キッチン照明選びで意外と悩むのが、「明かりの色選び」。
特に最近はオープンキッチンが増えていて、リビングダイニングと合わせるべきか悩みますよね。
キッチンは食材の色を確認する大事な作業場所。やはり白い色(昼白色)がオススメ。ただし対面キッチンの場合は黄色(電球色)と白(昼白色)の中間の色、「温白色」も人気の色です。
【この記事でわかること】
⇩ ⇩ ⇩
かりてりあ
主婦インテリアコーディネーターの”かりてりあ”です。この記事では照明のショールームでの案内経験と、小さなハウスメーカーで戸建てのコーディネートを20棟委託された経験を元に、「キッチン照明の色や明るさ」について解説してます。「キッチン照明は電球色?昼白色?」と迷ったときの参考にしてくださいね!
◆リビングの電球色にも合わせやすい温白色のキッチン照明。細長い空間にマッチするロングタイプ。引っかけシーリング取り付け可能。
キッチン照明の種類
では、まずキッチン照明の種類をざっとご紹介します。
キッチン照明には主に
- ダウンライト
- シーリングライト;ベースライト(埋め込み含む)
- スポットライト
- ペンダントライト
などがあります。
とれを選ぶかはレイアウトやスタイルにによってさまざま。
そして、デザインや種類も重要ですが意外と大切なのが「照明の色」ですね。
では、早速この記事のメインテーマ「明かりの色」についてを詳しく解説していきます。
キッチン照明の色は電球色?昼白色?どちらが正解!?
まずは照明の色にはどんな種類があるのでしょうか?
明かりの色の種類
主には以下の4種類になります。
昼光色・昼白色・温白色・電球色
これら照明の色は色温度とも呼ばれ、自然光と比べてK(ケルビン)で表されます。
色温度とは?K(ケルビン)
電球色・温白色・昼白色・昼光色をケルビンで表したもの
※ケルビンとは?:照明の明るさを色温度で表した単位
※資料作成:かりてりあ(2022年2月6日作成)
色温度(K)が低ければ赤みを帯び、高くなると白くさらには青白くなります。
この色温度には、こんな特徴があります。
色の種類 | 色味 | K(ケルビン) | 特徴 |
電球色 | オレンジ系の光 | 2700K~3000K | 暖かいのある色;くつろぎスペースに〇 |
温白色 | オレンジと白色の中間 | 3500K | 電球色と昼白色の中間なので空間に合わせやすい |
昼白色 | 太陽光の色 | 5000K | 太陽光に一番近い色;作業場所などに〇 |
昼光色 | 青白い色 | 6500K | よりクリアに見える青白い光;精密機器のある場所や事務所など |
明かりの色別オススメの部屋
まずは電球色がオススメの部屋です。
★電球色(2700~3000K)がオススメの部屋
*夕日の色に近く、くつろぐ空間に向いてます。
- リビング
- ダイニング
- 寝室
- トイレ
- 洗面所
- 廊下
- 玄関
次に昼白色がオススメの部屋です。
★昼白色(5000K)がオススメの部屋
*太陽光に近いため、作業をしたり物がよく見えた方が良い場所に向いています。
- 勉強部屋
- ダイニング(お子さんが勉強する場合)
- パントリー
- 納戸
*オススメ箇所
-
- キッチン棚下灯
- 洗面所ミラー上
キッチンに温白色なら後悔しない?
照明の色を決めるときの注意点として、
というのが鉄則です。
ここで「あれ?」と思った方もいるのでは?
- リビング、ダイニングはくつろぐ空間➡電球色が最適
- キッチンは作業場所➡昼白色が最適?
でしたね!
でも、オープンキッチンだとどちらを選べばよいのか迷いますよね。
オープンキッチンの増加により、温白色※の照明が人気なわけがここにあります。
温白色なら電球色の多いリビングダイニング空間にもなじみが良いのです。
※「温白色」とは
電球色と昼白色の中間の色。
どの空間にもなじみやすくどちらの色にも合わせやすので人気です。
また、LEDが普及し調光調色機能の付いた照明がたくさん出てますので、上手く取り入れて空間の色を調和させましょう!
キッチンダウンライトの色を変える機能は配線から工事する
しかし最近のキッチンで多いのがダウンライトですね。
ダウンライトなどの工事が必要な照明は、調光や調光調色機能への変更の場合は配線から工事しなおさなけらならないケースが多いです。
◆普通のダウンライトから
➡「調光機能ありのダウンライトへの変更」や
➡「調光調色機能への変更」を検討している方は・・・
- リフォーム検討中の方はリフォーム屋さんへ
- 注文住宅を検討している方はハウスメーカーさんへ
相談して決めましょうね。
※信頼のおけるリフォーム会社からプラン・アドバイス・見積もりが無料で貰える無料見積もり比較サイトはコチラ👇
キッチンリフォームのプラン・アドバイス・見積もりを無料で手に入れる
キッチンとリビング照明の色対策は、もうひとつ方法があります。
リビングに調光調色機能付きの照明を選ぶ方法です。
リビングダイニングを電球色から温白色まで調色してキッチンの色温度に合わせる
※シーリングライトはリモコンで明かりの量や色が変えられる。
(出典;パナソニックカタログより/注;参考画像はダウンライトです。)
今どきのLEDシーリング照明には、リモコンで調光調色可能なものたくさんあります。
調光機能付きは光を絞れば、明るすぎることも無く電気代も節約できますね。
更に調色機能が付いていれば、シーンに合わせて明かりの色や明るさを変えられて、キッチンの温白色に合わせることも可能になります。
くつろぐ時には「電球色」で過ごし、お子さんが勉強するときには「昼白色」にして見やすくしてあげることもできますね。
※リビングダイニングを調光調色機能付きにして後悔が無し👇
👇KOIZUMI照明 8畳用 シーリングライト 調光調色
👇アイリスオーヤマ 8畳用 シーリングライト 調光調色
【キッチン空間の色合わせポイント!】
- リビングダイニングと合わせよう!
- 温白色や調色機能をうまく取り入れよう
- 電球色の空間に昼白色の光(手元灯)はOK!
(ただしこの逆はNG➡昼白色の空間に電球色の部分照明は✖)
温白色は、電球色にも昼白色にも違和感なく合わせやすい色ですね。
ここで、一度キッチン照明の選び方のチェックポイントをおさらいしてみましょう!
キッチン照明選びのチェックポイント
【キッチン照明選びのチェックポイント!】
- 照明の種類(タイプ)
- 光の色(色温度)
- 明るさ(W数➡㏐値)
ポイントは主にこの3つ。
インテリアダクトは、引っかけシーリングに取り付け可能です。
◆パナソニック インテリアダクトレール(3灯目安)【引っかけシーリングへ取り付け可能】
👇スポットライト(ホワイト/ブラック)を3~4灯・光を散らしてオシャレに演出【インテリアダクト対応スポットライト】
👇小ぶりのペンダントを2~3灯・吊るしてカフェ風に【インテリアダクト対応ペンダントライト】
※もしもキッチン照明の選定に悩んでしまったら・・・こちらので記事で照明の色・明るさ・種類について徹底解説しています。



※キッチンライトの種類が決まったら・・・具体的なオススメ商品を知りたい方は、コチラの記事で紹介しています。



※ダイニングテーブルの上には絶対にステキなペンダントライト!とお考えの方は、ルイスポールセンのPH5が有名ですね。
ペンダントライトは電球色でお料理を美味しく見せる演出がおススメですよ。不朽の名作照明 PH 5 シリーズ
他にもステキなデザイナーズ照明があるので、興味のある方は一度のぞいてみて下さいね!世界中で愛される北欧照明 ルイスポールセン
照明の色は大事ですけど明るさも大事ですよね。次の項目ではキッチン照明の明るさについても解説しますね。
キッチン照明の明るさは?
キッチン空間にどれくらいの明るさが必要か?細長い空間だけに悩ましいですよね。
キッチン照明については、
- 明るさの目安を知る
- lm値の見方を知る
- 面の明るさを考慮に入れる
- 色温度の見え方の違いを知る
この4つが大事です。一つ一つ解説していきますね。
①照明の明るさの目安は?
【E26口径の電球時代の明るさのめやす】(※E←発明王エジソンの「E」です)
電球の時代。LEDが出回る前の時代ですね。
と言われていました。
最近ではLEDが普及し、消費電力=W数では無く光の明るさ=「㏐値」で表されるようになりました。
消費電力は下がっていて助かるのですが、この値はなじみが無くてわかりにくいですよね!?
そこでW数に相当する「㏐値」を調べてみました!
W数 | 20W | 30W | 40W | 50W | 60W | 80W | 100W |
㏐値 | 170lm~ | 325lm~ | 485lm~ | 640lm~ | 810lm~ | 1160lm~ | 1520lm~ |
※スマホではよこにスクロールできます。
「40W=485lm」とあります。
つまりお部屋に必要な明るさの目安は、「1畳あたりに必要な[lm値]=約485lm」ということですね。
※照明自体の明るさの事を「輝度」といいます。
②明るさ=㏐値の見方
でもルーメン「㏐値」で言われても
やっぱりわかりにくいわ・・・
㏐値でわかりにくい方のために、1畳あたりの必要「㏐値」をざっくり決めましょう!
よって、その空間に必要な「㏐値」の求め方はこうなります。(天井の高さを標準的な高さH2400mmとして)
ただしキッチンは手元灯を別に設置するため、必ずしもキッチン全体にこの明るさが必要なわけではありません。
キッチンの明るさは少し足りなくても、手元灯で作業場所をしっかり照らすのがポイントです!
- キッチンの全体照明+手元灯の明るさで総合的に考えよう!
- 手元灯でしっかり作業場所を照らそう!
※必ずしも1畳あたり400lm(40W)必要なわけでは無い!
キッチンの場合、最も大事なのは作業場所の明るさの確保。全体が明るくても作業場所に光が届いてなかったり、立った時カゲになってしまっては元も子もありませんね。
👇北欧風ペンダントライトをダイニングキッチンに吊るして、レトロ感たっぷりに演出してみませんか?
③照明の明るさよりも面の明るさが大事
光の明るさのお話をしましたが、実は照明自体の明るよりも大事なものがあります。
それは・・・
これがもっとも大事になります。
例えば同じ明るさの照明でも、天井の高さが2400mmと2600mmではキッチン天板に届く明るさが違ってきます。
対面キッチンのカウンター上やダイニングテーブルのペンダントを例に取ると、テーブルと吊るしたペンダントライトからの距離でテーブル面の明るさ(照度)が違ってくるのです。
このあたりはややこしいので、照明屋さんやリフォーム屋さんによく相談してみましょう!
※コチラのリフォーム見積もり一括サイトなら、最大5社から無料で見積もりが貰えます。
④同じW数でも違って見える色温度の重要性
さらに明るさは色温度でも違ってきます。これ、意外と盲点です。
※おさらい:電球色👉色温度が低い/昼白色👉色温度が高い
一般的に「同じ消費電力(W数)」の照明ですと…
【同じ電力(W数)での比較】
- 電球色の方が暗く感じ(lm値低い)
- 昼白色のほうが明るく見やすい(lm値高い)
といわれています。
キッチンは作業場所であり、照明は明るく見やすくするのがキホン。
特に手元灯は食材の色を正確に見るためにも、電球色より昼白色や温白色がオススメです。
キッチン手元灯は昼白色や温白色がオススメ!
明るさとは?ここを覚えておこう!
- 光の明るさ[㏐値]よりも面の明るさ[㏓]が大事!
- 光の色による明るさの比較➡電球色より昼白色・温白色の方が明るく見えやすい!
※光の明るさを「輝度」・面の明るさを「照度」と言います。
キッチン照明の色は電球色・昼白色どっち?➡まとめ!
まとめます!まず照明選びで大事なポイントは
- 照明の種類(タイプ)
- 光の色(色温度)
- 明るさ(lm値)
それぞれの選び方のポイントをまとめると
- 照明の種類(タイプ)
レイアウトによって種類を決める
- 光の色(色温度)
同じ空間の色はそろそろえる(黄色い光の中に一部白い光はOK) - 明るさ(㏐値)
広さを目安に決める【1畳あたり:約400lm】
ただし必ずしもキッチン全体にこの明るさが必要なわけでは無く、最も大事なのは作業場所の明るさの確保。
- キッチンの全体照明+手元灯の明るさで総合的に考える。
- 手元灯でしっかり作業場所を照らす。
そこで「キッチンの手元灯」選定ポイントをまとめると。
- 電球色より昼白色や温白色がオススメ!
- キッチン全体の照明が足りなくても手元灯で補えればOK!
- 立った時カゲにならない位置につける
そして照明の色選びの鉄則として「同じ空間の色はそろえる」必要があるので、「オープンキッチンの場合は温白色や、調色・色の切り替え可能な照明をうまく利用」しましょう。
この時「全体照明が電球色でも、部分照明が昼白色はOK!」でしたね。(※ただしこの逆はNG!)
- リビングダイニングと明かりの色をそろえる
- 調色や色切り替え可能な照明・温白色を上手く取り入れる
- キッチン全体の照明の色が電球色でも、手元灯が昼白色はOK!
よって手元灯の色は食材の色が確認できる昼白色(温白色)がおススメですよ。
以上、キッチン照明の選び方から見落としがちなあかりの色選びまでまとめてみました。
◆温白色のキッチンベースライトはリビングの電球色にもなじませやすい。自分で交換も出来るので工事不要で安心です。
※こだわりのデザイナーズ照明をみてみる・・・
>>>世界中で愛される北欧照明 ルイスポールセン
※キッチン照明の種類をレイアウトから徹底解説。
※あなたの家の電気代を見なおしてみませんか?
※貯金が中々貯まらないのは、固定費を払いすぎているのかも?「苦しい節約より固定費の見直し」を。光熱費や保険料を無料で診断してみませんか?
[…] キッチン照明を選ぶときは、ぜひキッチン照明おすすめ記事(心地よい暮らし)を参考にして下さいね! […]