クリスマスローズの花は下向き加減に咲くさまがなんとも美しく、色や模様も豊富で人気の花です。
そして花が咲く時期は、春の花が咲き始めるまださみしい時期のため、冬にあると嬉しい花ですね。
しかしその花の開花時期は長く、つい花柄を摘むのを忘れてしまいます。
かりてりあです。この記事では大好きなクリスマスローズの花をキレイに咲かせるコツを解説しいます。花柄摘みのタイミングがわからない方は早速チェックして下さいね。
主婦インテリアコーディネーター

わが家の庭のクリスマスローズが満開となってきました。この記事を書いている時期は、ちょうど3月の終わりくらいです。
クリスマスローズは花の時期がとっても長いので、まだ寒い時期に咲き始め春先までずっとお花を楽しめるあると嬉しい冬の花です。
つい美しくてお花の切る時期を逃してしまいますが。お花を長期間付けたままですと株は弱ってしまい、来年の花付きに影響が出てしまいます。
我が家のクリスマスローズは、去年すっかり放置してしまいタネが膨らんでから慌てて花枝を切ったので、今年は花付きが心配でした。ですが今年もたくさんの花を咲かせてくれましたよ。しかし中には花付きが悪い株も。
花付きが悪い原因は花柄摘みのタイミング。

花を咲かせるということは、花にエネルギーを取られている状態。長く付けていればいるほど、株は弱ってしまいます。来年もたくさんのお花を咲かせたいと思うなら、花柄摘みを早めにすることをオススメします。
たくさんのお花を楽しむため、ひいては長年お花を楽しむためにも、花柄摘みを早めにするほど株には良いですよ。
花柄摘みとは?:咲き終わってしおれてきた花を順に切って取り除くこと。株を弱らせないために大切です。
タネを付ける前には摘み取ろう
花柄を切り取るタイミングは花が咲き始めて種が付き始めるまでの間くらい。
花が咲いてしばらくしたら、中のおしべが落ちて無くなりタネを付け始めます。タネを付けると株が弱るため、少なくともタネが付くころには摘む必要があります。
クリスマスローズの花柄はタネが付く前に摘もう
クリスマスローズの花がら摘みは1本ごとの消毒を
晴れた日に、花茎の地際から5センチほど上で花茎を切り取ります(雨の時は避ける)。
この時に大事なのはハサミの消毒。感染症を防ぐために、1本切るごとにハサミを消毒するのです。
消毒は第3リン酸ナトリウムなどのウィルス除去剤にハサミを漬けます。またはハサミ刃の部分を火などであぶっても良いでしょう。感染症は
- ベト病
- ブラックデス
- モザイク病
などのウィルス性の感染症を防ぐためです。
一本花枝を切るごとにハサミを消毒する
👉ウィルス除去剤にハサミを漬ける。
👉ハサミの刃を火であぶる。
私はこれをサボってしまい、いくつかの株の葉っぱが何だか茶色くなってしまってます。

手でポキッと折る方法もあるので、手袋しておるのもおすすめですよ。

でも気が付くとモリモリタネを付けていた。なんてこともザラです。毎年慌ててタネ付きの花茎を切り取ってお部屋に飾ってました。
そこで!「開花後にどれくらいでタネを付け始めるのか?」今年は観察してみました。
開花後の1カ月ころタネが付く前に

開花後の花を観察してみたところ、約一か月後に小さいとんがりが出てきて、その10日後くらいにはタネが膨らみ始めてました。
開花後約1か月くらいしたら、「そろそろかな?」と気を付けてみておくと良いですね!
いつももっと膨らんじゃってから切り取ることも多かったですが、今年は早々に切り取ってみてます。来年が楽しみです。
クリスマスローズの花が長く咲いているヒミツ

ではどうしてクリスマスローズの花期は長いのか、不思議に思っている方もいらっしゃるでしょう。
その秘密は…実は花びらに見えているものはガクだからです。
真ん中のおしべが花の名残リ部分ですね。ここが散るとやがてタネを付け始めます。
クリスマスローズの花弁は実は花のガク!
タネを残す茎は一株に付き1~2本に絞ろう
タネを取りたい場合は、額が茶色くカラカラになる頃まで放って置きます。すると真ん中の部分がどんどん膨らみそのうちはじけて、飛び散ります。
そのままこぼれ種で増やすことも可能ですよ。詳しくはコチラの記事で。
ただし1株にたくさんタネを付けてしまうと、株が弱り翌年の花付きが悪くなってしまうため、1株に付き1~2本にとどめましょう。
タネ用の花は1株に1~2本だけにしよう!

初めて花が咲いた小さな苗も、まだ小さいのでタネは期待せず早めに切り取りましょう。
タネ取りとこぼれ種と
タネを取る際は、タネが膨らみ始め始めたらお茶パックをホチキスで止めておくと良いですよ。
ただし撒き時は秋なので保管に工夫が必要になります。地植えならこぼれ種で増やすことも可能ですよ。詳しくはコチラの記事で。

翌年の花付きを良くするためには、もちろん肥料や古葉切りも大事ですね。
休眠期が終わり、花芽が出始める10月ごろに(地植え)1度だけ与えます。鉢植えは開花期に液肥を与えてもよいでしょう。
注意点としては、5~9月は休眠期に入るので絶対に肥料を与えないで下さい。根腐れの原因となります。(詳しくはクリスマスローズの育て方の記事で解説予定。)
5月以降は肥料を与えない。緩効性肥料も長く残るため、花後のお礼肥も無くてもOK!
新芽が出る11月~12月には前年の葉っぱを切ります。わかりにくいときは倒れている葉を切るのがポイントです。
古葉は切った方が、栄養が花芽に集中するので花付きが良くなります。古葉切りについてはコチラの記事で紹介しています。

クリスマスローズはお花が(実際はガクですが)ずっとキレイに咲いているので、ついつい放って楽しんでしまいます。
ですがタネをたくさんつけると株が弱ってしまうので、思い切って切ってしまうのが正解。花瓶にでも挿せばお部屋の中でもそとでも楽しむことが出来ます。
そこで!切った花を長く楽しんでいただくために、クリスマスローズの切花を出来るだけ長く保つヒケツをお伝えしますね!
クリスマスローズの「湯揚げ」は約40度で
クリスマスローズはある方法を使うと、切花を長く楽しむことができます。その方法とは・・・ズバリ!「湯揚げ」です。
湯上げとは?;花を切った後すぐにお湯に漬ける方法。
では「湯揚げ」を順に説明しますね。
湯揚げの仕方
- お湯につかる部分の葉をすべて取り除く。
- 花首の下まで茎全体をたっぷり浸し、お湯が冷めるまで入れておく。
- 花瓶にたっぷり冷たいお水を入れて、水に浸かるように生ける。

このようにクリスマスローズを温かいお湯で水揚げすることで、長くお花を楽しむことができますよ。


クリスマスローズは花期が長いので、つい花を切る時期を逃してしまうところですが、来年の花付きを考えると早めに花柄摘みをすることが大切、ということでした。
- 花柄摘みは花が付いたら早めに!
- 遅くてもタネを付け始めるころまでに!
また、花柄を長くつけておくと株自体が弱ってしまい長年楽しめ無くなってしまいます。丈夫に育て、長く楽しむためにも花柄摘みは早めにしましょう。

私は真ん中が膨らみ始めた頃に、ボチボチ切り取ってますよ。