キッチンの扉やカウンター、何でもよいと思ってたけどいざとなるとたくさんあって悩むわ💦
キッチンは毎日使うところだけに、扉のカラー選びは失敗したくないですよね?
オシャレなキッチンに仕上げるポイントは、お部屋のテイストやカラーに合わせること。
ではどのようにカラーを組み合わせたら、キッチンをおしゃれに仕上げることが出来るでしょうか?
【主婦インテリアコーディネーター】
主婦インテリアコーディネーターのかりてりあです。独身時代はふつうの事務員。結婚後インテリアコーディネーターの資格を取得⇨子育てをしながら様々なインテリアのお仕事を経験⇨キッチン選びに迷う人をのためにキッチンを中心としたブログを開設。この記事では水回りショールームでの案内経験をも元に、失敗しないキッチンのカラー選びについて解説します。
後悔しないキッチンのためにインテリアテイストをチェック!
キッチンのカラー選びって楽しいですよね。でもいざ決めるとなると、いろいろな素材や色があって中々決まらないことも。
毎日使う場所だけに、あとで「こんなはずでは・・・」なんてなったら残念過ぎます。
そこで、水回りのショールームで4年間キッチン選定の案内を経験した筆者が、キッチンのカラー選びのポイントを解説します。
リビングダイニングのインテリアテイストに合わせる
キッチンの色選び最も気になるのは、リビングダイニングとの色合わせ。特にオープンキッチンの多い昨今では、リビングダイニングとの相性はポイント。リビングダイニングとのインテリアテイストを合わせるようにしましょう。
リビングダイニングのインテリアテイストのチェック方法
- 落ち着いたダーク系の家具の色が多いか?ナチュラル系の明るい色が多いか?
- 家具の質感は木質感のあるものか?光沢のあるものか?
- マテリアルなモダン系のものか?ナチュラルテイストなものか?
- カーテンやソフアは全体になじむ無彩色なものか?目立つ色のものか?
テイストを合わせるときはこんなところをチェック。
リビングダイニングのインテリアテイストと、キッチンのテイストを合わせることで、失敗も少なくなりますね。
【キッチンの色選びで後悔しないポイント】👉同じ空間のテイストを合わせる!
インテリアテイストの目安になるのがカラー選びです。次はお部屋の中のカラー選びのポイントを解説します。
後悔しないキッチンの色選びはカラーバランスが大事!
お部屋の空間の色をオシャレに仕上げるには、色の配分=カラーバランスが大事になります。それはキッチンでも同じこと。
ではカラーバランスとは何でしょう?
配色のカラーバランスとは?
「配色のカラーバランス」とは、配色を大きく3つに分けて考え、その配色の分量をバランスよく配置するという考え方です。配色には、ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーの3つに分けられます。
- ベースカラー;最も大きな面積を占める色:70%
- メインカラー;空間の中心になる色:25%
- アクセントカラー;空間にアクセントを持たせるための色:5%
つまり
「ベース・メイン・アクセント」を「70:25:5」の比率に配色をすると
バランスの取れた配色になると言われてます。
おしゃれな空間はカラーバランスが良い
おしゃれにセンス良くまとまって居心地よく感じる空間は、このカラーバランスが取れていることが多いのです。お部屋の空間を例にとるとこんな感じ。
※資料作成:かりてりあ
このバランスを失敗すると、せっかく選んだキッチンの色がなんだかしっくりこない・・・なんてことに。
そのためにもまずは、キッチンを設置する空間のベースカラーとメインカラー、アクセントカラーを知りましょう。
お部屋に置ける3つのカラー
お部屋で言うカラーバランスは、壁紙やドア、家具、ファブリックの色を差します。
ベースカラーはお部屋の空間で最も多い壁紙。白やベージュのパターンが多いですね。
- ベースカラー:壁紙等:白・ベージュが多い
- メインカラー:家具等:茶系・グレー系が多い
- アクセントカラー:カーテン・一部の家具:有彩色
よってベースカラーは白やベージュが多くなります。家具はそれぞれナチュラルカラーやダークブラウン、黒、白と様々。
アクセントカラーは、カーテンやソファ、クッションなどのファブリック類や家具の一部に使うことが多いですね。
キッチンカラーは3つのうちどのカラーを選ぶ?
カラー配分が大事なのね!でも一体どの色に合わせたら良いの?
結局どの色が正解?と悩んでしまう方のために、3つの選び方を提案します。
- 後悔したくない人はベースカラーのキッチンでまとめる
- おしゃれなキッチンはメインカラーで統一感を目指す
- 無難な色の部屋にはアクセントカラーで冒険する
後悔したくない人はベースカラーのキッチンでまとめる
絶対に失敗したくない人には、ベースカラーをキッチンに選ぶことをお勧めします。
ベースカラーとは?
ベースカラーはデザインの中で最も大きな面積を占める色。無彩色系のものをいうことが多く、壁紙や天井の色になります。
白やオフホワイト・ベージュ系・グレー系が多いですね。
キッチンはベースカラー(白・ベージュ)に合わせる
ベースカラーをキッチンカラーに選ぶと、お部屋が広く見えます。特にキッチンで多いのが白系の色。
白には清潔感があり、キッチンでは特に人気の色ですね。
特に主婦の方は一日のなかで、何度も行くことが多いキッチン。
それだけに、飽きの来ない清潔感のある白が最も選ばれるのも納得ですね。
おしゃれなキッチンはメインカラーで統一感を目指す
ベースカラーの次に良く選ばれるのは、メインカラー。
「空間になじませつつもある程度存在感は持たせたい。」そんなときはメインカラーをキッチンに選ぶと良いでしょう。
メインカラーとは
メインカラーはその名の通り、主役となり空間の中心となる色の事です。
メインカラーには「明度※の低い色」が扱いやすいとされています。
※明度とは;色の明るさの事
お部屋で言うと「床の色」や「家具の色」。よってメインカラーは「ブラウン系・グレー系(黒・白)」などの家が多いですね。この3パターンがおススメです。
- 同じメーカーで同色木目柄を選ぶ
- 濃淡でメリハリを付ける
- 有彩色ならトーンをそろる
まずは床と同じ木目柄でそろえる場合のポイントから見てみましょう。
キッチン木目柄で後悔しないポイント
床はフローリングのお宅が多いと思いますが。
キッチン扉を「木目」にする場合は色選びを間違えてしまうと、なんとんくヤボったくなる組み合わせでもあります。
どちらも木目系でオシャレに仕上げるコツは・・・
【キッチン扉木目柄×フローリング】👉同メーカーで同柄で選ぶ
同柄のメインカラーでまとめた例です。
フローリングとキッチン扉の木目柄をそろえることで、キッチン全体がお部屋になじんで統一感がありますね。
「床とキッチンの木目が同色同柄はOK!」
「微妙な色違いはNG!」
微妙に色柄が違うとなんだかボヤケでダサくなってしまうので、気を付けましょう!
次に床とキッチン扉に濃淡をつけてメリハリをつけたパターンです。
キッチン扉の色に濃淡でメリハリをつける
キッチン扉と床材のメーカーが違ってしまったり、リフォームなどでどちらか一方だけ交換する場合は、全く同じ木目柄でそろえるのは難しいですよね?
そんなときには、色の明るさにメリハリをつけましょう。
【キッチン扉と床の色の組み合わせ例】
- 床:「ダーク系」👉キッチン扉:「ライト系」
- 床:「ライト系」👉キッチン扉:「ダーク系」
と、こんな感じですね。
ダークグレーの床に白いキッチン扉を合わせてメリハリの例
※床:ダークなグレー×キッチン扉:白×カップボードライトブラウン
天井・床は濃いグレー、キッチンは白、カップボードはライト系でまとめてメリハリがついてますね。
※床:ダークなグレー×キッチン扉:白×カップボードライトブラウン
天井・床は濃いグレー、キッチンは白、カップボードはライト系でまとめてメリハリがついてますね。
次は床が明るい色のパターンです。
有彩色使いならトーンをそろえる
キッチン扉にメインカラーを邪魔しない程度の色を添えたい時もあるでしょう。
そんなときはトーンをそろえると上手く空間になじませられます。
【キッチン扉に色をそえる】
オシャレpoint!:同じ※トーンでそろえる
このとき、どちらも淡いトーンですと少しぼやけてしまうので、ポイントの挿し色を加えるとステキですよ。
※トーンとは?:色の明るさ(明度)と色の鮮やかさ(彩度)の両方を合わせたもの。
2色使いでキッチンも床も淡いトーン※でそろえておりまとまってますね。※トーンとは?:色の明るさと色の鮮やかさの両方を表したもの(正確には明度と彩度という)
ステキpointどちらも淡いトーンなので、ブラックをポイント使いしてます。
キッチン扉はスモーキーパステルの水色、床やカウンターは真っ白、というオシャレな組み合わせ。
ステキpointどちらも明るいトーンなので、ゴールドをポイント使いしてます。
ステキpoint落ち着いたトーンの2色カラーでまとめています。
木目キッチン扉で後悔しないために
最後に、ツルツルの鏡面扉は指紋も目立つので自然にマメに拭きますし、表面もツルツルなのでダンゼンお掃除もしやすいですが。
木目のキッチン扉の注意点としては、さらっとしてちょっと拭きにくい・・・というのがあります。
そうは言っても木目系の暖かいキッチン扉には定評があるので、後悔しないためにもマメな拭き掃除を心がけましょうね。
※鏡面とマット(艶消し)扉選びで迷ったら、コチラの記事を参考にしてくださいね👇
キッチン扉は鏡面とマットはどっちが正解⁉メリット・デメリットを暴露!
無難な色の空間にはアクセントカラーで冒険する
※ベースカラー多めの部屋にはアクセントカラーがマッチする
ではアクセントカラーをキッチンに持ってくるのはどうでしょう?アクセントカラーははっきりした色使いが多いので、失敗しなちな色でもありますね。
でもお部屋全体が無難なベースカラーだったらどうでしょう?そんなときはアクセントカラーをキッチンに選ぶのもありです。
では「アクセントカラー」とは具体的にどのような色を言うのでしょうか。
アクセントカラーとは?
アクセントカラーとは、言葉通り「お部屋にアクセントを持たせるときに使用する色」です。
メインカラーとベースカラーだけでは単調になりがちなので、メリハリをつけるために使用します。
色は彩度※が高めのものが多いですね。※彩度とは色の鮮やかさ
ベースカラーやメインカラーと比べて使用する色の面積が少ないので、色合いが強かったとしてもさほど問題はありません。
最後にアクセントカラーをキッチン扉に選ぶ際のオシャレポイントをご紹介します。
キッチンにアクセントカラーを採用するときのポイント
【キッチン扉にアクセントカラーを選ぶ際のオシャレPOINT!】
床と同じトーンでそろえる
アクセントカラーは強めの色、目立つ色が多いです。アクセントですからね(笑)。
彩度※は高めで明度※も高い場合が多いでしょう。もちろん黒がアクセントの場合もあるので、必ずしも明度が高いとは言えません。
※彩度は色の鮮やかさ。明度は色の明るさ、白色の混じり具合を言います。(黒は全く白は入っていませんね。)
キッチン扉にグリーン・ネイビーを使って後悔しないために
では、キッチンにアクセントカラーを使って失敗しないために、ここで例を挙げてみましょう。
オシャレpointキッチン扉に彩度の高い青を使って印象深い色彩を実現
オシャレpointキッチン扉と床の色のトーン※を合わせている
トーンとは:色の明るさと濃さを合わせたもの
キッチン扉のネイビーやグリーンに負けない色使いの床だからこそ、成功した例ですね。
これが淡い色だとちょっと難しいかもしれません。リビングダイニングの家具に濃い色を持ってくるなど工夫が必要になってくるでしょう。
しかし色鮮やかなアクセントカラーをキッチン扉に入れると、それはそれでキッチンがアクセントになり元気が貰えそうですね。
因みに赤は暖色系で元気カラーですが、ネイビーは寒色系の部類に入るのでどちらかというと落ち着いたキッチンになります。
ここで心配になるのが
キッチン扉にアクセントカラーを選ぶと、リビングの雰囲気を壊してしまわないかしら?
キッチン扉に
という疑問。
対面キッチンならアクセントカラーも後悔しない!
でも、もしも腰壁け対面式キッチンなら大丈夫!理由は
- 「壁付け対面式キッチン」は上吊戸棚のないオープンキッチンが多い。
- キッチン扉はカウンター下部分のみで目だたない
- リビングからほとんど見えない
からです。
※壁付け対面式キッチン扉はリビング側からはほとんど見えない!!
この場合は「もう正直、好きな色選んじゃって下さい。」と言いたいです(笑)
ただ、その際も「その空間とのトーンやテイストと違和感ないか?」はぜひ検証してみてくださいね!
カラーコーディネーションって?
カラーコーディネーションの基本は「トーンをそろえること」これを守っていれば、カラーコーデイネーションは失敗が格段に少なくなります。
ではトーンて何のことでしょうか。ここでトーンについて少し解説します。
明度が低め彩度が高めで落ち着いた印象
トーン⇒彩度(鮮やかさ)と明度(明るさ)を合わせた考え方
・彩度;有彩色の色の濃さのこと
・明度;色の明るさ(白が多いか⇔黒が多いか)
彩度とは有彩色の中の色の濃さ。彩度が高いほど色鮮やかではっきりとした強い印象を持ちます。インテリアでは少し使いにくい色で、アクセントカラーに使われることが多い色です。反対に彩度が低い色はインテリアに合わせやすく、多色使いしても無難にまとめやすい色ですね。
明度とは色の明るさの事。明るい色というと強い色を想像するかもしれませんが、明度の高さというのは、つまり白を混ぜていった色の事なので、明度が高くなるほど白っぽく明るくなります。明度が低い色は黒を混ぜていく色なので、グレイッシュカラーのくすんだ色から、更に暗く重くなり暗い印象になります。
彩度と明度を合わせたものをトーンといい、カラー・コーディネーションには欠かせない考え方です。
明度が高く彩度が低いと淡くやさしい印象になり、明度が低く彩度が高いと落ち着いた強い印象に。
明度も彩度も高いと、明るくやわらかな印象で、明度も彩度も低いと鈍くくすんだ印象になります。
明度は低め(グレー)彩度が低めのカラーはスモーキーパステルで大人かわいい印象で、明度が中間の彩度が最も高い色が原色カラーとなります。
トーン(彩度と明度)を統一することで、どんな色合わせも失敗が少なくなります。
カップボードの色選び
キッチンが決まると続いてカップボードの色選びも気になるところ。
カップボードの色をアクセントカラーにしては後悔する?
ここで問題になるのが、キッチンをアクセントカラーにした場合のカップボードの色。
特に対面キッチンですと、カップボードはリビングからよく見える位置に設置されます。
そんなときに赤やネイビーなどのアクセントカラーをカップボードに採用するのは、ちょっと勇気がいりますよね?
カップボーの色が強すぎて、リビングの雰囲気を壊してしまっては元も子もありません。
そんなときのカップボードの色選定には、2つの方法があります。
白色を選んで壁紙と一体化させる。
ドアの木目と合わせる。
カップボードの色をベースカラーである白やメインカラーの木目に合わせて設置すれば、空間に違和感なく溶け込むでしょう。
カップボードを白や木目に合わせた例
※キッチン扉を壁紙と同じ白(ベースカラー)にした例
キッチンが濃い色のときカップボードも濃くすると暗くなってしまう。
カップボードを壁紙やドアの色に合わせることで、空間になじみます。
この時気を付けるのポイントはキッチン扉とカップボード扉の「表面仕上げをそろえる」ことです。
「表面仕上げをそろえる」で解決!
- キッチン扉:鏡面+カップボード扉:鏡面
- キッチン扉:マット+カップボード扉:マット
カップボードとキッチンを色違いの2色でコーディネート
※出典;Panasonicーラクシーナ/カタログより
表面仕上げは木目で色違いの例
たとえばキッチンとカップボードを2色の色違いにしても、どちらもツヤ無しのマットな扉でそろえてダイニングセットと色味をそろえることで、上級者のトータルコーディネートの出来上がりです。
※「資金の事、住宅会社の事、断り方・・・初めての注文住宅ってわからないことだらけ・・・」そんな注文住宅初心者さんには「住まいの相談窓口」がオススメです。きっと理想の建設会社に出会えますよ。まずは無料相談してみませんか?
まとめ:キッチンカラーはインテリアテイストとカラーバランスが大事!
キッチンのカラーを選ぶとき、同じ空間であるリビングダイニングのインテリアテイストをチェックしてみましょう。
落ち着いた家具の色が多いか?ナチュラル系の明るい色が多いか?
家具の質感は木質感のあるものか?光沢のあるものか?
マテリアルなモダン系のものか?ナチュラルテイストなものか?
カーテンやソフアは全体になじむ無彩色なものか?目立つ色のものか?
テイストは素材感を中心にチェック!
と同時に、壁紙やお部屋のカラーバランスもチェックしてみましょう。カラーバランス分析ポイントは、ベースカラー・メインカラー・アクセントカラーを割り出すこと。
あとはお好み!キッチンの色をベースカラーに合わせるか?メインか?アクセントか?決めましょう。
- ベースカラー(白・ベージュ)に合わせる
- メインカラー(茶系・グレー系)に合わせる
- アクセントカラー(最後の高い色)に合わせる
決め方は次の参考に。
- 後悔したくない人はベースカラーのキッチンでまとめる
- おしゃれなキッチンはメインカラーで統一感を出す
- 無難な色の空間にはアクセントカラーで冒険する
この3つの色合わせ方法で、キッチン扉の色柄選定をしてくださいね。
テイストもそろえれば、おしゃれなキッチンになること間違いなしですよ!
ショールームへ行って色を確認しよう
世の中は便利になり、キッチンの色はネットやカタログ写真でもたくさん見れますね。
とはいえ、実物を見るのとネットやカタログではなんだか色味も違って見えたりするので不安にもなりますね。
一番のオススメは、ショールームで確認すること。
タカラスタンダードのキッチンは、ホーローキッチンパネルにスパスラックや小物ハンガーが磁石で付けられます。
ホーローパネルはツルツルなのでお掃除もラクですよ。
ただ、今の世の中フラッとショールームに行っても入れないことが多いので、ぜひ予約を取ってから行きましょうね。
\ショールームで色を確認しよう/
※ショールームへ行く時間がない!でも急いで決めないと竣工時期に間に合わない!そんな時はこちらの記事を参考にしてくださいね👇