ハイドロカルチャーは土を使わない栽培方法。
容器もオシャレでインテリア性もバツグンですね。
室内で植物を育てるときのコバエ問題。でもハイドロカルチャーなら無機質の用土を使うため、虫も寄り付きませんね。
- 観葉植物に癒されたい方
- 水の管理が苦手な方
- 家の中に土を入れたくない方
- テーブルやデスクにも安心して置きたい方
- おしゃれに植物を飾りたい方
そんな方に「ハイドロカルチャー」がおススメです。
主婦インテリアコーディネーターのかりてりあです。以前作ったハイドロカルチャー、数年間は楽しめたのですが最後は弱ってしまいました。この程デスクワークが増えミニ観葉のハイドロカルチャーが欲しくなったので、失敗しない育て方を徹底的に調べたのでシェアします。作り方から解説しているので、これから始めよう!という方は参考にしてみて下さいね。


◆ハイドロカルチャーとは?
ハイドロ:「水」+カルチャー:「栽培」
を組み合わせた呼び方です。
水耕栽培の一種ですが厳密には「土の代わりに用土を使う」栽培方法です。
土を使わないので虫が寄り付きにくく無臭です。虫が苦手な方や土のにおいが気になる方に特におススメです。

また水やりの頻度が少なくて済むので、「水やりをうっかり忘れてしまう」という初心者さんにもおススメですよ。
ではハイドロカルチャーのメリットとデメリットを見てみましょう

まずはメリットからご紹介します。
ハイドロカルチャーのメリット
- 虫がつきにくい
- 水の管理がしやすい
- 清潔感があり無臭
- 透明な容器が使えておしゃれ
- 受け皿が要らない
- 用土がオシャレなものが多い
- 費用が節約できる
植物は飾りたいけど部屋の中で虫がブンブン飛ぶのは嫌だというかたは多いですよね。その点、ハイドロボールなどの用土は無菌で清潔、臭いも無いため虫が寄りにくいです。
虫嫌いな人でも育てやすい!
ハイドロカルチャーは透明な容器が多く、外から水の量がわかるので水の管理がラクです。むしろ水が完全になくなってから水やりする方が良いので、うっかり水やりを忘れてしまっても間に合いそうですね。
透明の容器が初心者でも水のチェックをしやすい!
テーブルやデスクの上に観葉植物を置きたいけど、土の入った鉢を置くのに抵抗がある方は多いもの。その点ハイドロカルチャー用土なら無菌で清潔感があり、無臭なのでテーブルの上に置いた時臭いも気になりません。
清潔感があり臭いもしないので、テーブルの上に置きやすい!
ハイドロカルチャーの容器は、透明なものを使えたりおしゃれなものが多いので、インテリアに合わせて選ぶことができます。もしも陶器などの不透明な容器の場合でも、「水位計」を使って水の量をチェックする事が出来ます。
お部屋をおしゃれに演出できる!
観葉植物を室内に置くときに必要になるのが受け皿。しかし目線の高さやテーブルの上に、汚れた受け皿を置くのは抵抗がありますよね。その点、ハイドロカルチャ―は受け皿を置く必要が無くすっきりです。
受け皿が要らないので目線の位置にも置ける!
ハイドロカルチャーの用土にはハイドロボールや、ハイドロコーン、ジェルボール、カラーサンド、カラーゼオライトなど様々な種類があります。お部屋のインテリアに合わせて、質感やカラーを選ぶと楽しいですね。
用土をインテリアに合わせて選ぶこともできる!
ハイドロボールやジェルボール、ゼオライトなどの無機質な素材が土の代わりになります。始めは高く感じるかもしれませんが、洗うことで繰り返し使えるため意外と経済的です。

私もハイドロボールを洗ってよく再利用してました。
発泡煉石(はっぽうれんせき)やカレントとも呼ばる、粘土を高温で焼いて発泡させたボール状の丸い石。一つ一つの石には細かい穴がたくさん空いているため、そこから酸素を根に供給できるしくみ。

次にデメリットも見てみましょう。
ハイドロカルチャーのデメリット
- あまり大きく育たない
- 根腐れを起こしやすい
ハイドロカルチャーのデメリットとしてはこの2つが挙げられます。
ハイドロカルチャーはとてもゆっくり育つので、あまり大きくはなりません。植物が育つ様子が楽しみな方には向かない栽培方法ですね。
大きく育てたい人には向いてない!

大きくしたくない、小さく育てたい人には向いてます。
観葉植物は水を与え過ぎると、根が排出する老廃物が容器内に溜まり根が腐る場合があります。土栽培であれば排出された老廃物を土中の微生物が分解するところ、ハイドロボールの中には微生物が居ないため老廃物が蓄積され続けてしまうのです。そのため根腐れ防止剤が必要になります。
微生物がいないため根腐れしやすいく、根腐れ防止剤が必要。

逆に根腐れ防止剤をきちんと入れておけば、根腐れしにくくなりますね。

ハイドロカルチャーは室内で育てられる植物なら、どんな植物でも植えることは可能です。
しかしその育て方や容器の特徴から、ハイドロカルチャー向きの植物というのものあるので解説します。
- 耐陰性のある観葉植物
- 水耕栽培向きの植物
ハイドロカルチャーは透明な容器を使うことが多く、日光に当てすぎるとコケや藻が発生して見苦しくなってしまうことも。さらに日光に当てると水温が上昇して根が傷む原因にもなってしまいますね。
つまり直射日光が当たらない場所がおすすめなので、日光をあまり必要としない耐陰性の強い植物がハイドロカルチャー栽培には向いていると言えます。
また、水耕栽培向きの植物ですとさらに安心ですネ。

透明容器だと直射日光でコケが発生!耐陰性の強い植物を室内側へ置きましょう!
- ポトス
- アイビー
- モンステラ
- テーブルヤシ
- サンスベリア
- スパティフィラム
ハイドロカルチャーに向いている観葉植物は、耐陰性のある植物。上記以外にも耐陰性が強ければ、ハイドロカルチャーで育てやすいでしょう。
ハイドロカルチャーは耐陰性のある植物を育てると失敗しにくい。
初心者でも育てやすいハイドロカルチャー向き観葉植物3選
耐陰性の強い植物の中でも、堅強で育てやすく初心者でも失敗しにくい観葉植物は、次の3選です。
- ポトス
- アイビー
- スパティフィラム
この3つはズボラガーデナーの筆者でも、実際に数年は枯れずに育てられたのでおすすめです。
傾向としては、ポトスは水が好きでアイビーは比較的乾燥に強かったです。割と放置気味でも大丈夫でした(笑)。
もちろんそのほかの耐陰性の強い観葉植物なら、なんでもOKです!
【ハイドロカルチャーの材料】
- ハイドロボール
- 根腐れ防止剤(ミリオンかゼオライト)
- 透明の容器
- 小さな観賞植物のポット苗
これらがあればハイドロカルチャーは簡単に造れます。これらの材料は100均でもそろえられるので、試しに作ってみたいという方でも気軽に始められますね!
ハイドロボールは中粒がミニ観葉におすすめ
筆者はハイドロボールはホームセンターや300円ショップで購入したりしてました。中粒がミニ観葉にはちょうど良かったです。こちらは1.5Lサイズでした⇩

ハイドロボールは繰り返し使えるので、洗って保管してます。白い石はミリオンが混じってます。(笑)
すぐに使う場合を除いて、キチンと洗った後は天日に干してから保管しましょう!
◆大きい観葉植物には大粒のハイドロボールがよいでしょう。大粒で多めの40L⇩
◆ミニ観葉なら中粒がオススメです。20L入り。

300円ショップのハイドロボールは1,000㎖入りでたっぷり入ってました。
根腐れ防止剤はミリオンかゼオライトの大粒がオススメ
根腐れ防止剤は初めのころはミリオンをホームセンターで買って使ってました。
使い切ってしまったので大粒ゼオライトを100均で購入して置いてあります。ミリオンより小粒なので、大粒を購入しました。

以前このカラーサンドタイプのゼオライトを用土にそのまま使ったところ・・・。

粒が小さく細かすぎるためか砕けて水が濁ってしまったので、長く育てたい方は大粒ゼオライトがおすすめです。

ゼオライトは園芸の土壌改良材にも使えて脱臭効果もあるので、ペットの臭い消しなんかにも重宝しますよ。
透明容器ならなんでもOK!100均でも!
容器はプリンを食べた後の容器をよく使ってました(笑)。

使用後の容器を洗って保管しておいたのですが、そこそこ汚れていますね。汚くてスミマセン(汗。
一度使った容器はかなり汚れてしまいますので、

新しいプリン容器で♪
新しい容器で作った方が良いかもしれません。


上の画像の様に、ジャムなどの空きビンに入れて、カゴに入れてもステキですね!

100均でもガラスの容器は手に入るので、好みのもを選んでみましょう。
耐陰性ある観葉植物はセール品ポット苗や100均でも!

ポット苗は園芸店でセールのミニ観葉植物を購入したり、100均や水差しで増やしたポトスやアイビーなんかを使用してましたよ。

選ぶ苗は耐陰性のあるものを選んでくださいね!
- 苗の根を洗っておく
- 容器の底に根腐れ防止剤を底面が隠れるくらい入れます(私はミリオンを使用してましたがゼオライトでもOKです。)
- ハイドロボールを容器の半分入れて
- 苗を入れてからさらにハイドロボールを周りに入れる(8分目くらいまで) ※偏るときは少しトントンするか割りばしなどで詰めていきましょう
- 水を1/5~1/4くらい注ぎ入れる
作り方はとっても簡単!ポイントは根腐れ防止剤を、忘れずに鉢底に入れることです。
鉢底に根腐れ防止剤を忘れずに入れよう!
ハイドロカルチャーを作ったら、出来れば枯らさずに育てたいですよね。
水やりや肥料の与え方を解説します。
ハイドロカルチャーの水やり
水やりは完全に水が無くなってから、容器の1/4~1/5くらいの水を与えます。
「完全になくなってから与える理由」は、水が無くなった時点で根っこは新しい酸素を吸収しているそう。水がまだ溜まっている時点で付け足してしまうと、新しい酸素が入らないので根っこが腐ってしまうのです。
初心者は外から見やすい透明の容器がおススメです。もちろん不透明の容器でも可能ですが、「水位計」を用意する必要があるうえ、タイミングが難しいので初心者にはおおすすめしません。
つい水を入れ過ぎてしまう方は、水を一杯に注ぎ入れてからハイドロボールを手で押さえながら水を捨てると失敗がありません。
水やりは容器の水が完全に無くなってから、1/4~1/5ほど入れる。
ハイドロカルチャーの肥料
ハイドロカルチャーに限らず、鉢植えでの栽培は特に肥料も大切ですね。
ハイドロカルチャー用の液体肥料を利用すると失敗が少ないでしょう。基本的には定期的に与えますが、特に成長期など(暖かい時期)には積極的に与えましょう。
反対に休眠期(寒い時期など)には与えない方が良いでしょう。
ハイドロカルチャーの植え替え
ハイドロカルチャーの用土は清潔とはいえ、根っこから排出される老廃物が少しずつ溜まってしまいます。そのため根腐れ防止剤を入れておくのです。
とはいえだんだん効果が薄れていくため、半年から2年に一回程度中身を出して洗って根腐れ防止剤を入れ替える必要があります。やり方は次の通りです。
- 容器の中身を全て取り出す
- 根っこの腐っている部分を切る
- 根腐れ防止剤を入れ替える
- 再度植え付ける
ポイントは根腐れ防止剤を入れ替える(または付け足す)こと。これをサボってしまい根腐れしてしまった経験があるので、根腐れ防止剤の入れ替えはとても大事です。
効果はだんだん薄れていくので、1年に一回くらいは容器を洗って根腐れ防止剤を交換する必要があります。
また元気に育っていると、だんだん容器が狭くなってきます。外から見て根がずいぶんと目立ってきたら、植え替えのタイミングです。
根腐れ防止剤は1年に一回くらいで入れ替えよう!(この時容器も洗ってキレイにする。)

逆に年一回の根腐れ防止剤交換をしていれば、元気に育つということですね。♪
気軽に室内で楽しめるハイドロカルチャー。
- 土を家に持ち込みたくない
- 水やりが苦手
- 虫が嫌い
ハイドロカルチャーは水の管理もラクなので、観葉植物初心者さんや虫の苦手な方、家の中に土を入れたくない方にもおススメです。
ハイドロカルチャーの育て方のポイントをまとめてみました。
- 耐陰性のある観葉植物にする(ポトス・アイビー・テーブルヤシなど)
- 透明容器を使う
- 鉢底に根腐れ防止剤を入れる
- 水やりは水が無くなってから1/4~1/5だけ入れる
- 根腐れ防止剤は定期的に入れ替える(容器も同時に洗う)
こんなポイントに気を付けていれば、失敗せずに長く楽しむことが出来ます。

ハイドロカルチャーの材料は100均でも手にはいるので、気軽に挑戦してみてくださいね。
※観葉植物は見ているだけでも癒されますし、風水的にもおススメ。観葉植物の風水効果はコチラの記事で。
【ゼオライトのハイドロカルチャー】もう失敗したくない人や初心者さん必見!
ハイドロカルチャーを長く育てていると中々に水が汚れてきます。容器もバッチリ汚くなります(笑)。
そこでミリオンやゼオライトなどの「根腐れ防止剤」が必要になるわけですが。このゼオライトをそのまま用土として使う事も可能なのです。ゼオライトは水をキレイにする効果もあるので初心者の方にもおすすめの方法です。

◆お世話になった大切なあの人に。いつも頑張っている自分へのご褒美に。毎月お花が届く幸せを・・・。
