こんにちは!家づくりの補助金情報をわかりやすくお届けする”かりてりあ”です。
「リフォームで補助金がもらえるって聞いたけど、どういう条件が必要なの?」 「子育て世帯向けの補助金って、具体的にどんな工事が対象になるの?」
そんな疑問をお持ちのあなたへ。 今回は、子育て世帯や若者夫婦世帯に大人気の住宅補助金制度、「子育てグリーン住宅支援事業」に焦点を当て、特にリフォームに特化した解説をしていきます。
この記事では、子育てグリーン住宅支援事業でリフォーム補助金をもらうための条件や、対象工事の詳細を、初心者でも理解できるように徹底的に解説します。
この記事を最後まで読めば、あなたの理想のリフォームを、賢く、お得に実現するための道筋が見えてくるはずです。
主婦インテリアコーディネーター


まずはじめに、子育てグリーン住宅支援事業の全体像を理解しておきましょう。この事業は、2021年度にスタートした、脱炭素社会の実現を目指す国の補助金制度です。新築のグリーン住宅の購入や、既存住宅のリフォームを支援することで、省エネ性能の高い住宅を普及させることを目的としています。
この事業の最大のポイントは、子育て世帯(18歳未満の子どもがいる世帯)や若者夫婦世帯(夫婦のいずれかが39歳以下の世帯)を対象に、手厚い補助金が用意されている点です。家計の負担が大きい子育て世代の住宅取得やリフォームを支援することで、今後の暮らしをより豊かにすることを目指しています。

子育てグリーン住宅支援事業のリフォーム補助金を受け取るには、いくつかの条件を満たす必要があります。
まず初めに対象となる世帯や住宅についてみていきましょう。
誰が対象?リフォームは全世帯が対象
「子育てグリーン住宅支援事業」は新築については子育て世帯や若者世帯が対象条件となりますが、実はリフォームについては子育て世帯だけではなく、全世帯が対象となります。具体的には以下の通り。
- グリーン住宅支援事業者と工事請負契約等を締結し、リフォーム工事をする方
- リフォームする住宅の所有者等であること
これらの条件に合致する世帯が、対象となるリフォーム工事を行うことで、補助金申請の権利を得ることができます。
所有者とは;賃貸住宅の大家さん、マンションの管理組合なども申請可能です。
どんな住宅が対象?
補助金の対象となる住宅についても条件があります。
- リフォーム工事を行う時点で、建築から1年経過した住宅であること。
- リフォーム工事を行う時点で、人が居住している住宅または、過去に人が居住した住宅。
ただし、賃貸住宅や共同住宅(マンションなど)の専有部分も対象となります。


ここからが本題です。どんな工事が補助金の対象になるのでしょうか? 単にリフォームするだけでなく、以下の要件を満たす工事を行うことが必須です。
この事業におけるリフォームは、「必須工事」と「任意工事」の大きく2つに分かれているので、それぞれ分けて説明しますね。
必須工事(補助金を受け取るために必ず行う工事)
この支援事業で補助金を受け取るためには、以下の工事のいずれか1つ以上を必ず行う必要があります。
窓やガラス、玄関ドアのリフォームです。窓を二重サッシにしたり、断熱性能の高いガラスに交換したりする工事が対象になります。冬の寒さや夏の暑さを防ぎ、冷暖房効率を大幅にアップさせる工事です。
住宅全体を包む断熱材を改修する工事です。壁や床下に断熱材を入れたり、屋根に断熱シートを施工したりすることで、家全体の熱の出入りを防ぎます。特に築年数の古い住宅では、この工事を行うことで住み心地が劇的に向上します。
高効率給湯器や太陽熱利用システムなどを導入する工事です。
- 太陽熱利用システム:太陽の熱を利用してお湯を沸かすシステムです。自然エネルギーを活用するため、環境にも家計にも優しい工事です。
- 節水型トイレ:従来のトイレに比べて少ない水量で流せるため、水道代の節約につながりと資源の無駄を防ぎます。お掃除しやすいトイレの方が補助額は大きくなります。
- 高断熱浴槽:お風呂のお湯が冷めにくい構造の浴槽です。追い焚きの回数が減り、省エネ効果が期待できます。
- 高効率給湯器:エコキュートやエコジョーズ、ハイブリッド給湯器などがあります。少ないエネルギーで効率よくお湯を沸かせるため、光熱費の削減に大きく貢献します。
- 節湯水栓:日々の生活で使う水の量を減らす工事です。水道代の節約と資源の無駄を防ぎます。
- 蓄電池:太陽光発電などの電気を蓄えることによって、電気の無駄がより一層減ります。定置用リチウム蓄電池システムが対象です。
これらの工事は、補助金を受け取るための最低限の条件となります。
任意工事(必須工事とセットで行うと補助金が上乗せされる工事)
必須工事と併せて、以下の工事を行うと、補助金の金額が上乗せされます。
もっともエネルギー消費が激しい子育て世帯の応援することで、世の中のエネルギー消費を抑えることができると考えます。また、子育て負担を軽減することで、未来の生産性もアップすることでしょう。
- ビルトイン食器洗機
- 掃除しやすいレンジフード
- ビルトイン自動調理対応コンロ
- 浴室乾燥機
- 宅配ボックス
防災性の高い窓への交換や窓ガラスの交換をすることで、より安全に暮らすことができます。申請の際は「性能証明書」が必要になります。(事業者が用意します。詳しくはコチラの記事で。)
高齢者や身体の不自由な家族が、安全に暮らせるようにするためのリフォームです。
- 手すりの設置
- 段差の解消
- 通路幅の拡張
省エネ性能が高いだけでなく、室内の空気をきれいに保つ機能を持つエアコンの設置工事です。健康を守ることで未来への投資をすることに繋がりますね。
リフォーム工事に欠陥があった場合に、保険で補修費用などが支払われる保険です。安心してリフォームを任せることができま。
必須工事に、これらの任意工事を組み合わせることで、補助金の申請額を最大まで引き上げることができます。

子育てグリーン住宅支援事業のリフォームにおける補助金の最大額は60万円です。必須工事のうち、どの工事を選択するかによって補助額が異なります。
- 必須工事の3種類を全て実施:最大60万円/1住戸
- 必須工事のうちいずれか2種類を実施:最大40万円/1住戸
補助金の金額は、各工事項目ごとに細かく設定されており、合計額が補助金申請額となります。
- 窓の断熱改修(窓1枚あたり):43,000円/箇所~
- 高効率給湯器の設置:30,000円/戸
- 手すりの設置:6,000円/戸
といった具合です。これらの金額を積み上げていき、上限額である60万円を目指します。


子育てグリーン住宅支援事業の補助金を受け取るための申請手続きは、複雑そうに思えますが、実は非常にシンプルです。なぜなら、申請手続きは補助金の事業登録をしているリフォーム会社や工務店が代行してくれるからです。
リフォーム会社選びが重要
この事業の補助金を受け取るには、必ず事業登録済みの施工会社に工事を依頼する必要があります。まずは、子育てグリーン住宅支援事業に詳しいリフォーム会社を探すことから始めましょう。複数の会社に相談し、工事内容と補助金について詳しく説明してくれる信頼できる会社を選ぶことが成功の鍵です。
⇩「子育てグリン住宅支援を利用希望」と伝えて、登録事業者を探してみよう⇩

もしもすでにリフォーム業者と請負契約を交わしていても、事業登録を進めることも出来ます。まずは業者の方に相談してみましょう。
施主が用意する書類
申請手続きは業者が代行するので、工事発注者(あなた)自身が準備しなければならない書類はたった一つ。
- 本人確認書類(運転免許証など)
その他の工事請負契約書や子育てグリーン住宅支援事業 共同事業実施規約【リフォーム用】のコピー、補助対象工事内容に応じた性能を証明する書類や工事写真などは、全て事業者側で用意します。
※詳しくはコチラの記事で解説⇩

補助金受領までの流れ
- 事業登録済みのリフォーム会社と工事内容・金額を決定。
- リフォーム会社が請負や共同事業の書類を用意し、署名。
- 工事がスタート。
- 工事完了後、リフォーム会社が補助金申請を代行。
- 審査が通り次第、事業者の口座へ補助金が振り込まれる。
- 事業者より、あなたの口座へ補助金が振り込まれる。(事前に工事金額より差し引き可能)
詳しい流れはコチラの記事で紹介してます⇩

子育てグリーン住宅支援事業のリフォームは、子育て世帯や若者夫婦世帯にとって、住宅の性能を向上させる絶好の機会です。
今回の記事の要点をまとめます。
- 全世帯の既存住宅が対象。
- 補助金を受け取るための条件は、断熱改修やエコ住宅設備の設置といった「必須工事」を行うこと。
- 補助金の最大額は60万円で、必須工事と任意工事を組み合わせることで増額可能。
- 申請は、事業登録済みのリフォーム会社が代行してくれるため、まずは業者選びが重要。
「子育てグリーン住宅支援事業 条件 リフォーム」について、知らなかった補助金や工事があったのではないでしょうか?この支援事業をうまく活用し、あなたの家族がより快適に、そして安全に暮らせる住宅を実現してください。
もし、具体的な工事内容や申請について疑問があれば、まずはこの事業に詳しいリフォーム会社に相談してみることをお勧めします。

あなたの住まいが、もっと安心で快適な場所になりますように。

◆リフォーム屋さんどこに相談しようか?迷ってしまったら、子育てグリーン住宅事業に登録しているリフォーム屋さんがたくさん揃う、リショップナビへ相談するのも一つの方法。要望に合ったリフォーム屋さんを紹介してくれて、事前に見積もりを貰って比較してから決められますよ。

「子育てグリーン住宅支援を利用希望」と、電話口のコンシェルジュに伝えて下さいね。