子育てグリーン住宅支援事業2025は、省エネ性の高い新築住宅やリフォーム工事に対して国がサポートする制度。
特にリフォームでは、エネルギー効率の高い住宅設備や、省エネ性を高めるリフォームを行う家庭が、費用面で負担を軽くできるように補助されます。
「対象商品」や「対象工事」にはさまざまなタイプがあり、それぞれに基準や特徴が定められています。
かりてりあです。インテリアや暮らしの専門家の視点から、補助金の狙いや活用例なども交えて、特に子育て、若者夫婦世帯が知りたい子育てグリーン住宅補助金の対象商品や設備、システムを分かりやすくご紹介します。
主婦インテリアコーディネーター


子育てグリーン住宅制度で補助金申請をするには、登録された商品を使用していないと補助金の対象とはなりません。
一体どんな工事や商品が対象となるのでしょうか?順に見ていきましょう。
申請対象となる住宅設備の種類
この事業でリストアップされている対象商品は、高性能な断熱材・エコガラス窓・高効率給湯器・節水型トイレ・太陽光発電など、省エネ性や環境性能に優れた住宅設備が揃っています。
また、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)や省エネ型エアコンも対象内。キッチンや浴室、トイレなどの水まわり設備も、最新の節水機能などが認められていれば対象工事として認定されるケースが多いです。
最新の設備であれば対象となっていることが多いですが、心配なら事前にリストをしっかり確認しておきましょう。
※設備屋建材の正式商品名や品番がわかっていれば、対象商品を公式ページで事前チェックできますよ。⇩
省エネ基準を満たすための要件
事業対象の商品や工事には、「省エネルギー性能基準」を満たすことが求められます。たとえば窓や断熱材の場合は、熱の出入りを抑える性能値が一定水準以上でなければいけません。
給湯器などはエネルギー消費効率(年間給湯保温効率)が定められていて、それをクリアしている製品だけが補助対象になります。複雑に思えるかもしれませんが、メーカーや施工業者に尋ねれば具体的な基準クリア商品を丁寧に教えてもらえるので安心ですよ。
対象商品に指定される最新モデルの特徴
補助対象に選定される住宅設備は、その時々の最新省エネ技術を採用したモデルが勢ぞろい。たとえば、省エネ性能が格段に向上したハイブリッド給湯器や、熱の出入りを徹底的に抑えるトリプルガラスのサッシなど、家庭でも快適さと節約を同時に叶えてくれる進化型商品が多いです。
中にはIoTと連携して自動でエネルギー制御してくれるHEMS機器も。普段の暮らしがより便利に、お財布にもやさしいモデルに注目してください。
申請方法および必要書類一覧
申請は原則として、住宅の施工業者や販売店などが代理で行う流れになります。必要なのは、請負契約書や共同で事業をするという同意書、工事の内容を証明する写真や商品証明書、住民票、本人確認書類など。
工事完了後の写真や、補助金対象商品であることの証明も大切なポイントです。一つ一つ書類を揃えるのは手間ですが、ほとんどは業者側がそろえるものなので、計画段階から相談しておくとスムーズです。
窓の断熱リフォームや高効率給湯器の設置ならほかのキャンペーン利用も
窓の断熱リフォームや高効率給湯機の設置なら、それぞれ単独の補助金制度の利用が可能な場合も。子育てグリーン支援事業の元である「住宅省エネキャンペーン」の中の『先進的窓リノベ』や『給湯省エネ』キャンペーンがそれにあたります。
例えば窓の断熱リフォームなら最大で数十万円規模の補助金が得られる場合も。高効率給湯機は、エコキュートやエネファームなどが対象で、物によってはこちらで申請したほうが高い補助金がもらえるかも?(ただし基準値は高いです)
家計負担の軽減のため、しっかりと制度内容を確認して計画を立てましょう。
住宅の新築とリフォームでの違い
新築住宅とリフォームでは、補助対象となるものが違い、それによって補助額ももちろん異なります。たとえば新築の場合、基準をクリアした「GX志向型住宅」や「長期優良住宅」「ZEH水準住宅」など建物自体が対象になる一方、リフォームは既存住宅の省エネ性を高めるための部分的な工事が中心。
設置できる商品や必要となる書類も異なるため、あらかじめ「自分たちのケースではどちらに該当するか」を見極め、しっかり準備しましょう。住宅会社やリフォーム会社の担当者と早めに連絡を。
◆どの住宅会社にしたらよいか迷ってしまう方は、まずは住宅会社の資料集めから始めませんか?住宅会社のパンフレットが請求できるサイトはコチラ⇩
◆リフォーム屋さんどこに相談しようか?迷ってしまったら、子育てグリーン住宅事業に登録しているリフォーム屋さんがたくさん揃う、リショップナビへ相談するのも一つの方法。要望に合ったリフォーム屋さんを紹介してくれて、事前に見積もりを貰って比較してから決められるので、いっぺんに済みますよ。
子育てグリーン住宅支援の登録事業者を紹介してもらう【リショップナビ】

2025年度の子育てグリーン住宅支援事業では、これまで以上に省エネ・高性能な商品が幅広く対象となります。家庭の快適さを高めつつ、長期的な経済的メリットや地球環境への配慮も叶うアイテムが集まっています。
ここではどんな商品が具体的に対象となるのか、特徴や選ぶ際のコツも交えて詳しくお伝えします。
高性能な断熱窓サッシ関連商品
断熱改修を行う場合、高性能な断熱窓サッシが力強い味方です。冷暖房のロスを防ぎ、室内の温度ムラを大きく減らせる断熱性能は、夏も冬も家族の快適性に直結します。
特に窓周りは、複層ガラスやトリプルサッシといった高機能な窓商品も充実しています。これらの設備は「対象商品」としての要件を満たしやすく、補助金額アップにもつながります。
内窓の設置や玄関ドアも対象となる場合があるので、検討してみてくださいね。
子育てグリーン住宅補助金制度、リフォーム工事の「必須工事①開口部の断熱改修」に当たります。
断熱窓への改修は、「先進的窓リノベ事業」の申請要件に該当する場合はそちらの方が補助金を多くもらえます。ただし断熱基準は更に高くなります。>>>先進的窓リノベの対象要件はコチラの公式ページで確認出来ます。
高性能な断熱材や断熱施工
リフォームによって、壁や天井、床などの断熱性のアップも対象となる場合があります。断熱材や量に細かい規定があるので、リフォーム屋さんとよく相談して工事内容を決めましょう。
ただし外気に接する壁や天井、床に限定されているので、間仕切り壁や上の階と下の階の間の天井や床は含まれませんので、注意が必要です。
子育てグリーン住宅補助金制度、リフォーム工事の「必須工事②躯体の断熱改修」に当たります。
太陽熱利用システム
太陽熱利用システムは、太陽の熱を直接利用して給湯や暖房を行うシステム。太陽光発電とは異なり、太陽の熱を直接利用するためエネルギー変換の効率が高く、少ない設置面積でも効果を発揮します。
太陽熱利用システム、屋根の面積が限られる都心部の住宅や集合住宅でも導入しやすい点がメリットですね。
「子育てグリーン住宅補助金制度」リフォーム工事の「必須工事③エコ住宅設備の設置」に当たります。
太陽熱の強制循環式のもので、「太陽集熱器」の性能と同等以上の性能を有するもの。蓄熱槽がある場合は「太陽蓄熱槽と同等以上の性能を有するもの」とJIS基準で定められています。
高効率給湯器やエコキュート
忙しい毎日、家族みんながお風呂を使うご家庭には高効率な給湯器やエコキュートが最適です。これらは従来品よりもエネルギー消費を大幅にカットしてくれる上、ガスや電気代の節約効果も抜群。
エコジョーズやハイブリッド給湯器も補助金対象に含まれます。「子育てグリーン住宅支援事業 2025 対象商品」として選ばれているアイテムなら、安心して導入を検討できます。
「子育てグリーン住宅補助金制度」リフォーム工事の「必須工事③エコ住宅設備の設置」に当たります。
高効率給湯器の設置は、「給湯省エネ事業」の申請要件に該当する場合はそちらの方が補助金を多くもらえます。ただし効率基準は更に高くなります。>>>給湯省エネの対象要件はコチラの公式ページで確認出来ます。
節水機能付き水まわり設備
子育て世帯では、水道代もできるだけ抑えたいところ。節水型トイレやお掃除しやすいトイレ、キッチンの混合水栓、食洗機などの設備は、消費水量がしっかり制限されている分、家計にやさしいのが大きな魅力。
補助金を利用すれば、省エネ性能と家計負担減を両立できるので、積極的に取り入れたい設備です。節水と衛生機能が同時に叶うモデルが増えているので、選ぶ内装やインテリアとの相性もチェック。
節水トイレやお掃除しやすいトイレ、節湯水栓は「子育てグリーン住宅補助金制度」リフォーム工事の「必須工事③エコ住宅設備の設置」に当たります。食洗機は「任意工事④子育て対応改修」に当たります。
高断熱浴槽や節湯水栓、浴室乾燥機の設置
お風呂のリフォームで、高断熱浴槽を取り入れるとお湯が冷めにくくなるので沸かしなおしが減って光熱費の削減になります。断熱材を浴槽周りに施してあり断熱性の高いお風呂のフタとセットで設置するので、「4時間たっても2.5度以内の温度変化」しかありません(季節や環境で前後)。
高断熱浴槽は各種水廻りメーカーから出ているので、お風呂リフォームのタイミングで節水タイプの水栓や浴室乾燥機、お風呂の床の段差をなくしたり開口部を広げるバリアフリー改修などと一緒に検討してみはいかがでしょうか?
高断熱浴槽や節湯水栓は「子育てグリーン住宅補助金制度」リフォーム工事の「必須工事③エコ住宅設備の設置」に当たります。浴室乾燥機は「任意工事④子育て対応改修」バリアフリー工事は「任意工事⑥バリアフリー改修」に当たります。
キッチン設備のグレードアップや対面キッチンへのリフォーム
キッチンリフォームを検討しているなら、いっそ高性能でエネルギー消費の少ない設備を検討してみましょう。どうせなら電気代やガス代、水道代などの光熱費が安く済む方が家計にもうれしいですよね。
ビルトイン食器洗機は節水になりますし、掃除しやすいレンジフードはクリーニング代が安く済み、こまめにお掃除することで電気代が節約できますね。ビルトイン自動調理対応コンロはIHもガスも高機能で効率の良いものがたくさん出ているので、対象になる可能が。
キッチンを壁付けのキッチンから対面キッチンへ変更するリフォームも、子育て応援リフォームとしてカウントされます。
これらは「任意工事」なので単独では補助申請はできませんが、給湯器や水栓と一緒に設置を検討すると、補助対象になるかもしれませんよ。
ビルトイン食器洗機や掃除しやすいレンジフード、ビルトイン自動調理対応コンロ、キッチンセットの交換を伴う対面化改修はリフォーム工事の「任意工事④子育て対応改修」に当たります。高効率給湯機や節湯水栓は「必須工事③エコ住宅設備の設置」にあたります。
省エネ型エアコン・換気システム
真夏や真冬、子どもが体調を崩しやすい時期に頼れるのが高効率エアコンや換気システムです。最新の省エネ型のエアコンは、自動調節でムダな電力消費を抑え、家計にやさしい上にいつでも快適な温度に保ってくれます。
全熱交換型換気システムは、外気からの花粉やPM2.5も除去。これらも2025年対象商品に含まれる可能性が高く、室内環境の質を一段高めてくれる重要なアイテムです。
エアコンや換気システムは「子育てグリーン住宅補助金制度」リフォーム工事の「任意工事⑦空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置」に当たります。
太陽光発電と蓄電池システムの導入
太陽光発電と蓄電池のセット導入で、日中の発電した電力を夜にも有効活用できるようになりました。停電時の非常電源にもなり、防災面でも安心感がプラス。
「子育てグリーン住宅支援事業 2025 対象商品」としては「GX志向型住宅」の中で注目度が高く、長期的なエネルギー自給自足の足がかりになります。余剰電力売電などの新しいサービスも広がっているので、導入を検討する価値は十分にあります。
新築なら「GX志向型住宅」、リフォームなら「必須工事③エコ住宅設備の設置:蓄電池」に当たります。
HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)
HEMSは、家庭内の電気の「見える化」と自動制御を行う管理システム。使った電気量やエネルギーの流れをスマホでチェックでき、ムダ遣いも自然と減る便利さが魅力です。
「子育てグリーン住宅支援事業 2025 対象商品」の中では、「GX志向型住宅の補助要件」として「高度エネルギーマネジメントの導入」を求めています。
家電や給湯、太陽光発電などと連携すれば、より賢い家電の使い方も実現しますよ。省エネ効果と暮らしの便利さを両方得たい方は検討してみてはいかがでしょう。
新築の「GX志向型住宅」に当たります。

せっかくの補助金、しっかりもらうためにはスケジュール感と準備が大切です。
制度をフル活用するには、具体的な申請の流れや押さえておくべき日程、書類のポイントを把握して、計画的に行動することが成功のコツ。実経験も踏まえて、みなさまが迷わず進められるように、順を追ってご案内します。
申請のタイミングと事前準備
補助金申請は、工事契約から着工前後の段階で必要書類を揃え始めるのがコツ。契約書や見積書、本人確認書類など、早めにチェックリストを作っておくと安心です。
最近は申請専用のウェブフォームや電子申請が主流なので、パソコンやスマホの使い方も慣れておくとスムーズ。分からないことは施工業者や自治体窓口にどんどん相談し、抜け漏れがないようにしたいですね。
実績報告と書類提出のポイント
工事完了後は、いったん「実績報告」として、工事内容や設置した商品の写真、領収証などを一式提出します。撮影は現場担当者にお願いするか、自分で分かりやすく記録しておくのがベター。
証明書類は細かいところまで見落としがちなので、ダブルチェックが大切です。提出先や方法についても、最新の案内や指示がないか念のため確認しましょう。子育てグリーン住宅支援事業2025の対象工事であることをしっかり証明するのがポイント。
審査から補助金交付までの流れ
申請書類を提出すると、自治体や国の事務局が内容を審査します。問題がなければ数週間~数か月で補助金交付が決定。支払いは原則として口座振込になるので、申請時には口座情報も忘れず記載しましょう。
一部、不備や追加資料が求められるケースもあるので、連絡にはしっかり対応を。万一の連絡先問い合わせなども事前に控えておくと心強いです。
よくある申請ミスと対策
申請時によくあるミスは、必要書類の不備、記載漏れ、証明写真の取り忘れなど。特に「対象商品」「対象工事」である証明が抜けてしまう事例は意外と多いです。
対策としては、公式の申請マニュアルをしっかり読み込むこと、疑問点は工事担当者や窓口にすぐ確認することが鉄則。子育て世帯の場合、仕事や育児で忙しい中でも、チェックリストやスケジュール表を使い抜けもれゼロを目指しましょう。

「せっかくの制度、どのような使い方がベストなの?」と悩む方も多いはずです。ここでは、実際に対象商品や対象工事を上手に選び、暮らしや家計応援に活かした例や、知って得するノウハウをご紹介。自分たちのライフスタイルや将来設計に合った活用方法を知っておくことで、子育てをもっと快適&経済的に楽しめます。
家計負担を軽減する対象商品の選び方
まず大切なのは、「節約効果が大きく、メンテナンスもラクな商品」を選ぶこと。たとえば光熱費や水道代の大半を占める設備から優先的にリストアップしましょう。断熱サッシや給湯器は、冷暖房費を抑える効果が大きく、長い目で見てもお得度が大きいです。対象商品や工事内容は補助金額にも直結するので、インテリアや居住スタイルも踏まえてトータルで選びましょう。
ライフスタイルに合った住宅設備の導入事例
小さな子どもがいる家庭では、リビングに足元暖房付きの高効率エアコンを導入したり、お湯がすぐ使える最新給湯器を選んだりする事例が増えています。また、在宅ワークなど家族それぞれが別空間で過ごすことが多いご家庭では、集中換気&断熱強化で全室温度差の少ない空間づくりに成功している例も。ご家族の過ごし方に合う設備を選ぶことで、家全体の快適度や満足度がぐんとアップします。
将来を見据えた住宅リノベーションの提案
今だけでなく、子どもが成長した先も見据えた設備選びは重要です。たとえば太陽光発電や蓄電池を将来の電気自動車との連携前提で設計する、浴室やキッチンの水まわりを家族のライフステージに合わせて自由にレイアウト可能にしておくなど。省エネと防災、快適性をトータルに高めるリノベーションなら、補助金の恩恵も最大限活かせます。長い目線で住宅投資を考えてみてください。
自治体との併用可能な助成制度紹介
国の「子育てグリーン住宅支援事業」と平行して、各自治体でも省エネ・環境・子育て関連の補助制度が展開されています。たとえば、断熱改修や給湯器更新に対してプラスαで支援金が出る市町村も。国と自治体の補助を同時活用することで、自己負担額を大幅に減らせるチャンス。お住まいの自治体窓口や公式サイトで最新の助成情報を確認し、Wでお得にリフォームや新築を叶えましょう。

今、国も応援している「子育てグリーン住宅支援事業2025」の活用は、ただの補助金申請に終わらせず、“自分と家族の未来”をゆたかにする理想の住まいづくりにつながります。省エネ・快適・安心の最新設備を賢く選び、補助金制度、自治体助成も最大限利用することが、これからの時代のスタンダードです。

ご自身のライフスタイルや理想をしっかり見据えて、計画的な住まいづくりの一歩を踏み出しましょう。
◆どの住宅会社にしたらよいか迷ってしまう方は、まずは住宅会社の資料集めから始めませんか?住宅会社のパンフレットが請求できるサイトはコチラ⇩
◆リフォーム屋さんどこに相談しようか?迷ってしまったら、子育てグリーン住宅事業に登録しているリフォーム屋さんがたくさん揃う、リショップナビへ相談するのも一つの方法。要望に合ったリフォーム屋さんを紹介してくれて、事前に見積もりを貰って比較してから決められるので、いっぺんに済みますよ。