近頃では新築時やリフォーム時にIHを入れる人が増えてます。
- ガスを使用していてお掃除が大変だった
- もう年なので衣服への燃え移りが心配
- 子供たちのお留守番が多いから火の出ないものを
などなど。
人気の秘密は「お手入れのしやすさ」と「安全性」ですね。
しかしリフォームの際に気になることが。
ガスからIHに交換するとき200V電源工事は必要なのか?
そんな疑問の声が聞こえてきます。
結論から言うと、一般的なIHコンロは200V電源なので、200V用のコンセントが必要になり、無ければ設置工事必要になります。
工事内容は、現場の状況によって、ケースバイケース。

順を追って解説していきますね!
【この記事で分かること】
- IHコンロ設置に200Vのコンセントは必要か?
- 200Vは100Vより電気代がかかるのか?
- 200V電源工事(コンセント設置)の流れ
- 200V電源工事はDIYで出来る?
- IHとラジエントヒーターの違い
IHクッキングヒーターの設置には、200Vの電源が必ず必要になります。近くにコンセントが無ければ、工事をして新設しなければなりません。
コンロの近くに「125V」と書いてあるコンセントがあります。
そんな声もありましたが、結論から言うとこれも使えません。
一般的にお料理に使えるような3つ口のあるIHを設置したいなら、「200Vのコンセント」の工事は必須です。
◆200V電源工事を依頼するなら、プロに頼むのが安心ですよ。
>>>電気・通信設備工事の見積り依頼「快適生活エキスパート」
また、こんな疑問も浮上してきました。
200Vだと電気代がかかるの?100Vの方が安いのでは?
結論から言うと使用電力によって電気代が決まるので、200Vだからと言って電気が高くなることは、基本ありません。むしろたくさん電気を使う際は200Vの方がかえって電気代が安くなるくらいです。
結局3つの口のIHコンロには200Vのコンセントが必須なのです。
ビルトインIHコンロは200Vあり、200V電源の設置は必須
戸建てにはIH用の200Vコンセントがすでに分電盤にある?
戸建ての場合は、コンロ近くには200Vコンセントが見当たらなくても、分電盤に用意されている場合もあるようです。
戸建ての場合200V電源がすでに分電盤に用意されていることも多い
その際は200Vコンセントを新たに設置する必要はなく、コンロのところまで引いてくる工事だけで済みますね。
新しいマンションには200Vコンセントがコンロ付近に設置されている場合もある
また、最近のマンションですと、元からIH用の200Vコンセントが設置されている場合もあります。
- 200Vコンセントがある場合➡マンション自体がIHに対応しているのでおそらくIHコンロ設置可能。
- 200Vコンセントが無い場合➡マンションがIH対応でないので設置は難しい。
マンション購入前の建築中オプションでガスコンロからIHに変更するメニューがあった場合は、標準で200Vコンセントが付いていることが多いです。
逆に、もともとコンロ付近にIH用200Vコンセントが無い場合はIHへの変更が難しい場合が多いです。
なぜなら、「マンション全体で電気容量契約が決まっているから」。
後から契約容量を超えての電気の使用はできないため、200Vコンセントを後から設置できないパターンがあります。
どちらにしても、マンションの管理事務所に相談してみましょう。
◆200V電源工事の設置はプロに頼みましょう。エコキュートやIHコンロ工事もお任せできます。
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もともとの配線によっては配線工事も必要になる
さらには、「もともとの配線が単相2線式か単相3線式か?」によっても違ってきます。


上記のように宅内配線状態のパターンによって、費用は異なるようです。
200v電源工事の流れを見てみましょう。
引き込み口配線(幹線)の確認
*200VのIHクッキングヒーターを使うため「単相3線式配線」給電が必要
「単相2線式」の場合;単相2線式⇒単層3線式への切替工事が必要
契約容量(アンペアブレーカー)の確認
*分電盤;アンペアブレーカーの容量が「50A未満」のとき
⇒アンペアブレーカーの交換が必要
分電盤空き回路の確認
200Vの専用回路の空きが無い場合
⇒回路増設 or 分電盤の回路数が多いものに取り替える
専用コンセントの設置
分電盤に200VIHクッキングヒーター専用回路を設置する
⇒コンロ設置位置にIHクッキングヒーター専用コンセント設置
ガス配管の撤去工事
ガス配管がある場合
⇒ガス器具撤去・ガス管封止工事(ガス事業者に工事依頼)
という流れです。
◆200V電源工事の見積もり相談は専門店へ。エコキュートやIHコンロ工事もお任せ。
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IHの200Vコンセント(電源)工事は、「経費削減で自分で出来ないかな?」と考える方もいるようです。
ですが当然、電源工事には「電気工事士」の資格が必要です。
配線も色々と規定があり難しいので、事故の元ですし工事は電気屋さんに頼みましょう!
結論!200V電源工事は電気屋さんに頼もう!
まとめます!
- ビルトインIHクッキングヒーターの設置に200Vコンセント(電源)工事は必ず必要
- 電気工事はDIYでやらずに専門業者や電気屋さんに頼もう!
最後に気になる電気工事の費用について触れておきます。
費用はいくらくらいかかる?
費用は工事内容や現状にってさまざま。まずは電気工事屋さんに見積もりを出してもらいましょう!
パターンでわけると下記の様な工事パターンがあるようです。
工事パターン
- A.IHクッキングヒーター据え付けおよび専用回路増設工事
- B.アンペアブレーカー・漏電遮断器取替工事
- C.分電盤取替工事
- D.引き込み口配線取替工事
【パターン別工事費用】
A工事のみ:5~6万
A+Bの工事:7~8万
A+Cの工事:9~11万
A+B+Cの工事:10~13万
工事内容なそのお宅の配線状況だったり、契約電力量によっても違うので、まずは電気屋さんに相談してみましょう。
電気工事はプロにお任せ!
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◆1口ラジエントは、結構お手頃価格で購入できます。ラジエントは熱くなるので、どんな素材のお鍋も使用できて意外と便利。価格重視派の方はコチラがおススメです。
※3つ口IHなら天板が熱くならずに安全安心です。安全、快適重視の方は、グリル機能充実タイプがオススメです。
因みに、「IHとラジエントヒーター、シーズーヒーターの違いがわからない。」という方は次の記事も参考にしてみてくださいね!
では、おまけで「IH,ラジエント、シーズーヒーター」の違いをサクッと解説します!
IHとは?

IHとは「Induction Heating」 の略 = 電磁誘導体のことです。
IHの熱の出し方は、コンロの口が熱くなるわけでは無く鍋そのものを発熱させる「発熱方式」。
磁力発生用コイルから磁力が発生し、金属製の鍋を通る際に「過電流」が生じ、その磁力によって鍋そのものを発熱するのです。
磁力が発生⇨鍋に過電流が生じる⇨鍋そのものが発熱
鍋をそのものが熱くなるため、IHは熱効率が高く、トロ火から強火まで調理に合わせてきめ細かな火力調節が可能です。
本格的なステーキ、シャキっとした炒め物なども美味しくできます。
また、お鍋自体が発熱するため、タイムロスが少なく湯沸かしがとても速いですよ。
つまり、コンロの口そのものが熱くなって鍋を熱するラジエントヒーターやシーズーヒーターよりも熱効率が高くなるため、電気代が安くなる可能性が高いです。
ただしこの仕組みのため、鉄製やステンレス製の鍋しか使えないという特徴も持っています。よって素材によっては使えない鍋があります。
IHコンロで使えない鍋:土鍋・ガラス鍋・鍋底が丸い鍋
IHの中には、鉄やステンレス製でなくとも、メタル系(アルミや銅鍋)なら使えるIHコンロも発売されています。(オールメタル付きIHコンロがそれにあたります)
ラジエントヒーターとは?
※「RH」とも言います。
ラジエントヒーターは、トッププレートの下にニクロム線が渦巻き状に埋め込まれています。3口コンロの中央奥に設置されていることが多いです。
発熱方式は、トッププレート下のニクロム線が発熱して、鍋を加熱します。
トッププレート自体が熱くなるため、「のりのあぶり焼き」もできます。
シーズーヒーターとは?
シーズーヒーターは、ニクロム線を絶縁帯で包み、金属パイプの中にヒーターを埋め込んでいます。
IHクッキングヒーターではグリルに採用されてることが多いです。
発熱方式は、蚊取り線香の様に渦巻き状になったニクロム線が発熱し、高温になることで鍋を加熱します。
ラジエントと同様、熱線が高温になるので使用中触れないようにしましょう!
番外編まとめ
ラジエントもシーズーヒーターもどちらもヒーターそのものが熱くなってから鍋を温めるため、鍋そのものが発熱するIH方式よりも、熱効率は悪く電気代が高くなります。
しかし初期費用に関しては、全て全てIHコンロの方が高くなります。IHが手前2口、奥のコンロがラジエント、グリルはIHでは無くシーズーヒーター、というコンロの方が購入費用は安いのです。
なので、あまり料理をひんぱんにはしない方などはラジエント月のIHコンロで充分でしょう。
しかも、ラジエントヒーターはIHでは使えない超耐熱ガラス、金属鍋などが使えます。(ただし鍋底はフラットなもの)

その過程の調理の頻度などによって、どちらを選ぶか決めると良いでしょう。
以上、「IHに200V電源は必要か!?」を検証してみました。
※さらに詳しく知りたい方は、こちらのHPを参考にしてみてくださいね!
※ガスからIHコンロへの切り替えで後悔しないためには?コチラの記事を参考に⇩

※IHコンロはどれが使いやすい?オススメのIHをコチラの記事で紹介してます⇩
