちろんホコリも気になりません。
棚板を平行に付けるところはとても苦労しましたが、それ以外は意外と楽しく作業できました。
壁を青く塗れなかったのだけが唯一の心残りです。
👇理想

👇現実

乗せるだけカンタンカウンター作り&オープン棚のカップボードの作り方を解説しました。
でもこんな人もいるかもしれません。
- DIYはやっぱり自信がない
- 対面キッチンだからリビングから丸見え
- 失敗したくない

そんな方におすすめなのは、リフォーム屋さん頼むカップボード。
理想のカップボードをあらゆるメーカーで探して、プロに設置してもらうので安心ですよ。
優良リフォーム会社だけをいくつか紹介してくれる見積もりサイトを利用すると、数社から見積もりを取れるので、見比べてどのプランが一番いいか?お値段で納得のいくものは?
と比較して選ぶことができますよ。
こちらのページでカップボードの見積もりを手に入れられます。比べて納得のいくリフォーム会社を選ぶことができます⇩


