キッチン天板に人工大理石を採用する人が増えています。
中には、こんな声も
- 重たいものを上から落としてしまってひびが入っってしまっている。
- 西日が当たるキッチンで天板が変色してしまった。
そんな時、キッチン天板って交換可能なの?という疑問に思ったことはありませんか。
キッチン天板も、正直どれを選んだら良いのかわからない。という方もいるのではないでしょうか?
主婦インテリアコーディネーターのかりてりあです。4年間水廻り設備のショールームで働いていた経験をもとに、キッチン天板の人造大理石は交換可能か?どの人工大理石が正解?という疑問にお答えします。人工大理石の交換かキッチンごとリフォームか、悩んでいる方は参考にしてくださいね。


結論から言うと、キッチンの天板カウンターだけの交換は、型が合えば可能です。
ですがキッチンの寿命もあるので、あまり古い場合はオススメはしません。ゆくゆく他の部分が古くなって交換する羽目になってしまってはもったいないからです。
既存のシステムキッチンの寿命も考えよう
システムキッチンの寿命はおおよそ10年から20年くらい。
それを過ぎてしまっていたり、寿命がもうすぐ来るような状態では交換してもすぐに使えなくなってしまいますね。
もしも使い始めてまだ数年しか経っていない場合は、交換も検討してみましょう。
キッチンを10年以上使っているなら、キッチンリフォームを検討しよう。
既存システムキッチンメーカーのカウンター材から選ぶ
キッチン天板だけの交換は、既存のキッチンと同じメーカーので対応可能な場合が多いようです。違うメーカーでも対応できる場合もあるようですが、いろいろ検証することが多くなるので、備え付けのキッチンメーカーから選ぶのがおすすめです。
天板のみの交換は、既存のキッチンとメーカーから選ぼう。

気になるのは天板交換の相場。いったいいくらくらいなのでしょうか。
キッチン天板のみの交換費用の相場はいくら?
システムキッチンごとの交換は割引が適用されることが多いですが、天板のみの交換ですと定価となってしまうことが多いので、意外と高くなります。
キッチン天板の本体価格にさらに交換の工事費用がかかってきますので、サイズや素材にもよっても幅があり、20万~30万くらいみておきましょう。
キッチン天板交換費用の内訳
- 天板本体価格:素材やサイズ、デザインによって幅広く、12万円~25万円程度
- 工事費用:既存の天板の撤去・処分費用、新規天板の設置、コーキング処理などを含み、5万円~10万円前後
※本体価格の調べ方:キッチンメーカーのWEBカタログで検索をかけると、キッチンの幅ごとの金額が載っていることもあるので、参考にしていただければと思います。
キッチン天板のみの交換には、天板そのものの価格に加えて当然交換工事代が入ります。
- 天板撤去代
- 廃棄代
- 天板設置代
工事代には、交換前の天板を外す工事、処分費、天板を設置する費用などが入ります。
価格・費用に関わる要素
キッチン天板の価格には幅があります。
- 素材:人工大理石、高級人造大理石、ステンレス、その他の素材など選ぶ素材によって価格に幅がある。
- サイズ・形状:天板の面積や、I型かL型かの形によっても費用は変わります。
- タイプ:シンクと同素材で一体型なのか、い素材で接合が必要かなどでも費用が変わります。
- 工事費用:現状のキッチン天板が外しやす以上かどうか。
工事については、現状をみてから費用を出すようになります。
費用は素材や大きさ、工事内容によって幅がある。約20~30万。
相見積もりを取ろう
複数社から見積もりを取って比べることで、より希望に近い条件で交換工事が出来ます。
電話口で希望のキッチンメーカーや、工事の内容を伝えると、あたなたの地域に近い工務店やリフォーム屋さんを紹介。見積もりを取って比較することが出来ます。
キッチン天板交換は、相見積もりを取って費用を比べよう。
※一度見積もりをしてみたい!というかたは、リフォーム一括見積を検討してみましょう。

キッチン天板の交換工事の流れを紹介します。
- コンロ・水栓金具を一旦取り外す。
- キ古いッチン天板の撤去作業。
- コーキング材の剥がし作業。
- 新しいキッチン天板の設置。
- コーキングで接着。
- コンロと水栓を戻す。
流れはざっとこんな感じ。

ではキッチンカウンターの人工大理石には、どんなものがあるのでしょうか?少し紹介しますね。

キッチン天板で人大を選ぶとき、「人工大理石」と「人造大理石」と何が違うのかな?と疑問に思う方、いらっしゃるかもしれません。2つの違いはその素材。
- 人工大理石:アクリル樹脂やポリエステル樹脂を主成分とした人工素材
- 人造大理石:天然大理石を粉砕してセメントや樹脂で固めた半人工素材
どちらも同じものをさしている場合もありますが、基本的には上の様に、「100%樹脂製か、天然石を含むか」で分けていることが多いようです。
人工大理石とは
人工大理石とは:アクリル樹脂やポリエステル樹脂を主成分とした人工素材で、大理石の代用品としてキッチンや洗面台、お風呂などに広く使用されています。
ハウスメーカーなどで標準仕様に指定されている大理石カウンターは、樹脂仕様の「人工大理石」が一般的です。
加工が容易で色々な形成形でき、色も豊富。割れにくく耐久性もあるので、ステンレスに変わる素材として人気を集めています。
ただしキッチンが日当たりの良すぎる場所だと、紫外線で焼けてしまい変色の恐れも。直射日光が当たるキッチンの場合はしっかり日よけをしましょう。
キッチン天板の人工大理石の種類

キッチンの大理石に使われる樹脂は主に以下の3種類があります。樹脂の種類によって硬さや見た目に多少違いがあるようです。
- アクリル系人工大理石:ピカピカ感。硬質。汚れにくい。
- ポリエステル系人工大理石:少しサラサラ感あり。アクリルより柔らかめ。汚れも少し付きやすい。
- エポキシ系人工大理石:表面はツルツル。透明感のあるカウンター材に使われている。
キッチン天板に多いのが、アクリル系人工大理石。ポリエステル系は安価なものも多く、安いキッチン天板や、洗面台の台やボールなどに採用されています。
エポキシ系は透明感のある素材で、ちょっといいキッチンや洗面台に使われています。
天然石の高級感!人造大理石
人造大理石とは:天然の大理石などを粉砕し、セメントや樹脂で固めた半人工素材です。
「人造大理石」は、天然石の高級感を保ちながら、お手入もしやすいように作られたものです。
天然石を多く含むため、色素の濃いものを置いてしまうと少しシミになりやすい場合があります。
天然石の高級感!シーザーストーンとフィオレストーン

天然石を90%含んだ、シーザーストーンやフィオレストーンは、高級感があり硬くてキズが付きにくい高級人造大理石。
主成分 | 特徴 | メーカー | |
---|---|---|---|
フィオレストーン | 天然水晶(90%)を細かく砕き、ポリエステル樹脂や顔料を含め固めたもの | ・水分や汚れがシミにくい ・清潔で衛生的 ・硬質 | 韓国製でアイカ工業が代理店となっている |
シザーストーン | 天然水晶(90%)を含み、ポリマー樹脂や顔料と混ぜて製造したもの | ・水分や汚れがシミにくい ・カビや細菌が繁殖しにくい ・硬質 | イスラエルに拠点を置くシーザーストーン社 |
フィオレストーンとシーザーストーンの違いは、製造メーカー、販売会社、品質、デザインなど、が違うだけで、素材自体は同じクォーツストーンです。
デュポン社のコーリアンとは?

高級人造大理石の中では、デュポン社のコーリアンも人気。
主成分 | 特徴 | ||
---|---|---|---|
コーリアン | 天然鉱物を主体に、メチルメタクリレート樹脂を化学的に融合させたメタクリル樹脂強化無機材 | ・高い加工性・デザイン性 ・耐久性、キズが付かない ・水分がシミにくい | アメリカのデュポン社 |
こちらも天然石の風合いを残しながらも、樹脂でお手入れ性をアップさせてます。

ただし天然石の割合は多いので色素の濃いものなどは、着色に気を付けた方が良いようですよ。

キッチン天板は人工大理石が主流ですが、ステンレスもまだまだ人気がありますね。
ステンレス天板なら、シンクもステンレスで一体型に出来るので、「シンクはやっぱりステンレス」という方にはおすすめ。
天板とシンクを一体型ににするメリットは、接合部が無いため、溝が無くお掃除がしやすいことです。
もちろん天板もシンクも人工大理石の場合も、溝は無くお手入れしやすいキッチンとなります。

天板を人大にするかステンレスにするか迷ったら、コチラの記事を参考にしてくださいね!⇩

キッチンの天板だけの交換は可能といわれてます。
しかしキッチン天板だけの交換は高くつくことが多いので、キッチンの寿命も考えて。もしも10年以上使用しているなら、キッチンごとの交換を検討しましょう。
まだ数年しか使っていない場合はキッチン天板だけの交換ありです。その際は既存キッチンメーカーの天板への交換を検討しましょう。
費用は、天板の素材や大きさによっても違います。
相見積もりを取って、価格も相性もあなたに適したリフォーム屋さんを見つけましょう。
リフォーム一括見積り【リショップナビ】

あなたのキッチンが快適に使えるよう、よく検討してみてくださいね。