球根といえばチューリップを思い浮かべるほど、球根の花として有名なチューリップ。
11月に入り寒くなってくると、チューリップの球根を植える時期がやってきます。
そこで、こんなことが気になりせんか?
- チューリップの球根の植える時期はいつから?
- チューリップの球根はいつまでなら植えてOK?
- 正しい植え方は?肥料や向きは?
- 花後はどうしたら良いの?
- 植え時を逃してしまったら?
- 植えっぱなしでも花は咲くの?
この記事ではこういった疑問にお答えしています。
かりてりあです。ほったらかしガーデニング歴20年。チューリップの球根の基本的な植え方と、植えっぱなしでも花は咲くか?について検証してみました。植えっぱなししたい方は参考にしてくださいね。
主婦インテリアコーディネーター


かくゆう私、ここ最近はチューリップの球根を植えっぱなしでした。
ここ数年、葉っぱだけ生えてきてました(汗)。
でも今年の春、久しぶりに見事なチューリップが咲きました!

何もしてなかったのに!けなげなチューリップに感動(泣)!!とても嬉しくなりした。
昔、ご近所さんに「チューリップの球根を太らせるには、花後に花の芯を切った後に葉っぱが枯れるまで光合成をしてあげること」と親切に教えていただいたことがありました。
以後は言いつけを守って(?)葉っぱが枯れてカピカピになるまで放っておいてます(笑)。
するとたまに咲くんです。
本当はちゃんと掘り返して干した方がよいのでしょうけど、実際はどうなのでしょうか?
植えっぱなしでも咲くものなのでしょうか?疑問が湧いてきました。

せっかくなのでちゃんと植え方、育て方を調べてみることにしました。

それでは、「チューリップの植え方から花後の球根の掘り上げまで」を順番にみていきましょう。
チューリップの球根【植える時期】はいつからいつまで?
植える時期は10月初旬より12月中旬まで。
ただし地方によって寒くなるの時期が違います。以下を参考に。
- 北海道や東北地方では10月上旬から下旬以降
- 北陸や中国日本海側地方では10月下旬から11月上旬以降
- 関東や東海地方・近畿・瀬戸内海沿岸では11月上旬以降
- 九州地方では11月下旬以降
チューリップの開花時期は3月下旬から5月初旬ごろ。
- 早生品種は3月下旬頃から
- 中生品種は4月中頃から
- 晩生品種は4月下旬から

では、実際にチューリップを植えてみましょう。
チューリップを植える土
チューリップは、通気性と排水性の高い土を好むそう。
庭植えの場合は、土を深く耕し、腐葉土や堆肥を混ぜ込んでフカフカにします。場合によっては川砂を加えると良いでしょう。
鉢植えの場合は、赤玉土と腐葉土、パーライトを6:3:1で混ぜたものや、市販の園芸用土がオススメ。
- 庭植え:腐葉土や川砂を混ぜ込み、深く耕す。
- 鉢植え:赤玉土、腐葉土、パーライト⇨6:3:1(チューリップ用培養土、球根用の土)
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チューリップの肥料
肥料は約1年間持続する緩効性肥料「マグァンプK中粒」がオススメ。
- 鉢植えの土:赤玉土と腐葉土、パーライトを6:3:1
- 肥料:緩効性肥料:「マグァンプK中粒」など
◆すべての植物や樹木の植え付け時に使えます。1Kあると便利ですよ⇩

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元肥が配合されている培養土を使用の場合はそのままでOKです。
チューリップの球根植え方:深さや間隔

地植えにする場合は、球根同士の間隔を10cm程度あけて植えます。
植え穴の深さは球根3個分(5~10cm)が目安。(ただし1季植えなら詰めて植えても大丈夫。ボリュームが出て豪華に!)
チューリップの球根の向き
このとき、球根の向きをそろえるのがポイント!
球根の平らな部分を花壇外に向けて植えつけていくと、平らな部分から一番に葉が出始めるのためそろってキレイだそうです。
- 球根同士の間隔:球根3個分(球根の中心から中心同士の間で)
- 球根を植える深さ:球根3個分(3っ※に場所に植える)
- 平らな部分を花壇外側に向けて植える
チューリップ鉢植えポイント

このとき、鉢植えの場合は球根を植える深さが違うので気を付けましょう。
鉢植えは地植えと異なり球根を植えつける際に、浅めに植えるのがポイント!
浅く植えることで、根が伸びるスペースを十分に確保できるそうです。
- 鉢植えの注意ポイント:浅めに植えて根を伸ばさせる!

植え付け後の水やり
土をかぶせたら、たくさん水を与える。
植えつけ後2週間は根が伸びるとても大切な時期。土の表面が乾いたらタイミングで与えましょう。
植え付け後2週間は土の表面が乾いたタイミングで与える
開花中の管理
開花中は適宜水やりをし、肥料は液肥を与えます。ハイポネックスを薄めて2週間に1回くらい与えます。
◆筆者も使ってるロングセラー。ハイポネックスジャパンの液肥原液。

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開花中は液肥を2週間に1回与える
チューリップの花後

花後は摘芯し、地上部がかれるまでは水を与えて光合成をたっぷりさせよう!
開花後のお礼肥には液体肥料ハイポネックス原液にしまよう。
しっかり球根を肥大させたら、掘り上げてネットへ入れて風通しの良い日陰で保管。
すると再び秋に植え付けられます。
この時期有機肥料をあげすぎると、球根が腐る原因となるらしいので注意です。
花後は十分に水を与えて光合成させる
花後に肥料を与え過ぎると球根が腐るの注意!

もしも秋の植えつけ適期を逃してしまった時でも、「芽出し球根」という手があるそう。👈これは正直知らなかったデス!
芽出し球根とは、文字通り「発芽している球根」のこと。
すでに発芽しているので、球根から育てる場合と違って冬に植えつけてもOKなんです。
チューリップの「芽出し球根」は1月頃から販売するそう。ただし購入したらすぐに植えましょう。
- もしも秋に植え忘れたら「芽出し球根」を購入しよう
- 出回るのは1月ごろから


秋に植え忘れても「芽出し球根」という手があるのはちょっと嬉しいですね!

チューリップの球根の植え方で、良くあるギモン3つについて検証してみました。
- 暖かい時期に植えてはダメなの?
- 植えっぱなしでも花は咲くの?
- 掘り上げるタイミングいつ?
では、1つずつ検証してみましょう。
疑問その1:【チューリップの球根】は温かい時期に植えてはダメ?

チューリップの球根はできるだけ屋外に植えて、十分に冬の寒さに当てるのが大事だそう。
暖かすぎるとダメということでは無いのですが、寒さに当てないとうまく発芽しないということです。
早めに花を咲かせたいときは、冷蔵庫で2か月ほど保存したあとに温かくすると発芽します。
球根の発芽には約2カ月低温(約5℃)に当てるのが重要
疑問その2:【チューリップの球根】は植えっぱなしでも花は咲くの?
残念ながら湿気の多い日本では、植えっぱなしで花を咲かせるのは難しいそう。
球根を掘り上げて乾燥させることで花芽が付くようデス。
でも球根の掘り上げって、キズづけてしまわないかおそるおそる。
出来れば掘り返さずに植えっぱなしにしたいですよね?

わたしもここ数年植えっぱなしにしていたので、何年か花はまばらでした。
チューリップの球根は掘り上げて乾かすことで花が咲く
疑問その3:【チューリップの球根】掘り上げるタイミングはいつ?

球根を太らせるためには、花後の葉の光合成と水やりが大事。そのためには掘り上げるタイミングがポイントです。
しっかり球根を太らせてから掘り上げることで、しっかりとした球根になります。球根が太った合図は、葉っぱが黄色くなって枯れてきた時が彫り上げタイミングです。
球根を掘り上げるタイミングは、光合成と水やりで球根を肥大させてから
ここで一旦、チューリップの花を翌年も咲かせるためのポイントをまとめます。
- 球根の肥大:花後の葉の光合成と水やりが大事
- 掘り上げるタイミング:葉っぱが枯れてから
- 花芽を付ける:十分に乾燥させるのがポイント
チューリップの球根を太らせるためには、花後に光合成と水やりで球根を育てます。タイミングは葉っぱが枯れてから。
その後、乾燥させることで花芽が付くため、植えっぱなしだと難しいですよね。花壇の他の花のための水やりだったり、雨によって中々乾燥しませんから。

ではどうして今年の春、我が家の植えっぱなしチューリップの球根はあんなに綺麗に花が咲いたのでしょう?確かに去年葉っぱだけ生えてきた状態で光合成はさせました。
そうして、そう!今年は在宅ワークが忙しく、夏は全く水やりを忘れていました!どうやらそれでいい感じで乾燥できたようです!(笑)花壇に植わっていた木の剪定を放置していたので、それが傘の代わりになり、雨があまり当たらなかったのも良かったのかもしれません。
植えっぱなしでチューリップの花を咲かせるポイント
植えっぱなしでも花を咲かせたい方は、こんな条件の庭を選ぶと良いですよ。
- 乾燥気味でもOKの花壇に植える
- 雨が当たり過ぎない場所がベスト
- 花後は葉っぱが枯れるまで光合成と水を与える
夏の球根は休眠状態。ただでさえ湿気が多い日本です。
うっかり水やりをししまわないよう、チューリップを植えっぱなししている花壇には夏の間は他の花は植えず水やりを控えましょう!
つまりは水はけの良い環境であれば植えっぱなしでも大丈夫ということなんです。
特に鉢植えなら完全に雨にもあたらないようにしたり、乾燥な状態で管理したりできますね。
また、もう一つのポイントは花後の光合成。しっかり光合成で球根を太らせてから、葉っぱを切り取るようにしましょう
朗報!!植えっぱなしでも咲くチューリップを植えよう!
なんと普通に植えっぱなしでも咲くチューリップがありました!
それは「小球性の原種系チューリップ」です。
「植えっぱなし派」のあなたは、ぜひ原種系チューリップで植えっぱなしのままで毎年お花を楽しんで下さいね。
小さくてかわいいですよ。
◆淡いカラーの小さな原種系チューリップ

◆バイカラーやはっきりした色も印象的で、花壇のワンポイントになります。


原種系チューリップは、とても小さいのでたくさん植えるとよいかもです。

チューリップの球根を植える時期や植え方をまとめます!
- 寒くなってきたころに植える
- 2か月間しっかり寒さに当てる(5℃以下)
- 秋に植え忘れたときは「芽出し球根」を買う
- 土:排水性の良い土:赤玉土、腐葉土、パーライト
- 肥料:植え付け時:マグァンプK、開花時:ハイポネックス
- 深さと間隔:球根3つ分開ける(球根の向きをそろえる、鉢植えは浅植えでもOK)
- 十分光合成をさせて水を与え、球根を肥大させる
- 葉っぱが枯れてから彫り上げて乾燥させる
雨が当たりにくい場所で乾燥気味にする(植木鉢なら簡単)

初めてチューリップを植える方、ことしこそ植えっぱなしで来年花を咲かせてみよう!というかたは挑戦してみてくださいね。
秋に植えたチューリップの球根が咲きました。
ビオラとバコバと一緒に鉢植えへ寄せ植えしたものと、花壇へ並べて植えたものとどちらも花開きました。
ちょっと濃いめのピンクでとてもきれいです。

紫のビオラと寄せ植えした鮮やかなピンクのチューリップ

花壇の方も鮮やかに咲きました

花壇には数年前に植えっぱなしだった赤いチューリップとムスカリも。
とにかく放って・・・いえ、ちゃんと乾燥気味に夏越ししました(笑)。
※ブルーベリーをプランターで育ててみたところ。。。⇩
