キッチン照明選びで意外と悩むのが、「明かりの色選び」。
特に最近はオープンキッチンが増えていて、リビングダイニングと合わせるべきか悩みますよね。
キッチンは食材の色を確認する大事な作業場所。やはり白い色(昼白色)がオススメ。ただし対面キッチンの場合は黄色(電球色)でリビングダイニングと合わせても。手元のあかりを白にすればOKです。
主婦インテリアコーディネーターの”かりてりあ”です。
・照明のショールームでの案内を半年間経験
・小さなハウスメーカーで戸建てのコーディネート20棟の受託経験
この記事では「キッチン照明の色や明るさ」について解説します。「キッチン照明は電球色?昼白色?」と迷ったときの参考にしてくださいね。
かりてりあ

では、まずキッチン照明の種類をざっとご紹介します。
キッチン照明には主に4つ。
- ダウンライト
- シーリングライト;ベースライト(埋め込み含む)
- スポットライト
- ペンダントライト
とれを選ぶかはレイアウトやスタイルにによってさまざま。※キッチン照明の選び方はコチラの記事で詳しく解説。
どんな照明にするか?デザインも重要ですが意外と大切なのが「照明の色」ですね。
では早速この記事のメインテーマ「キッチンのあかりの色」についてを詳しく解説していきます。

結論から言うとキッチンは食材の色を確認する大事な作業場所なので、昼白色(白い色)がおすすめ。
でもオープンキッチンでリビングダイニング隣接している家庭が多くなった昨今、キッチン照明の色だけ白なんてなんかダサい・・・。
そんな時は、キッチンの全体のあかりは電球色(黄色い色)にして、手元を部分的に照らす作業用のあかりだけを昼白色(白い色)にするのがおすすめです。
- 独立型キッチンの全体照明;何色でもOK
- オープンキッチンの全体照明👉電球色(黄色い色)または温白色(黄色と白の中間の色)
- 昼白色(白い色)または温白色(黄色と白の中間の色)
キッチン空間での色の違いが気になる方は、全体も手元のあかりも温白色でそろえると、リビングダイニングの電球色となじみが良いですよ。
電球色や昼白色・・・なんだか聞きなれない言葉ですよね。
では照明の色にはどんな種類があるのか、詳しく見ていきましょう。
明かりの色の種類
あかりの色はおもに4種類👇
電球色・温白色・昼白色・昼光色
これらのあかりの色は「色温度」とも呼ばれ、自然光と比べてK(ケルビン)で表されます。
あかりの色=色温度=K(ケルビン)で表される
電球色・温白色・昼白色・昼光色をケルビンで表すと⇩

色温度(K)が低ければ赤みを帯び、高くなると白くさらには青白くなります。
色温度には、こんな特徴があります。
色の種類 | 色味 | K(ケルビン) | 特徴 |
---|---|---|---|
電球色 | オレンジ系の光 | 2700K~3000K | 暖かいのある色;くつろぎスペースに〇 |
温白色 | オレンジと白色の中間 | 3500K | 電球色と昼白色の中間なので空間に合わせやすい |
昼白色 | 太陽光の色 | 5000K | 太陽光に一番近い色;作業場所などに〇 |
昼光色 | 青白い色 | 6500K | よりクリアに見える青白い光;精密機器のある場所や事務所など |
※よこにスクロールできます。
住宅では昼光色(青白い光)はあまり使われないので、主に「電球色・温白色・昼白色」について解説します。
暮らしていく中で、お部屋には主にくつろぐ空間や、勉強や作業をする空間など分かれていると思います。
一般的にくつろぐ空間には夕日の色に近い「黄色い明かり=電球色」が良いとされていて、勉強や読書、作業場所には物がはっきりと見えやすい「白い明かり=昼白色(昼光色)」が良いとされています。
次の項目で詳しく解説します。
明かりの色別オススメの部屋
あかりの性質によってくつろげたりシャキッとしたりするため、住まいのお部屋毎におすすめの色があります。
まずは電球色がオススメの部屋を紹介します。電球色は夕日の色に近く、くつろぐ空間に向いてます。
★電球色(2700~3000K)がオススメの部屋
- リビング
- ダイニング
- 寝室
- トイレ
- 洗面所
- 廊下
- 玄関
次に昼白色がオススメの部屋です。
昼白色は太陽光に近いため、作業をしたり物がよく見えた方が良い場所に向いています。
★昼白色(5000K)がオススメの部屋
- 勉強部屋
- ダイニング(お子さんが勉強する場合)
- パントリー
- 納戸
*オススメ箇所
- キッチン棚下灯
- 洗面所ミラー上
キッチンに温白色なら後悔しない?

照明の色を決めるときの注意点として、
というのが鉄則です。
ここで「あれ?」と思った方もいるのでは?
- リビング、ダイニングはくつろぐ空間➡電球色が最適
- キッチンは作業場所➡昼白色が最適?
でしたね!
でも、オープンキッチンだとどちらを選べばよいのか迷いますよね。
オープンキッチンの増加により、温白色※の照明が人気なわけがここにあります。
温白色なら電球色の多いリビングダイニング空間にもなじみが良いのです。
※「温白色」とは
電球色と昼白色の中間の色。
どの空間にもなじみやすくどちらの色にも合わせやすので人気です。
◆温白色ならリビングの電球色にもなじませやすい。上吊り戸棚の扉にも干渉しないロングタイプがキッチン向き。引っかけシーリングがあれば取り付け可能です。
また、LEDが普及し調光調色機能の付いた照明がたくさん出てますので、上手く取り入れて空間の色を調和させましょう!
キッチンダウンライトの色を変える機能は配線から工事する

しかし最近のキッチンで多いのがダウンライトですね。
ダウンライトなどの工事が必要な照明は、調光や調光調色機能への変更の場合は配線から工事しなおさなけらならないケースが多いです。
元々調光機能付きのダウンライトがある場合、調色機能付きに切り替えられるか?というとそう簡単ではありません。
元々の配線がどのタイプになっているかに寄るのですが、朝食機能も付ける場合は元の配線から工事で反抗しなければならない場合が多いです。
調光機能付きダウンライト➡調光調色機能付きダウンライトへの変更➡キッチンリフォームのプラン・アドバイス・見積もりを無料で手に入れる
キッチンとリビング照明の色対策は、もうひとつ方法があります。
リビングに調光調色機能付きの照明を選ぶ方法です。

今どきのLEDシーリング照明には、リモコンで調光調色可能なものたくさんあります。
調光機能付きは光を絞れば、明るすぎることも無く電気代も節約できますね。
更に調色機能が付いていれば、シーンに合わせて明かりの色や明るさを変えられて、キッチンの温白色に合わせることも可能になります。

くつろぐ時には「電球色」で過ごし、お子さんが勉強するときには「昼白色」にして見やすくしてあげることもできますね。
◆リビングダイニングを調光調色機能付きなら後悔しない!
〇8畳用シーリングライト リモコン付き
〇10畳用シーリングライト リモコン付き
かりてりあ
※リビング照明のオススメはかりてりあの「Room」にて紹介しています。
- リビングダイニングと合わせよう!
- 温白色や調色機能をうまく取り入れよう!
- 電球色の空間に昼白色の光(手元灯)はOK!
ただしこの逆はNG(昼白色の空間に電球色の部分照明はNG!)
温白色は、電球色にも昼白色にも違和感なく合わせやすい色ですね。
キッチンのベースライト。ご新築ならダウンライトがおすすめ。
ですが引っかけシーリングなら細長いタイプがおすすめ。上吊戸棚の扉の開閉に干渉しません。引っかけシーリング取り付けなら工事不要です。
※キッチン照明におすすめの照明はコチラの記事で紹介しています➡キッチン照明いろいろ
ここで、一度キッチン照明の選び方のチェックポイントをおさらいしてみましょう!

キッチンの照明選びのポイントは、次の3つ。
- 照明の種類(タイプ)
- 明るさ(W数➡㏐値)
- 光の色(色温度)
照明の種類はお好みで選んでも良いですが、レイアウトで決めるのもありです。➡こちらの記事を参考に
明るさについてはコチラで詳しく解説。
光の色についてはコチラで詳しく解説。
かりてりあ
◆「インテリアダクト」は引っかけシーリングに取り付け可能です。

かりてりあ
◆パナソニック インテリアダクトレール(3灯目安)【引っかけシーリングへ取り付け可能】
〇ショートタイプ(1,103mm)ホワイト・ブラック
◆スポットライト(ホワイト/ブラック)を3~4灯・光を散らしてオシャレに演出【インテリアダクト対応スポットライト】
〇木の風合いがオシャレなスポットライト(リモコン:調光調色付き)☆天井面にも漏れた光が移ってキレイですよ。
〇黒いスポットライト大人モダンスタイルにピッタリ(昼白色)
◆小ぶりのペンダントを2~3灯・吊るしてカフェ風に【インテリアダクト対応ペンダントライト】
キッチン照明の種類は決まったけど、具体的にどれを選んだらよい?とお悩みの方はコチラの記事でおすすめ商品を詳しく紹介しています⇩
【キッチンのオシャレ照明】引っかけシーリング取り付け~直付け工事用も!オススメ照明をご紹介!
照明の色は大事ですが明るさも大事ですよね。次の項目ではキッチン照明の明るさについても解説しますね。

キッチン空間にどれくらいの明るさが必要か?細長い空間だけに悩ましいですよね。
キッチンの明るさを考えるとき大切なことは次の4つ。
- 明るさの目安を知る
- lm値の見方を知る
- 面の明るさを考慮に入れる
- 色温度の見え方の違いを知る
一つ一つ解説していきますね。
①照明の明るさの目安は?

【E26口径の電球時代の明るさのめやす】(※E←発明王エジソンの「E」です)
電球の時代(LEDが出回る前の時代)1畳に必要な明るさは40W(ワット)と言われていました。
近年LEDが普及し、消費電力=W数では無く光の明るさ=「㏐値」で表されるようになりました。
消費電力は下がっていて助かるのですが、この値はなじみが無くてわかりにくいですよね!?
そこでW数に相当する「㏐値」を調べてみました!
W数 | 20W | 30W | 40W | 50W | 60W | 80W | 100W |
---|---|---|---|---|---|---|---|
㏐値 | 170lm~ | 325lm~ | 485lm~ | 640lm~ | 810lm~ | 1160lm~ | 1520lm~ |
※よこにスクロールできます。
「40W=485lm」とあります。
つまりお部屋に必要な明るさの目安は、「1畳あたりに必要な[lm値]=約485lm」ということですね。
※照明自体の明るさの事を「輝度」といいます。
②明るさ=㏐値の見方
でもルーメン「㏐値」で言われても
やっぱりわかりにくいわ・・・

㏐値でわかりにくい方のために、1畳あたりの必要「㏐値」を400lmとしましょう!
よって、その空間に必要な「㏐値」の求め方はこうなります。(天井の高さを標準的な高さH2400mmとして)
かりてりあ
しかしキッチンは手元灯を別に設置するため、必ずしもキッチン全体にこの明るさが必要なわけではありません。最も大事なのは作業場所の明るさの確保。
全体の明るさは少しくらい足りなくても、手元灯で作業場所をしっかり照らしてあげれば大丈夫!
逆にキッチン全体が明るくても作業場所に光が届いてなかったり、立った時カゲになってしまっては元も子も無いわけです。
- キッチンの明るさは「全体照明+手元灯」の明るさで総合で考えよう!
- 手元がカゲにならない位置に手元王を設置しよう!
③照明の明るさよりも面の明るさが大事

光の明るさのお話をしましたが、実は照明自体の明るよりも大事なものがあります。
それは・・・
これがもっとも大事になります。
例えば同じ明るさの照明でも、天井の高さが2400mmと2600mmではキッチン天板に届く明るさが違ってきます。
対面キッチンのカウンター上やダイニングテーブルのペンダントを例に取ると、テーブルと吊るしたペンダントライトからの距離でテーブル面の明るさ(照度)が違ってくるのです。
このあたりはややこしいので、照明屋さんやリフォーム屋さんによく相談してみましょう!
※コチラのリフォーム見積もり一括サイトなら、最大5社から無料で見積もりが貰えます。>>>キッチンリフォーム無料一括見積
④同じW数でも明るさが違う色温度の重要性
さらに明るさは色温度でも違ってきます。これ、意外と盲点です。
※おさらい:電球色👉色温度が低い/昼白色👉色温度が高い
一般的に「同じ消費電力(W数)」の照明の場合、電球色は昼白色や昼光色より暗くなります。
【同じ電力(W数)での比較】
- 電球色の方が暗く感じ(lm値低い)
- 昼白色のほうが明るく見やすい(lm値高い)
キッチンは作業場所であり、照明は明るく見やすくするのがキホン。
特に手元灯は食材の色を正確に見るためにも、電球色より昼白色や温白色がオススメです。
キッチン手元灯は昼白色や温白色がオススメ!
かりてりあ
明るさとは?ここを覚えておこう!
- 光の明るさ[㏐値]よりも面の明るさ[㏓]が大事!
- 光の色による明るさの比較➡電球色より昼白色・温白色の方が明るく見えやすい!
※光の明るさを「輝度」・面の明るさを「照度」と言います。
まとめます!まず照明選びで大事なポイントは
- 照明の種類(タイプ)
- 光の色(色温度)
- 明るさ(lm値)
3つの選び方のポイントをまとめると
- 照明の種類(タイプ):レイアウトによって決める
- 光の色(色温度/ケルビン):同じ空間の色はそろそろえる(黄色い光の中に一部白い光はOK)
- 明るさ(lm値/ルーメン値):広さを目安に決める【1畳あたり:約400lm】
ただし必ずしもキッチン全体にこの明るさが必要なわけでは無く、最も大事なのは作業場所の明るさの確保。総合的に考えましょう。
- キッチンの全体照明+手元灯の明るさで総合的に考える
- 手元灯でしっかり作業場所を照らす
「キッチンの手元灯」の選び方で大事なポイント3つ。
- 電球色より昼白色や温白色がオススメ!
- キッチン全体の照明が足りなくても手元灯で補えればOK!
- 立った時カゲにならない位置につける
そして照明の色選びの鉄則として「同じ空間の色はそろえる」必要があるので、オープンキッチンの場合は温白色や、調色・色の切り替え可能な照明をうまく利用しましょう。
- リビングダイニングと明かりの色をそろえる
- 調色や色切り替え可能な照明・温白色を上手く取り入れる
- キッチン全体の照明の色が電球色でも、手元灯が昼白色はOK!
この時「全体照明が電球色でも、部分照明が昼白色はOK!」でしたね。(※ただしこの逆はNG!)
よって手元灯の色は食材の色が確認できる昼白色(温白色)がおススメですよ。
以上、キッチン照明の選び方から見落としがちなあかりの色選びまでまとめてみました。
かりてりあ
もしもキッチン照明の選定に悩んでしまったら・・・キッチン照明選びのコツを詳しく解説⇩
【キッチン照明】明るさの選び方!ワット数?ルーメン数?手元灯は必要?
レイアウト別のキッチン照明の選び方はコチラの記事を参考に⇩
【キッチン照明おすすめ】おしゃれにしたい人は必見!レイアウト別に選んでみよう
◆ダイニングテーブルの上にステキなペンダントライト!とお考えの方は、「ルイスポールセンのPH5がおすすめ」。
ダイニングのペンダントライトは電球色でお料理を美味しく見せる演出がおススメですよ。不朽の名作照明 PH 5 シリーズ
他にもステキなデザイナーズ照明があるので、興味のある方は一度のぞいてみて下さいね!
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