小さなポット苗から大事に育てていた4年目のパキラが、枯れかかってました。枯れた葉や黄色くなった葉を取り、水を与えたりしましたが弱っておりました。
「植え替えしなくちゃ」そう思い春の植え替え時期を待っていたところ、温かくなると葉の新芽が出てきてました!
「これはいけるかも?」
以前、パキラを完全に枯らしてしまったことがありドキドキでしたが。早速春に植え替えたところ、葉がすっかりなくなっていた幹にどんどん新芽が出てきて増えていってます。
現在は夏の生育期なので結構いい感じに葉が付いてます。
完全に枯らしてしまった過去と、今回の違いはズバリ!「枯れたと思って慌てて水を与え過ぎたか?適切に与えたか?」の違いでした。
かりてりあ
と成功体験についてシェアしたいと思います。枯れたパキラでお困りの方は参考にしてみて下さいね!
◆花のある生活「ポストに届く幸せ」
パキラの枯れた原因で対処法が違う
パキラの枯れる原因は色々あります。
枯れた原因によって対処法が違ってくるので、まずは枯れた原因を探りましょう。
原因はパキラを置いた場所や環境からも推測できますが、その症状と照らし合わせることでよりはっきりしますね。
まずは枯れる原因にはこんなものがあります。
パキラの枯れる原因は?
パキラの枯れる原因は主に5つ。
【パキラの枯れる原因5つ】
- 水枯れ
- 根腐れ
- 日光
- 病害虫
- 寒さ
わが家の場合、夏は西日の当たるキッチンの窓辺に置いていたため、冬場寒く
水枯れ、日光、寒さ
どれも思い当たりそうでした。
では、症状と照らし合わせながら、その対処法を見ていきましょう
パキラの枯れる原因別症状と対処法
1.水枯れ
水枯れの原因
水枯れの原因は、水不足です。
水枯れの症状
- 葉がしおれてくったりする。
- 株全体がしおれて枯れた状態。
- 葉っぱが茶色くなり、根元から取れたりする。
対処法
- 鉢底から水があふれるくらいたっぷりと水を与える。
- 受け皿の水は捨てる。
- 4~9月は成長期なので土が乾いたら与える。
- 冬は乾いてから2.3日後に与える。
2.根腐れ
根腐れの原因
水をやりすぎたり、水はけが悪かったりすると根が呼吸できなくなり、根が腐ってしまいます。
全体的に枯れた場合は、再生は難しいでしょう。
根腐れの症状
元気なパキラの幹は少しくらい力を加えても折れませんが、根腐れで枯れたパキラの幹は、触ったときにブヨブヨ、スカスカして簡単に崩れてしまいます。
葉っぱも張りがなく、下を向いてしょんぼりと枯れた状態です。
かりてりあ
対処法
- 根腐れで枯れた部分は復活しないが、生きている部分が残っていれば再生の可能性あり。
- 受け皿の水は捨てる。
- 日当たりと風通しの良い場所に移して土を乾燥させる。
- それでも改善しない場合は腐った根を切り取り、新しい土に植える。
因みに冬場は休眠状態ですので、植え替えは成長期にします。
植え替え適期:5~9月
3.日光
日光の原因
日光不足や日光が当たりすぎでも枯れてしまいます。
日光が原因の症状
- 日を求めて茎が細くのびて、樹形が乱れる。
- 直射日光が強いときは葉やけ※を起こし、白く変色する。
※葉やけとは?:直射日光に弱い植物が強い日の光で葉が黄色くなってしまう症状。
日が当たらなさすぎでも葉がヒョロヒョロになってしまいますし、当たりすぎは葉やけを起こしてしまうわけですね。植物には日光、大事ですね!
対処法
- 新しい枝が伸びる部分を残して、幹を途中で切り落とす。
(落とした枝は挿し木にしてもOK。) - 少しずつ日当たり良い場所へ移動する。
- 葉やけの場合は、レースカーテンで遮光したり直射日光の当たらない場所に移動する。
4.病害虫
ハダニの症状と対処法
- 高温や乾燥の続く夏に発生しやすい。
- 発生すると葉の色があせ、全体的に葉が白くなる。
- ハダニの駆除はウェットティッシュでパキラの葉をやさしく拭き取る。
- ハダニは水に弱いので、霧吹きで水を吹きかけて葉水すると予防になる。(裏表)
コナカイガラムシの症状と対処法
- 葉に白っぽい綿のようなものが付いていたら、コナカイガラムシ。
- または白い粉で覆われた体調2.3mmのわらじ虫。
放っておくとみるみる増え、すす病の原因ともなるので早めに駆除しましょう。
駆除は歯ブラシで葉っぱをやさしくこするか、濡れた布で拭き取ったりします。死骸は鉢の上に落とさないように気を付けましょう。
日当たりが悪いジメジメした場所で発生しやすいので、日あたりや風通しの良い場所に移動するなど置き場所を変えましょう。
すす病の症状と対処法
葉や枝や幹が黒いすす状に覆われるカビの一種です。
植物に寄生する害虫の排せつ物を栄養分とします。
すす病に感染すると光合成や葉の蒸散作用の妨げとなり、植物を枯らしてしまいます。
すす病には薬剤散布がもっとも有効。
発生源となった害虫の駆除も一緒に行うようにしましょう。
5.寒さ
寒さが原因の症状
- 葉っぱが茶色くなりハラハラと落ちる。
- 下部が生きていれば復活は可能。
対処法
窓辺で育てていれば、寒い季節は日が暮れると温度が下がります。
夕方以降は部屋の中へ移動するなど対策しましょう。
下部が生きていれば春には新芽を出しますよ。
かりてりあ
わが家のパキラの枯れた原因は複合的!?
これらを見て初めに思い当たった原因は「水枯れ」です。水枯れの症状をおさらいしてみましょう。
水枯れの症状
- 葉がしおれてくったりする
- 株全体がしおれて枯れた状態
- 葉っぱが茶色くなり、根元から取れたりする
初めはまさにこの症状でした。気づいてたまに水を与えてましたがあまり元気にはなりませんでした。
思い当たるのは、枯れ始めたころ西日の当たるキッチンの窓辺に置いてました。
その後葉が白っぽくなり落ちたので、症状から考えるとおそらく日光が原因だったと思われます。
日光が原因の症状
直射日光が強いときは葉やけを起こし、白く変色。
夏場は西日が強く当たる窓辺で白っぽくなってしまっていたので、まさに直射日光が原因だったのだと推測されます。
かりてりあ
寒さが原因の症状
葉っぱが茶色くなりハラハラと落ちる。
その弱った状態で冬になると当然葉は増えず(1枚だけかろうじて付いていた)、元気が無さそうでした。小さな鉢植えで育て4年目だったので、根詰まりも起こしていそうでした。
冬場は植え替えの適期では無いので、このまま春の植え替えを待つことに。
まず冬場は水を与え過ぎないようにし、キッチンの窓辺から暖かい部屋の中へ移動しました。
以前は枯れてしまったときに慌てて水を何度も与えてしまい根腐れを起こしてしまったので、今回は適度に与えるよう気をつけました。
水を与えるとき下から流れ落ちるくらいたっぷり与えますが、お皿に溜まった水は必ず捨てるのが鉄則です!
かりてりあ
複合的な原因でも良い環境に変えて対処をすれば大丈夫!
今回の枯れた原因を順を追ってまとめてみました。
まずは最初に起きた水枯れ
すぐに水をあげて、今回はお皿の水をきちんと捨てました。すぐに水が下から流れ出るため、鉢が根でパンパンのようでした。👉春になったら植え替えよう!
西日による葉やけ
葉やけも起こしているようでしたが、キッチンに置いておきたかったので、茶色い葉を取り除いてそのまま様子を見ました。👉白い葉を切り落としたので、この時残っていたのは少し黄色くなった葉が一枚だけでした。
寒さによる枯れ
冬場になるとますます元気が無くなりました。窓辺の温度が低いので、いよいよ危ないと思い部屋中へ。
冬なので水は控えめで、植え替えに向いた春を待ちました。👉今回はあげ過ぎに注意しました。特に冬なので、乾ききってしばらくしてから与える、という具合です。
こんな感じで、複合的な原因でパキラは弱ってしまっていました。
春先に新芽が出た!
枯れた葉を切り落として見ながら暖かくなるのを待っていると、春には小さな新しい葉芽が出始めました!
「ホッ!」としました。「新しい植木鉢に植えかえればきっと大丈夫!」とそう思いました。
復活ポイントできるかどうかの判断は
- 葉が枯れていても幹がまだみずみずしい
- 春が近づくと葉芽が出てくる
この2つをチェックしてみると、復活できるかダメそうか?の目安になると思います。
春を待って植え替えを実施
植え替えの手順
- 家にあった少しだけ大きい鉢植えを用意。
- 抜いた株は、古い根を少し切り落とす。
- 植木鉢の下にネットと軽石を敷く。
- 観葉植物用の土を作る。
観葉植物の土の配合
土の配合は、屋外と屋内とで多少配合が違うようです。下の例を参考に土の配合をしました。
【観葉植物の土の配合】
室内(水はけをよくする)
- 赤玉土:6
- 腐葉土:3
- パーライト:1
屋外(保水性をよくする)
- 赤玉土:5
- ピートモス:4
- バーミキュライト:1
今回は屋内用なので、上記の水はけをよくする(屋内)方の配合を参考にしました。
パーライトは切らしていたので、代わりにバーミキュライトを一つまみ加えてみました。
※土の配合が面倒!色々な土を買うのはちょっと・・・。そんな方は、観葉植物の土を購入してしまいましょう。配合の手間が省けますよ!初心者でも元気に育つ土をご紹介しますね!
植替え完了!その後の様子
植え替えの時点で小さな葉芽が出ていたので、思い切って半分茶色くなったたった1枚残っていた葉は切り落としてしまいました!「新芽の方に栄養が行きますように!」と願いながら(笑)。すると・・・
※10日後:次の新芽(右)が出ています
10日くらい経つと、初めの新芽の葉は大きくなり(写真左)次の新芽が出てきていました(写真右)。
※3週間後、さらに葉の間に新芽が見えます
2番目の新芽も葉が大きくなってきました。順調にすくすくと育っている様子。その大きくなった葉の間から、3番目の新芽が出てきているようです(写真右)。
かりてりあ
同時に植え付けたガジュマルと植え替えたポトスも元気
一緒に新たに購入したガジュマルも植え付けましたが、今のところ元気です。
※ポット苗で買ってきて植え替え
※3週間後少し成長?したかな?
以前日当たりが悪すぎて枯らしてしまったことがあるので、今度こそリベンジです!
(半年後の11月現在も元気です)
弱っていたポトスも植え替えたところ、元気になりました。
まとめ;パキラの葉っぱが枯れても幹が生きていれば復活する!
パキラの葉が黄色くなって葉が落ちてしまってもどうか諦めないで下さいね。
直射日光や寒さで弱ってしまっても、適切な対処をすれば復活の可能性はあります。チェックポイントは
復活チェックポイント!
- 幹が元気なようであれば、復活できる!
- 春に新芽が出たら、復活の兆し!
そうして、枯れてしまった時の対処法は、「水枯れ」も「根腐れ」もほぼ同じですが
- 鉢底から流れ出るくらいたっぷり与える
- しっかり土が乾いてから水を与える
- 鉢皿の水は必ず捨てる
に対して、あまり水を吸う力の無くなった根腐れに対しては
- 水を与え過ぎない
- ジメジメした環境から風通しの良い環境へ移す
- 水はしっかりかなり乾いてから与える
- 鉢底の水は捨てる
というところでしょうか。この時の注意点として
水を与え過ぎたり、鉢皿の水をそのまますると根腐れを起こすので注意!!
そうして、出来れば生育期に植え替えてあげましょう。もし季節が冬だったら、春になり暖かくなるを待ちます。
暖かくなったら古い土を捨てて、新しい土と良い環境を与えてあげましょう!
【パキラの植え替え適期】
5月~9月の成長期
こんなところに気を付けてあげれば、以前の私の様に根腐れを起こして枯らしてしまうことは無いと思います。
ぜひ参考にして、パキラの危機を救ってあげてくださいね!
かりてりあ
キッチンに観葉植物ってすごく良いんです。キッチンは火や水があり、風水的に陰の気がたまりやすいところです。
パキラの風水効果については、コチラの記事で詳しく紹介しています。興味のある方はぜひ読んで行って下さい。
半年後
半年後には葉がずいぶん繁って来たので画像アップしますね♪
大分いい感じに繁ってきました。
かりてりあ