【2025年最新版】子育てグリーン住宅支援制度とは？新築・リフォームで最大160万円もらえる補助金の条件を解説

2025年も家づくり・住まいのリフォームに嬉しい補助金制度が続々登場していますが、その中でも注目なのが「子育てグリーン住宅支援事業」。

キッチンやおうちのリフォームを検討している方、注文住宅や分譲住宅の購入を考えている方にとって、かなり頼りになる制度です。

今回は、国土交通省が実施している「子育てグリーン住宅支援事業」の内容を、パターン別（注文住宅・分譲住宅・リフォーム）にわかりやすく解説します。

後半では、対象者・補助額をまとめた表や、申請時の注意点もご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

かりてりあ です。2024年子育てエコホームに続き、2025年は子育てグリーン支援事業が始まってます。（住宅省エネキャンペーンの一環）リフォームや新築予定の方はさっそく当てはまるかチェックですよ。

主婦インテリアコーディネーター

補助金はいくらもらえる？住宅タイプ別の対象条件と金額

「子育てグリーン住宅支援事業」は、環境にやさしい省エネ住宅を応援する事業なので、「いかに環境に負担の少ない住宅なのか？」で補助金額が決定されます。

まず初めに「子育てグリーン住宅支援事業」の補助金制度が、どのような住宅タイプ・世帯に適用されるのかを、新築とリフォームのパターンごとにわかりやすく解説していきます。

新築（注文住宅・分譲住宅）の補助金の対象条件

新築場合はその省エネ度合いによって、3の住宅タイプに分けて補助金額が決定されます。以下の3つの住宅のいずれかが対象となります。

GX志向型住宅とは

優れた断熱性能と高効率の設備を導入し、太陽光発電などの活用で年間のエネルギー消費量をゼロにする住宅のことです。 冷暖房や給湯、照明などで使う電力を太陽光発電などの再生可能エネルギーでまかなうため、長い目で見ると光熱費を大幅に削減できます。

長期優良住宅とは

長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた優良な住宅のことです。具体的には、耐久性、省エネルギー性、耐震性、維持管理・更新の容易性、居住環境への配慮、住戸面積、維持保全計画などの基準を満たす必要があります。

ZEH水準住宅とは

断熱性能や省エネ性能を向上させることで、一次エネルギー消費量を大幅に削減した住宅のことです。ZEH（ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス）とは異なり、再生可能エネルギーの導入は必須ではありません。ZEH水準の住宅は、断熱等性能等級5と一次エネルギー消費量等級6を同時に満たすことが条件となります。

かりてりあ

エネルギー消費が少ない住宅は、環境にやさしい住宅ということですね。

新築（注文住宅・分譲住宅）の住宅タイプ別補助金額

3つの住宅タイプ別に補助額を表にまとめました。ただし条件によって補助額は前後しますので、申請する施工会社によく確認してもらいましょう。（表は最大値で表してます。）

見てわかる通り、最もエネルギー消費の無いGX志向型住宅は、「全世帯が対象」ですが、長期優良住宅やZEH水準住宅においては、「子育て世帯」や「若者夫婦世帯」だけが対象となります。

新築住宅補助金の一部は子育て/若者夫婦世帯が対象

「子育て世帯」や「若者夫婦世帯」とは具体的には以下を条件としています。

• 子育て世帯：18歳未満の子を有する世帯
• 若者夫婦世帯：夫婦のどちらかが39歳以下（2024年4月1日時点）

かりてりあ

これからお金のかかる世帯、人生まだまだこれからだよ、という世帯が対象というわけですね。

最後にリフォーム工事の対象条件を解説します。

リフォームの補助金の対象条件

リフォームについては全世帯が対象となり、リフォームの工事内容によって補助金額が決定します。

ただし、あくまでエネルギー消費量の少ない住宅に改善する場合だけ補助金対象となります。よって、以下の3つの工事のうち2つ以上を行っている場合だけが対象となります。

必須工事3項目（以下のうち2つ以上）

1. 開口部の断熱（窓、ガラス、ドア）改修
2. 躯体の断熱（外壁、床、天井など）改修
3. エコ住宅設備（節水トイレ、浴室乾燥機、食洗機など）の設置

これら「必須工事」を2つ以上行っている場合は申請が出来るようになり、さらに以下の「任意工事」も行っていれば同時に申請できます。

任意工事の項目（追加で補助対象）

• 子育て対応改修（宅配ボックスなど）
• 防災性能向上改修
• バリアフリー改修
• 高機能エアコンの設置
• リフォーム瑕疵保険への加入

これらの5タイプの任意工事は、あくまで必須工事である開口部の断熱（窓、ガラス、ドア）改修や「躯体の断熱（外壁、床、天井など）改修、または「エコ住宅設備（節水トイレ、浴室乾燥機、食洗機など）の設置」を行って申請する場合だけ、同時に補助金の申請ができる工事になります。

かりてりあ

必須工事のいずれかを申請する場合は、任意工事も補助金申請できるわけですね。

リフォームの工事タイプ別補助金額

リフォームのタイプ別の補助金額を表にしてみました。

3つの必須工事のうち、2項目を行っている場合をAタイプ。3項目すべてを行っている場合をSタイプとして、補助金額の最大値が違います。

最大というのは、工事する箇所や工事内容によって補助金額が細かく分かれているからです。

あくまでリフォーム後の住宅が、エネルギー消費量の削減にどれだけ貢献してるかが基準。よってリフォーム工事の詳細が専門機関でしっかり査定され、証明書などによってランク付けされるものも中には含まれてます。

申請は施工会社が行うので、詳しくはリフォーム会社や工務店さんに確認しましょう。

子育てグリーン住宅支援事業の対象となる期間

対象となる期間はそれぞれ以下の通りです。新築なら2024年11月22日以降に、基礎工事の次の工程である地上階の柱、壁、梁、屋根等の工事を開始するものが対象。

リフォームなら2024年11月22日～交付申請まで（遅くとも2025年12月31日）の間に着手している工事が対象です。

かりてりあ

リフォームも新築工事も、工事の着工（基礎以外）が2024年11月22日以降が対象ですよ。

申請方法・必要書類・注意点｜補助金を確実にもらうためのステップ

補助金を受け取るには、いくつかの大切なステップとルールがあります。ここでは、申請方法の流れと事前に知っておくべき注意点をまとめました。失敗しないためにも、申請前に必ずチェックしておきましょう。

• 申請は事業者を通じて行う（施主自身では申請できません）
• 対象製品・建材は国が定めた登録リストに掲載されているものに限る
• 最低補助額が5万円を下回ると申請不可

申請は事業者を通じて行う（必要書類も少し）

申請はリフォーム業者や住宅施工会社が行います。よって必要書類はほぼ施工業者が用意します。

依頼主や施主の方は、「共同事業実施規約」や「請負契約書」への署名は必要ですが、自身で用意する書類はほんの一部だけ。依頼主は施工業者に言われたものだけ用意します。

例としては、「本人確認書類」や場合によっては「住民票」などが必要になりますが、新築やリフォームの何で申請するかによって必要書類は異なります。詳しくは申請する事業者に確認しましょう。

かりてりあ

申請できるのは工事がある程度進んでからなので、必要書類は急がなくても大丈夫ですよ。

対象製品・建材は国が定めた登録リストに掲載されているものに限る

例えば設備の交換を行うリフォーム工事の場合は、その設備が対象商品として登録されたものである必要があります。申請する施工会社に良く確認してから商品を決めましょう。

リフォームは最低補助額が5万円を下回ると申請不可

補助金額は工事個所や工事内容によってそれぞれ定められています。リフォームの場合は、補助金の合計が5万円に満たない場合は申請が出来ません。

補助金額は工事内容ごとに決まっているので、施工会社に良く確認しましょう。

補助金額は対象工事ごとに決まってます。リフォーム工事の費用とは異なります。

かりてりあ

補助額や条件の違いをチェックして、賢く活用しましょう。

※詳しくは公式サイトのこちらへ👉 https://kosodate-green.mlit.go.jp/

まとめ｜子育てグリーン住宅支援制度で住まいをお得にアップグレード

「子育てグリーン住宅支援事業」は、新築でもリフォームでも、条件に合えば大きなサポートが受けられる制度。

今の暮らしをより快適に、そして家計にも優しいリフォーム・住宅購入をサポートしてくれる心強い制度です。

キッチンのアップグレードや断熱窓の設置など、ちょっとしたリフォームでもしっかり対象になる可能性があります。

かりてりあ

あなたの「心地よい暮らし」の一歩を、補助金制度が後押ししてくれますように。