新築やリフォームを機にオーダーカーテンを検討すると、「意外と高い…?」と感じる方も多いのではないでしょうか。
サイズや生地、縫製によって価格が大きく変わるため、相場感を知らないと買うべきかどうか迷ってしまいますよね。
かりてりあです。この記事では、オーダーカーテンの平均価格や高くなる理由、費用を抑えながら理想の窓まわり商品を手に入れるコツまで、暮らしに役立つ情報を丁寧に解説します。
主婦インテリアコーディオネーター

オーダーカーテンの価格はどう決まる?
オーダーカーテンを見積もると、「思っていたより高いかも」と感じる人は多いもの。
でも、その価格にはちゃんと理由があります。ここでは、価格の仕組みを理解するための3つの基本ポイントを紹介します。
既製カーテンとの価格差を知っておこう
既製カーテンはサイズが決まっていて、大量生産されるためリーズナブル。
一方で、オーダーカーテンは1枚ずつ窓に合わせて作られる“一点もの”です。
だからこそ、素材や仕立てにコストがかかるんですね。
たとえば、同じサイズでも「生地の厚み」や「ヒダのボリューム」によって印象も価格も変わります。
「少し高いけど、部屋にぴったりの仕上がりにしたい」──そんな人には、オーダーがぴったりです。
サイズ・生地・縫製で変わる価格構造
オーダーカーテンの値段は、主に次の3要素で決まります。
| 要素 | 内容 | 価格に影響するポイント |
|---|---|---|
| サイズ | 窓の幅と高さ | 大きいほど生地量が増える |
| 生地 | 素材やデザイン | 高級生地は価格アップ |
| 縫製 | ヒダ・仕上げ方 | 手作業の丁寧さで差が出る |
生地を節約したいときは、ヒダを少なめにしたり、裏地を省いたりする工夫も。
好みと予算のバランスを取りながら決めるのがポイントです。
1窓あたり・部屋別の平均費用を知る
どのくらいの費用を見ておけばいいのか──ここが一番気になりますよね。
目安として、1窓あたりの相場を以下にまとめました。
| 間取り | カーテン枚数 | 平均費用(目安) |
|---|---|---|
| 1K・ワンルーム | 約2枚 | 約3万〜5万円 |
| 2LDKマンション | 約4〜5枚 | 約10万〜15万円 |
| 3LDK一戸建て | 約8枚以上 | 約20万〜30万円前後 |
部屋数が増えるほど、トータル金額も上がっていく傾向です。
ただし、生地のランクを調整すれば費用を抑えることもできます。
「リビングはこだわって、寝室はシンプルに」など、空間ごとにメリハリをつけるのもおすすめです。

オーダーカーテンって高くない?
「なぜこんなに高いの?」と感じる瞬間、ありますよね。
でも実は、その価格には“納得できる理由”があります。
ここでは、知っておくと安心できる4つのポイントを紹介します。
理由① 生地の質とデザインが上質
オーダーカーテンは、既製品よりも扱う生地の種類が圧倒的に多いんです。
上質な天然素材や、光沢・織りの美しい生地が選べるのも魅力。
- 同じ色でも「透け感」や「質感」が違う
- 防音・遮光など、機能性が高い素材も豊富
こうした特別な生地は、1mあたりの単価も上がります。
でも、毎日目にするものだからこそ「気に入った素材を選びたい」という人が多いのです。
理由② 縫製が丁寧で仕上がりが美しい
既製カーテンは機械で大量に縫われるのに対し、
オーダーは窓サイズや仕様に合わせて、1枚ずつ仕立ててくれます。
縫い目がきれいで、ヒダの形もピシッと整う。
吊ったときのラインが違うんですよね。
たとえば、ヒダ山が均等に出るようにアイロンを当てたり、裾のウェイトテープでドレープを保ったり。
見えないところに、技術と手間が詰まっています。
理由③ サイズを“ぴったり”に作る
カーテンは、ほんの数cmの差で印象が変わります。
丈が短いとチープに見え、長すぎても床にたまりすぎてしまう。
オーダーカーテンでは、窓の形や高さを正確に測り、
その窓に一番美しく見えるサイズで作ります。
だから見た目の完成度が高く、部屋の印象がぐっと上品に。
「部屋全体がすっきり見える」という声も多いですよ。
理由④ 中間コスト(商流)の違い
ここでちょっと豆知識。
カーテンが手元に届くまでには、次のような流れがあります。
【既製カーテン】
メーカー → 量販店 → お客様
【オーダーカーテン】
メーカー → 代理店 → 販売店 → お客様
このように、関わる業者が多いほど中間マージンが発生します。
専門店では自社縫製を行うことで中間コストを抑えているところもあるため、
「どこで買うか」も価格に大きく関わるポイントなんです。
カーテンは、単なる“布”ではなく、
空間の雰囲気を作る「インテリアの主役」。
高く感じる理由を知ることで、納得して選べるようになります。

オーダーカーテンの価格相場
《間取り別》
「結局、自分の家ではどのくらいかかるの?」と気になりますよね。
オーダーカーテンは間取りや窓の数で総額が変わります。
ここでは、部屋別の目安を簡単にまとめてみました。
ワンルーム・1Kの場合
- 窓数:1〜2窓
- 平均費用:3万〜5万円程度
小さな部屋なら必要なカーテンも少なめ。
それでも生地のランクやヒダの量によって変動します。
「安く済ませたいけど、部屋の印象は大切」という人は、
リビングよりも寝室や窓の目立つ場所にこだわるとバランスが取れます。
マンション(2LDK)の場合
- 窓数:4〜5窓
- 平均費用:10万〜15万円程度
リビングや寝室、子ども部屋を合わせると、窓数が増えて総額もアップ。
この場合、部屋ごとに生地やデザインを変えることで、
「見せる窓」と「機能重視の窓」を区別するのがおすすめです。
戸建て(3LDK以上)の場合
- 窓数:8窓以上
- 平均費用:20万〜30万円前後
窓の数が多い戸建てでは、トータル費用が高くなりやすいです。
ただし、まとめ買い割引やセット販売を活用することで、費用を抑えられる場合もあります。
ポイントは「部屋ごとに必要度やこだわりの優先度を決めること」。
すべての窓に同じグレードのカーテンをつける必要はありません。
メリハリをつけるだけでも、印象がぐっと良くなるんです。
費用目安を視覚化(簡単表)
| 間取り | 窓数 | 費用目安 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1K・ワンルーム | 1〜2窓 | 3万〜5万円 | 生活スペース優先でデザイン選び |
| 2LDK | 4〜5窓 | 10万〜15万円 | 見せる窓と機能窓でメリハリ |
| 3LDK以上 | 8窓以上 | 20万〜30万円前後 | セット割引や生地の優先順位を活用 |
費用を抑えながら満足度を高める3つのコツ
「オーダーカーテンは高い」と感じても、工夫次第で費用を抑えつつ、見た目や使い勝手を妥協せずに選ぶことができます。
ここでは、簡単に取り入れられる3つのポイントをご紹介します。
コツ① 部屋ごとに“見せる窓”と“機能重視窓”を分ける
すべての窓に同じグレードのカーテンを付ける必要はありません。
リビングや来客が目にする窓はおしゃれな生地にし、
寝室や廊下の窓はシンプルな素材で十分です。
- 重要な窓:デザイン重視、生地ランク高め
- 機能重視窓:遮光や防音だけ重視、シンプル生地
このようにメリハリをつけるだけで、全体の費用をかなり抑えられます。
コツ② 生地選びでコストをコントロール
オーダーカーテンの価格は生地で大きく変わります。
ポイントは「機能や見た目と費用のバランス」を意識することです。
- ヒダの量を1.5倍にする(フルボリュームより少なめ)
- 裏地を必要な窓だけに付ける
- 部屋の用途に応じて厚みや素材を調整する
このちょっとした工夫で、費用を数万円単位で節約できることもあります。
コツ③ 専門店と量販店の見積もりを比較
オーダーカーテンは、購入する場所によっても価格が大きく異なります。
- 専門店:仕上がりは上質、価格はやや高め
- 量販店(ニトリ・無印など):手頃、機能性は十分
- ネット注文:手軽で比較しやすい、配送費用に注意
まずは複数の見積もりを取り、納得できる価格と品質を確認するのがおすすめです。
「実際に見て触れる」か「ネットで便利に注文」か、自分に合う方法を選ぶと失敗が少なくなります。

オーダーカーテン購入前に
知っておこう
オーダーカーテンは、窓にぴったり合う仕上がりや生地の質感が魅力。
でも、買ったあとに「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためには、事前の確認が大切です。
ここでは、購入前に押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
確認① 採寸と取付費用の有無
カーテンは窓に合わせて作るため、正確な採寸が必要です。
- 自分で採寸する場合の注意点
- 専門店に依頼する場合の費用
採寸の方法や費用を事前に確認しておくと、後でサイズが合わなかった…という失敗を防げます。
取り付け費用が含まれるかどうかもチェックポイントです。
確認② 納期とアフターサービス
オーダーカーテンは受注生産が基本のため、注文してから届くまで時間がかかります。
- 標準的な納期は2〜3週間程度
- 繁忙期はさらに延びる場合あり
また、仕上がりに不具合があった場合の交換や修理が可能かどうかも、事前に把握しておくと安心です。
「届いてすぐに使えるか」も重要なポイントになります。
確認③ 保証・返品条件
オーダーカーテンは1点もののため、返品条件が既製品より厳しい場合があります。
- 生地やサイズがイメージと違った場合の対応
- 製造過程での不良や破損時の保証
購入前に保証内容や返品条件を確認しておくことで、安心してオーダーできます。
失敗を避けるための大事なチェック項目です。

オーダーカーテンはどこで買う?
購入店の選び方のポイント!
オーダーカーテンは、どこで買うかによって価格や仕上がりが変わります。
「専門店がいいの?それとも量販店で十分?」と迷う人も多いですよね。
ここでは、代表的な購入先と選び方のポイントをわかりやすくまとめました。
購入先① 専門店(実店舗・通販)
- 特徴:生地や縫製の種類が豊富で、仕上がりがきれい
- メリット:採寸や取り付けを相談できる、仕上がりのクオリティが高い
- 注意点:価格はやや高め、納期が少し長い場合あり
「仕上がり重視で納得したい人」におすすめ。
自分の理想の部屋に合わせて選びたいときは、まず専門店で見積もりを取るのが安心です。
購入先② 家具・インテリア量販店(ニトリ・無印良品など)
- 特徴:手頃な価格でオーダーカーテンを注文可能
- メリット:コスパ重視、デザインもシンプルで使いやすい
- 注意点:生地や縫製の選択肢は限定されることがある
「価格を抑えつつ機能的なカーテンが欲しい人」にぴったり。
生活に合わせて、リビングと寝室で分けるのもおすすめです。
購入先③ ネットショップ
- 特徴:家にいながら注文可能、比較もしやすい
- メリット:価格が分かりやすく、配送までスムーズ
- 注意点:手に取って生地を確認できない、採寸や取付は自己責任
通販は「忙しいけどオーダーしたい」「複数ショップを比べたい」という人向け。
サンプル生地を取り寄せてから注文すると安心です。
購入先④ ハウスメーカー・施工業者
- 特徴:新築やリフォーム時にセットで依頼可能
- メリット:取り付けまで一括で対応、手間が少ない
- 注意点:価格は高め、デザインや生地の選択肢が限られる
「手間をかけずに一括で揃えたい人」におすすめですが、コスト面は注意。
予算とのバランスを考えて、必要な窓だけ注文する方法もあります。
購入先の選び方ポイントまとめ
- 仕上がり重視 → 専門店
- コスパ重視 → 量販店
- 手軽・比較重視 → ネットショップ
- 手間なし・セット依頼 → ハウスメーカー
購入先ごとの特徴を理解して、自分のライフスタイルや予算に合った選び方を意識すると、失敗しにくいです。
希望と予算+αで決めよう!
オーダーカーテンは、サイズや生地、縫製によって価格が変わるため「高い」と感じることもあります。
でも、理由を知って工夫すれば、予算内でも満足度の高い窓まわりを作ることが可能です。
価格の仕組みを理解することが第一歩
- サイズ・生地・縫製で費用が変わる
- 間取りや窓数によって総額が変動
- 予算内でメリハリをつけると費用を抑えやすい
まずは「何にお金をかけるか」を整理することで、後悔のない選び方ができます。
購入先と選び方を意識する
- 専門店:仕上がり重視
- 量販店:コスパ重視
- ネットショップ:手軽さ重視
- ハウスメーカー:手間を減らす
目的やライフスタイルに合わせて、購入先を選ぶことが大切です。
複数の見積もりを取ると、より納得できる選択ができます。
工夫次第で費用を抑えながら満足度アップ
- 部屋ごとに“見せる窓”と“機能窓”を分ける
- ヒダや裏地の工夫でコスト調整
- 採寸や納期、保証内容を事前確認
ちょっとした工夫で、理想のカーテンを予算内で手に入れられるんです。
毎日目にする窓だからこそ、価格だけでなく「心地よさ」や「満足感」を優先するのも大切なポイントです。
オーダーカーテンは「高いだけのもの」ではなく、自分の暮らしや部屋の雰囲気に合わせた“特別な1枚”です。
価格の理由を理解し、購入前のチェックをしっかり行うことで、納得のいく買い物になりますよ。

